
車中泊やキャンプを手軽に楽しめる軽キャンパーの人気が近年高まっている。しかし、いざ購入を検討する際「軽トラックベースだと狭くて窮屈そう」「内装が安っぽくて長時間の滞在には向かないのでは」と二の足を踏んでしまう人も多いだろう。せっかくの休日を過ごすなら、心からリラックスできる居住性は絶対に妥協したくないはずだ。軽トラキャンパーに対するネガティブな常識を根底から覆す、驚異的な一台が存在する。ドアを開けた瞬間に芳醇な天然木の香りが全身を包み込み、まるで大自然の中に佇むログハウスのような極上空間が広がる、魔法のような車中泊モデルの全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
軽トラの荷台が癒やしのログハウスへと大変身
近年、手軽に車中泊を楽しめる軽キャンパーの人気が高まっている。しかし、軽トラックをベースにしたモデルと聞くと、どうしても「狭そう」「安っぽくて長時間の滞在には向かないのでは」といったネガティブなイメージを抱く人も少なくないだろう。
そんな軽トラキャンパーに対する常識を根底から覆し、ドアを開けた瞬間に誰もが驚きの声を上げてしまうような特別な一台が存在する。地元静岡のディーラーである三島ダイハツが手掛けたオリジナル軽キャンパー「Quokka(クオッカ)」だ。
ベースとなっているのは、農作業や配送業など日本のビジネスシーンを力強く支えているダイハツのハイゼットトラックである。その中でも、荷室が独立した箱状になっているパネルバン仕様を採用しており、外から見れば見慣れた働くクルマそのものだ。
しかし、ひとたび荷室の扉を開けて中に足を踏み入れると、そこには外観からは想像もつかない別世界が広がっている。床から壁、天井に至るまで、静岡県産の良質な「富士ひのき」が隙間なく敷き詰められており、まるで大自然の中に佇むログハウスのような空間なのだ。
富士ひのきがもたらす極上のリラックス効果
車内に足を踏み入れた瞬間に全身を包み込むのは、本物の木だけが持つ爽やかなヒノキの香りだ。富士山麓の火山灰土壌でゆっくりと丈夫に育った富士ひのきは、強度や耐久性に優れているだけでなく、高い保湿性と調湿性を兼ね備えている最高級の木材である。
天然のヒノキが放つ香りは、まるで深い森の中で森林浴をしているかのようなリラックス効果を与えてくれる。さらに、ヒノキ特有の成分には殺菌作用もあると言われており、車中泊という密閉された空間を常に清潔で心地よい状態に保ってくれるのが素晴らしい。
無垢材をふんだんに使用しているため、木材そのものが持つ天然の断熱効果も期待できる。見た目の温もりだけでなく、キャンピングカーとして求められる居住性の高さを見事に実現しているのだ。
パズルのように楽しめる自由自在なレイアウト
クオッカの車内をさらに魅力的にしているのが、ヒノキで作られた「トランスフォーメーションボックス」と呼ばれる4つの特製木箱だ。この木箱をパズルのように組み替えることで、シーンに合わせて車内のレイアウトを自由自在に変更することができる。
例えば、ボックスを左右に分けて配置すれば、中央にテーブルを置いた対面式のダイネット空間が完成する。窓の景色を眺めながら、ヒノキの香りに包まれて淹れたてのコーヒーを楽しむ時間は、まさに至福のひとときと言えるだろう。
そして就寝時には、4つのボックスを隙間なく並べることで、長さ1830mm、幅1290mmという広大なフルフラットベッドが出現する。大人2人が足を伸ばして余裕で横になれるサイズであり、軽トラックの荷台であることを完全に忘れてしまうほどの快適な寝心地を約束してくれる。
このボックスは収納スペースとしても機能するため、かさばるキャンプギアや遊びの道具をスッキリと片付けておくことができる。さらに、晴れた日にはボックスを車外に持ち出して、アウトドア用のイスやテーブルとして活用することも可能なのだ。
クーラーや家電も搭載可能な充実のオプション
これだけ木の温もりにこだわっていながら、現代の車中泊に欠かせない電装装備もしっかりと用意されているのがクオッカの心強いポイントだ。100Aのサブバッテリーと走行充電システムが標準で装備されており、車内での電気の使用をしっかりとサポートしてくれる。
特筆すべきは、夏の車中泊を劇的に快適にしてくれる「12Vクーラー」がオプションで設定されている点だ。エンジンを停止した状態でも冷房を使用できるため、熱帯夜のキャンプ場や、ペットを連れての長旅でも車内を常に涼しく保つことができる。
さらに、寒い季節に重宝するFFヒーターや、引き出し式の16L冷蔵庫、電子レンジといった便利な家電類もオプションで追加することが可能だ。必要な装備だけを自分のスタイルに合わせて選べるため、無駄のない理想の一台を作り上げることができる。
正規ディーラーが手掛ける安心感と使い勝手
クオッカは、ダイハツの正規ディーラーである三島ダイハツが製造・販売を手掛けているため、クルマとしての基本性能や安全面での信頼性が非常に高いのも大きな魅力となっている。
パネルバンの構造上、本来は運転席と荷室が完全に仕切られているが、クオッカではその仕切りを取り払っている。これにより、雨の日や寒い夜でも車外に出ることなく、運転席からリヤの居住空間へと直接アクセスできるよう工夫されているのだ。
さらに、軽トラック特有の直角で窮屈なシートを改善し、運転席と助手席にリクライニング機能とシートスライド機能を追加している。長距離のドライブでも疲れにくく、目的地までの道のりを快適に過ごすことができるのは非常に大きなメリットだ。
使い込むほどに深い味わいが増していく富士ひのきの経年変化を楽しみながら、長く付き合っていける最高の相棒となるはずだ。気になった方は、ぜひ実車を見てそのヒノキの香りと空間の心地よさを体感してみてほしい。
写真ギャラリー
正面から見ると迫力がある。
ハイゼットトラックのシンプルイズベストな車内。
おうちカフェもできちゃう車内。
サイドドア横に設置された冷蔵庫。
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