
日産自動車は、新型コンパクトSUV「キックス」を発表した。価格は299万9700〜424万8200円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
「e-4ORCE」をモデル初採用。日本市場初となる「第3世代e-POWER」も投入
日産自動車が国内戦略を支える新たな最重要モデルとして発表した新型キックスは、従来のカジュアルなシティ派SUVという印象から一転し、クラス上の装備機能を投入することで、「走りと質感のプレミアム性」へと上級志向に舵を切ったことが特徴。
新型キックス。国内戦略を支える新たな最重要基幹車種としても期待されている。
その象徴となる装備として挙げられるのが、モデル初搭載となる電動4輪制御技術「e-4ORCE」で、前後にパワフルな独立駆動モーターを配し、緻密なトルク配分とブレーキの統合制御を行うことで、コーナリング時の爽快なライントレース性と、路面の凹凸を感じさせないフラットで快適な乗り心地を高い次元で両立させている。
ほかにもドライブモードに新たにSNOWモードが追加されるなど、従来以上の悪路踏破性を与えることで、冬道における安心感も強化されている。
走りを支えるパワートレーンには、日本市場初投入となる「第3世代e-POWER」を採用。モーターや発電機、インバーターなどの主要5部品を完全に一体化させた5-in-1構造を導入することで、ユニットの大幅な小型軽量化と高剛性化を達成した。
エンジンは、ミニバンのセレナにも採用されて定評のある1.4Lの発電特化型ユニットを搭載。車格的にも軽量なキックスとのマッチングにより、日常のストップ&ゴーから高速巡航にいたるまで動力性能に圧倒的な余裕を生み出し、クラス一級の燃費性能と徹底された静粛性を同時に手に入れている。
従来型では「e-POWER 4WD」と呼ばれていた4WDシステムは、新型ではエクストレイルやアリアなどと同様の「e-4ORCE(イーフォース)」へとグレードアップ。
格上のデジタルインターフェースと、クラスを超えの快適空間を実現
デザインと室内の仕立てもプレミアムキャラが意識されていて、エクステリアは、アメリカンフットボールのヘルメットを着想源とした先進的かつ大胆なフロントマスクと水平基調のワイドなグリルにより存在感を強調するほか、最上級のGグレードには、バンパー各部に艶やかな黒色グロス塗装を施して大人の気品を演出。他グレードにはスニーカーソールに由来するディンプルパターンを刻むなど、随所に遊び心のある個性を散りばめている。
小さな高級車を思わせるモダンで開放的なキャビン空間には、インパネからドアトリムにかけて贅沢に配された合皮やファブリックのソフトマテリアルを多用することで上質感を強化。
12.3インチの大型ディスプレイを2枚並べた洗練の統合型インターフェースディスプレイや、Googleを搭載した最新のNissanConnectインフォテインメントシステムがグレード別設定として用意されるなど、従来型よりも格上の選択も提供される。
さらに後席まわりも、ホイールベース延長の恩恵によりクラストップレベルの広大なニールームとヘッドルームを確保した上で、身体の負担を軽減するゼログラビティシートを後席左右にまで新採用するなど、移動の快適性も大きく高めている。
新型キックス
日産独自の「ゼログラビティシート」は後席左右にも採用。レッグスペースやヘッドルーム、室内幅においてクラストップレベルの広さを確保している。
合皮やファブリック素材で仕立てたソフトマテリアルを贅沢に用いることで、モダンで開放的な室内空間を実現。12.3インチの大型ディスプレイを2枚配置した「統合型インターフェースディスプレイ」も見どころのひとつ。
プロパイロットは全車標準装備。死角を可視化する新世代の先進安全システムをプラス
先進安全運転支援システム(ADAS)も、全グレードに標準装備されるプロパイロットに加え、死角になりやすい交差道路を補うフロントワイドビューや、車体下の路面状況をシースルーで画面上に映し出すインビジブルフードビューを備えた新型インテリジェントアラウンドビューモニターを新たに導入。
交差点での歩行者や対向車、交差車両の検知性能を大幅に高めたインテリジェントエマージェンシーブレーキをはじめ、後側方の危険を察知するインテリジェントBSIや後退時車両検知警報(RCTA)も追加され、ドライバーの運転ストレスの軽減も図られる。
