
日産のフラッグシップミニバン「エルグランド」の新型モデルが、早くも好調なスタートを切っている。
日産が公表した受注状況によると、オーダー開始以降の累計受注台数は8月23日時点で約8900台。7月16日の発表・発売から約1カ月で、9000台に迫る勢いだ。さらに興味深いのが、その中身。売れ筋グレードやボディカラー、人気オプションを見ると、新型エルグランドを選ぶユーザーの姿が浮かび上がってくる。
●文:月刊自家用車編集部
約1カ月で受注8900台! 発売直後から右肩上がり
新型エルグランドの受注は、オーダー開始直後から順調に積み上がっている。
グラフを見ると、6月初旬にはすでに3000台を超え、その後もほぼ一貫して増加。7月16日の発表・発売を経ても勢いは衰えず、8月上旬には8000台を突破した。そして、8月23日時点で約8900台に到達している。
新型エルグランドの累積受注台数(自家用車編集部撮影)
新型エルグランドは、日産が長年にわたって展開してきた高級ミニバンの新世代モデル。今回の受注状況を見る限り、発売前から注目を集めていたことに加え、実際の購入層からも高い関心を集めているようだ。
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売れ筋は「G e-4ORCE」! 上級グレードが想定以上
グレード構成で最も多かったのは、「G e-4ORCE」。なんと全体の57%を占めている。
続くのが「AUTECH e-4ORCE」の15%、「VIP e-4ORCE」の10%。「X e-4ORCE」と「AUTECH LINE e-4ORCE」は、それぞれ9%だった。
| グレード | 構成比 |
|---|---|
| X e-4ORCE | 9% |
| G e-4ORCE | 57% |
| AUTECH e-4ORCE | 15% |
| AUTECH LINE e-4ORCE | 9% |
| VIP e-4ORCE | 10% |
※最量販G e-4ORCEグレード内の構成比
つまり、標準系グレードではGが圧倒的に人気で、さらにAUTECHやVIPといった上級・特別仕様系のグレードも合わせると、上級グレードの構成比がかなり高い。
日産によれば、この上級グレードの構成比は「想定よりも高い」という。エルグランドといえば、アルファード/ヴェルファイアと並ぶ高級ミニバンの代表格。新型でも「せっかく買うなら装備の充実した上級グレードを」というユーザーが多いことがうかがえる。
主要諸元(G e-4ORCE)
●全長×全幅×全高:4995×1895×1975mm ●ホイールベース:3000mm ●車両重量:2440kg ●乗車定員:5名 ●パワーユニット:1498cc直列3気筒DOHC(140ps/23.2kg-m)+前後モーター(フロント:151kW/330Nm、リヤ:100kW/195Nm) ●駆動方式:電気式4WD ●WLTCモード総合燃費:16.8km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F)/マルチリンク式(R) ●タイヤ:235/60R18
ボディカラーは「プリズムホワイト」が人気
ボディカラーでは、プリズムホワイトが40%でトップ。2位はミッドナイトブラックの32%で、この2色だけで全体の7割以上を占める。以下、至極-シグネ(12%)、FUJI DAWN/至極プレミアム2トーン(9%)、ダークメタルグレー(7%)という構成だ。
| ボディカラー | 構成比 |
|---|---|
| プリズムホワイト | 40% |
| ミッドナイトブラック | 32% |
| ダークメタルグレー | 7% |
| 至極 -シゴク- | 12% |
| FUJI DAWN/至極プレミアム2トーン | 9% |
※最量販G e-4ORCEグレード内の構成比
ダークメタルグレー
高級ミニバンらしく、ホワイトとブラックという定番カラーに人気が集中している。
Bose+プロパイロット2.0の装着率は40%
もうひとつ注目したいのが、主要オプションの装着率だ。
「Bose Premium Sound System」は30%。さらに「Bose Premium Sound System+プロパイロット2.0」になると、40%という高い装着率になっている。
また、ツインガラスルーフも40%を記録。
特にBose Premium Sound Systemとプロパイロット2.0の組み合わせが4割という数字は、新型エルグランドの購入者が快適性だけでなく、移動中のエンターテインメントや先進運転支援にもこだわっていることを示している。
| 主要オプション | 装着率 |
|---|---|
| Bose Premium Sound System | 30% |
| Bose Premium Sound System+プロパイロット2.0 | 40% |
| ツインガラスルーフ | 40% |
新型エルグランドは、単に「大きくて豪華なミニバン」というだけではなく、上級グレードや高額オプションを含めて、より充実した仕様を選ぶユーザーが多いのが特徴といえそうだ。
発売からまだ約1カ月の段階で約8900台という受注実績を記録した新型エルグランド。今後、納車が進んで街中で見かける機会が増えてくれば、その存在感はさらに高まりそうだ。
アルファード/ヴェルファイアが強い高級ミニバン市場に、日産が送り込んだ新型エルグランド。「G e-4ORCE」を中心とした上級志向の強い受注状況は、今後の販売動向を占ううえでも興味深い数字といえるだろう。
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