
この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。1月最初に実施される「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。ここでは2025初売りで人気を集めているトヨタ ハリアーをピックアップ。最新の目標値引き額や攻略術をお伝えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
登場4年が経過しても、その人気は健在。リセールも強い優等生モデル
ハリヤーの現行モデルが登場したのは2020年。当初はガソリン車とハイブリッド車のラインナップだったが、2022年の一部改良でプラグインハイブリッド車を追加。すでに登場から4年半が経過しているモデルだが、2024年も月平均で5000台を超える実績を残しているなど、その人気はいまだに健在だ。リセールも国産車トップクラスの強さを持つので、安心して狙えることも魅力のひとつ。
販売現場は売る気マンタン、トヨタ同士の競合で良い条件を貪欲に狙うべし
- 車両本体目標値引き額:33万円
- 納期の目安:3〜5か月
- リセール予想:A
商談の序盤でも20万円引き前後の値引きを提示してくるケースが目立つ。ライバル車はエクストレイル/ZR-V/CX-5/アウトランダー/レヴォーグ/フォレスターなどになるが、もっとも効果的なクルマはハリアーだ。経営資本が異なる複数のトヨタ販売店を回る同士競合をすることで、条件の上乗せを狙うのがいい。トヨタ車にしては納期も安定しており、早ければ3か月ほどで手元に届くだろう。
価格:312万8000〜453万8000円(ガソリン車)/411万9000〜514万8000円(ハイブリッド車)/620万円(プラグインハイブリッド車)
プレミアム一辺倒にあらず、コスパ視点でも魅力あり
ガソリン車の価格設定は破格
ハリアー本来のプレミアムキャラを重視するなら動力性能に秀でるハイブリッド車か、プラグインハイブリッド車になるが、300万円台前半から狙えるガソリン車が選べることも人気の理由。
ガソリン車でもっともベーシックなS(312万8000円/FF)は、車格からすると破格な価格設定。上のグレードと比べると内外装の加飾レベルが抑えられ、シート設定もファブリック地&マニュアルシートになってしまうが、トヨタセーフティセンスやディスプレイオーディオ(8インチ)は標準装備と、実用機能はしっかりとカバーしている。
ハイブリッド車の価格は少し割高感が否めない
格上のパワートレーンを積んでいることもあって、ハイブリッド車は少し割高感が否めない。本革シートに両席パワーシート/ディスプレイオーディオプラス(12.3インチ)が標準装備となるハイブリッドZ レザーパッケージは2WD車でも492万8000円になる。国産車トップレベルの豪華なキャビンが味わえるのは魅力だが、ここまで出せるならばレクサスNXや他社の上級ミドルSUVという選択肢も出てくる。
ガソリン車の搭載エンジンは、ミドルSUVとしては標準的な2LのNA(171ps/21.1kg-m)だが、発進時/巡航時でギアを切り替えるダイレクトシフトCVTを採用したことで、低中速域から力強い走りが楽しめることが強み。燃費も内燃機車としてはクラストップ級の性能を持つなど、バランス良く仕上げられている。
ハイブリッド車(178ps/22.5kg-m+88kW/202Nm フロントモーター40kw/121Nm/リヤモーター ※4WD仕様のみ)は、ベースエンジンが2.5Lに拡大したほか、モーターによる巧みな駆動アシストが加わることで、動力性能を強化。重みのあるハンドリング感覚や腰の座った高速安定性なども手伝って、ガソリン車よりも車格が1つ上がった印象が強まる。
プラグインハイブリッド車(177ps/22.3kg-m+134kW/270Nm フロントモーター40kw/121Nm/リヤモーター)は、駆動モーターの出力も向上。電動領域をより積極的に用いる制御になったことで、幅広い速度域でフラッグシップにふさわしい悠々とした走りが楽しめる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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