300万円切りから最上級「G」まで、全8モデルをワイドに展開
グレード構成は、プロパイロットの先進性を備えつつ300万円を切る価格を実現した実質本位の「Xシンプルパッケージ」をエントリーに据え、豊富なオプションで自分好みに仕立てられる標準の「X」、装備が充実した実質的な主力の「X+」、そして専用のボーズプレミアムサウンドシステムやパワーシートを標準網羅したフラッグシップ仕様の最上級「G」まで設定。すべてのグレードでFWD仕様に加え、e-4ORCEを搭載する4WD仕様も設定され、全8モデルのワイドレンジな展開としている。
| ●新型キックス 主要諸元&価格 | ||||||||
| グレード | X シンプルパッケージ | X | X+ | G | X e-4ORCE シンプルパッケージ | X e-4ORCE | X+ e-4ORCE | G e-4ORCE |
| 駆動方式 | 2WD | 4WD | ||||||
| 価格 | 299万9700円 | 325万9300円 | 354万9700円 | 389万8400円 | 334万9500円 | 359万9200円 | 389万9500円 | 424万8200円 |
| 全長(mm) | 4365 | |||||||
| 全高(mm) | 1800 | |||||||
| 全幅(mm) | 1615 | 1610 | ||||||
| ホイールベース(mm) | 2655 | |||||||
| 最低地上高(mm) | 170 | |||||||
| 車両重量(kg) | 1430 | 1450 | 1480 | 1550 | 1590 | |||
| 最小回転半径(m) | 5.3 | |||||||
| パワーユニット | 1433cc直3DOHC+モーター | 1433cc直3DOHC+前後モーター | ||||||
| エンジン最高出力(PS/rpm) | 98/6000 | |||||||
| エンジン最大トルクkg-m/rpm) | 11.7/6000 | |||||||
| フロントモーター最高出力(kW) | 105 | |||||||
| フロントモーター最大トルク(Nm) | 315 | |||||||
| リヤモーター最高出力(kW) | − | − | − | − | 50 | |||
| リヤモーター最大トルク(Nm) | − | − | − | − | 140 | |||
| WLTC総合モード燃費(km/ℓ) | 25.7 | 23.4 | 21.5 | 20.1 | ||||
| 燃料・タンク容量(ℓ) | レギュラー・45 | |||||||
| サスペンション形式(前/後) | ストラット式/トーションビーム式 | |||||||
| ブレーキ形式(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク | |||||||
| タイヤサイズ | 215/60R17 | 225/45R19 | 215/60R17 | 225/45R19 | ||||
写真ギャラリー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(日産)
横方向への広がりをより力強くアピールする進化したVモーションデザイン。緻密なハニカム格子のグリルと鋭く研ぎ澄まされたLEDヘッドライトが、新世代モデルにふさわしい圧倒的な迫力を生み出している。 洗練と[…]
『踊る大捜査線』の世界に新型キックスが登場! 日産自動車は2026年8月28日、映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』と新型「日産キックス」がコラボレーションしたWEBムービー[…]
圧倒的な低燃費と低い床面がもたらす抜群の使いやすさ ノア&ヴォクシーは、ミドルミニバンに求められる実用性と経済性を極限まで高めたパッケージングが強みだ。 徹底して追求された低い床面地上高設計(ステップ[…]
40年の歴史を誇る英国サンダーランド拠点から、欧州の電動化市場に殴り込み 日産の欧州事業を支えてきた英国サンダーランド工場は、1986年の稼働開始から今年でちょうど操業40周年という節目を迎える。 初[…]
