「こんなに綺麗に直せるの⁉︎」サイドミラーの擦り傷補修新常識、”エアブラシ塗装”のススメ│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

「こんなに綺麗に直せるの⁉︎」サイドミラーの擦り傷補修新常識、”エアブラシ塗装”のススメ

「こんなに綺麗に直せるの⁉︎」サイドミラーの擦り傷補修新常識、”エアブラシ塗装”のススメ

サイドミラーなどは車のパーツの中でも特に突き出ているため、狭い道でのすれ違いや駐車場でうっかり擦ってしまいやすい場所。小さな傷程度であれば、業者に頼まずとも「エアブラシ」を使うことで、初心者でも驚くほど綺麗に補修できるのだ。

●文:オートメカニック編集部

コンパウンド磨きでは物足りない、ならばエアブラシで完璧修理を!

クルマのサイドミラーはボディより外側に出っ張っている関係で、ガリっとやってしまったなんて経験をしたユーザーは多いと思う。ミラー自体に不具合が生じていなければ、普段使いには問題ないとは思うが、やっぱりこすったキズが気になってしまうもの。修理工場で修理するほど大袈裟なものではないけど、このキズなんとかしたい。そんな時はDIYで直してみるのがオススメだ。

塗装表面のクリア層をこすった程度ならば、コンパウンドで磨くだけでも十分な効果を得られるだろうが、もう少し深めのキズともなると、コンパウンドだけでは少し目立たなくなる程度が精一杯。そこそこ目立つ場所だけに、できればキレイに補修したいというのが人情だ。一般的なスプレーペイントは噴射範囲が広く、ミラーのような小さなパーツでは塗料が無駄になりやすく、液だれのリスクも高い。そこで今回はプラモデル塗装などで使うエアブラシを活用して直すことにした。基本的なテクニックさえ身につかれば、初心者でも驚くほど綺麗に補修できるはずだ。

基本的な手順を順追って紹介していこう。

(手順1)広範囲に塗料を塗ることになるので、しっかりとマスキングを行う

キズの近くに無塗装のミラー枠がある。今回の塗装はそれなりに広範囲になるので、マスキングして塗料が付かないようにする必要がある。

塗装面との境にテープ端が接するようマスキングテープを貼ってきっちりとカバーする。

反対のミラー部分は、今回の補修箇所とは逆面になるので、塗料が付着する可能性は低いと判断。マスキング無しでOKとする。

(手順2)粗めの水研ぎでキズ周囲の段差を整えたら、コンパウンドでさらに磨いていく

キズ付いた面を#400で水研ぎして凹凸を削り落とし、周囲となだらかに繋がるよう仕上げる。

普通のスプレー塗装ならこの程度の磨きキズは処理不要だが。ピンポイント補修では必要最低限の塗装にとどめるため、キッチリ処理する。

ウエスをボール状に丸めて持ち、ノンシリコンのキズ消し用コンパウンドを少量絞り出す。

水研ぎした面とその周囲をコンパウンドがけして磨きキズを落として滑らかな状態に仕上げる。

(手順3)塗装の第一段階は下塗り工程。タッチアップ塗料のパールホワイトを薄めに吹き付けていく

下塗りのタッチアップ塗料の容器をカラカラという音がするまでよく振って沈殿している塗料を十分撹拌し、塗料カップの半分くらいまで注入する。封を開けたばかりのタッチアップ塗料なら、薄めることなくそのままでもOKだ。※タッチペンカラーは、純正色ナンバーを使用する。

まずは試し拭き。ダンボールなどに吹き付けて色の具合を確認する。少し薄め気味に出るよう、ニードルアジャスターを回して吐出量を調整する。

地肌が露出した面を狙って噴射開始。一気に色をつけるのではなく、少しづつ塗料を薄く重ねていくイメージ。

全体に色が乗ってきたと感じてきたら噴射をストップして、十分に乾かしていく。

乾いたらスプレー塗装を再開。塗って→乾かして→塗っての工程を何度か繰り返して、全体的に色が馴染んでくるまで進めていく。

この工程を数回繰り返すことで、少しずつ色が乗っていくことが分かる。下塗りはこのくらいでOKと判断。

(手順4)パール塗装のキモは上塗り工程。吹付け方法を変えることで、より自然な仕上がりを狙う

補修面にムラなくベース色(下塗り)が乗ったら、エアブラシを一度洗浄しておく。上塗り用の塗料は理想としては少し調色したいところだが、今回は塗装範囲が狭いこともあって、下塗りと同じ塗料を上塗りでも使用することにした。下塗り塗装の乾燥を待って、再び塗料カップに塗料を注入する。

下塗りの塗布面より一回り広めに塗装を行う。パール粒子に覆われてキラキラ輝きだすまで、数回に分けて塗布するのがコツだ。

上塗りを進めていくとこの段階でも艶が出てくるが、ここまでやったならばさらに美しさにこだわりたい。クリアを塗布する工程へ。

(手順5)仕上げを大きく左右するクリア工程。しっかりと処理することでを艶がさらに出てくる

再度エアブラシを洗浄して、クリア塗料へ切り替える。上塗りで色を乗せた面のさらに一回り広めに行うのがコツ。艶が出てくるまで塗布していこう。

(手順6)クリア塗装のあとは、仕上げとしてコンパウンド磨きを行う

一晩放置してクリアが完全に乾燥したところで、仕上げの磨きを行う。ウエスをボール状に丸めて持ち、仕上げ用コンパウンドを少量絞り出す。

上下・左右と直線的に往復させながら磨いて鏡面に仕上げる。

残ったコンパウンドを拭き取りつつ磨き上げて完成!

これで作業は完了。エアブラシはそれほど高いものではないので、DIY好きならば所有していても損はないだろう。

擦りキズはほとんど目立つことがなくなった。むしろクリア塗装を施したことで光沢が蘇った。

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