「乗せてもらう人」も「サポートする人」もストレスフリーな設計 日産は、福祉車両を「ライフケアビークル」と位置づけ、日常の移動を快適にサポートするモデルを数多く展開している。 今回のブースで最大の目玉と[…]
最新の関連記事(ニュース)
パナソニック ストラーダ パナソニックが選択した市販ナビ市場からの撤退 パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社が、2027年3月をもって市販向けカーナビゲーションおよび専用オプション品の生産[…]
「モノづくりの原点」群馬製作所にファンが集結 今回の会場となるのは、スバルの数々の名車や独自技術を生み出してきた「群馬製作所 本工場」。メーカー自身が“モノづくりの原点”と位置づける聖地にファンを招き[…]
5年前と比べてクルマの価格は約50%上昇、重量は約10%増加 鈴木社長が示したのは、5年前と現在のクルマを取り巻く状況の変化である。スズキによれば、5年前と比べて平均車両購入価格は約50%上昇。一方、[…]
スーパーキャリイにCO₂回収システムを搭載 「CARBON CAPTURE CARRY」は、スーパーキャリイをベースにCO₂回収装置を搭載したもの。走行時の排気ガスからCO₂を回収し、回収したCO₂を[…]
軽EV「e SKY」は航続310kmへ 今回紹介された「e SKY」は、スズキが開発を進める軽乗用EVだ。プロトタイプの参考値として、一充電走行距離310km、車両重量1030kg、電力消費率97Wh[…]
人気記事ランキング(全体)
RR+2ストローク3気筒。59年前とは思えない意欲的なメカニズム 現在の軽自動車は、大人4人が乗れる室内空間と、高速道路を無理なく走れる性能を備えています。しかし、360cc規格が定着した1950年代[…]
軽EV「e SKY」は航続310kmへ 今回紹介された「e SKY」は、スズキが開発を進める軽乗用EVだ。プロトタイプの参考値として、一充電走行距離310km、車両重量1030kg、電力消費率97Wh[…]
都市部でも取り回しやすいダイハツ・アトレーをベースに採用 キャンピングカーとしての高い居住性と、日本の道幅にマッチした運転しやすさを両立させるために、ベース車両選びは極めて重要である。多くの車中泊ファ[…]
5年前と比べてクルマの価格は約50%上昇、重量は約10%増加 鈴木社長が示したのは、5年前と現在のクルマを取り巻く状況の変化である。スズキによれば、5年前と比べて平均車両購入価格は約50%上昇。一方、[…]
普段使いと街乗りを完璧にこなす信頼の軽商用バン キャンピングカーとしての優れた機能性と、都市部での軽快な取り回しを両立させる上で、ベース車両の選定は極めて重要となる。多くの車中泊ファンから熱い視線を集[…]
最新の投稿記事(全体)
RVパークHESTA伊豆 車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推進する「RVパーク」は、キャンピングカーやマイカーで旅行を楽しむユーザーに向けた、車中泊専用の[…]
初代(1966年〜)プラスαの発想を取り入れた「80点主義+α」のもと誕生。1.1Lエンジンやフロアシフト4速MTなど先進的な技術を凝縮し、日本のモータリゼーションを加速させた国民的コンパクトカー。 […]
TOYOTAカローラ特別仕様車 ACTIVE SPORT(2WD)価格:323万1800円 若い世代の目に新しく映る「セダン」という選択肢 街を走るクルマを眺めていると、時代の変化がよく分かる。私が運[…]
カメラ接続アダプターRCA124M:価格1万1000円(データシステム) 好きな市販ナビを選びつつ、大画面で安全確認が可能になった! 三菱デリカ D:5は 、オーディオレス 仕様を 基本と[…]
パナソニック ストラーダ パナソニックが選択した市販ナビ市場からの撤退 パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社が、2027年3月をもって市販向けカーナビゲーションおよび専用オプション品の生産[…]
- 1
- 2































