
自由気ままな車中泊旅を楽しむために、キャンピングカーの購入を検討する人が増えている。しかし、本格的なモデルは大きすぎて運転が不安だったり、価格が高くて手が出ないという声も多い。そこで注目を集めているのが軽自動車をベースにした軽キャンパーだが、「狭くて快適に過ごせないのでは」「装備が貧弱そう」といった不安もつきまとう。そんな軽キャンパーに対するネガティブなイメージを見事に覆す、画期的なモデルが存在する。コンパクトなボディからは想像もつかないほど広々としたフラットスペースと、豪華すぎる家電装備を詰め込んだ驚きの一台の全貌に迫ろう。
●文:月刊自家用車編集部
普段使いも快適なエブリイベースの秀逸パッケージ
今回紹介するのは、キャンピングカーの老舗ビルダーである東和モータース販売が満を持して登場させた軽キャンパー「クライン108アーレ」だ。同社初となるバンコンバージョンの軽キャンパーとして、社員たちの様々なアイデアを結集して開発された意欲作である。
ベース車両として採用されているのは、商用バンとして絶大な人気を誇るスズキの「エブリイ」だ。燃費の良さや、最小回転半径が小さく小回りが利くといった運転のしやすさが際立つモデルでありながら、四角いボディ形状によって軽自動車枠ギリギリまで車内空間を広げているのが最大の特徴となっている。
全長3,395mm、全幅1,475mmというコンパクトなサイズ感は、市街地の狭い路地やスーパーの駐車場でも一切のストレスを感じさせない。平日は通勤や買い物といった日常の足として軽快に走り回り、週末になればそのまま大自然へと向かうことができる、まさに理想的なパッケージングと言えるだろう。
運転席周りのインパネは誰でも直感的に操作できるスッキリとしたデザインにまとめられており、見やすく使いやすい7インチのディスプレイオーディオも備わっている。さらに、衝突被害軽減ブレーキなどの予防安全技術を搭載したベース車両も選択可能となっており、運転に自信がない人でも安心して長旅を楽しむことができる。
クラス最大級のフラットベッドと変幻自在なレイアウト
軽自動車と聞くと「車内が狭くて窮屈なのでは?」と想像しがちだが、スライドドアを開けて車内に足を踏み入れると、その予想は良い意味で裏切られるはずだ。後部座席を格納してマットを敷き詰めれば、そこには軽自動車としては最大クラスとなる広大なフルフラットスペースが出現する。
ベッドマットは寝返りを打っても沈み込まない安定感のある作りになっており、大人2名が余裕を持って手足を伸ばし、快適な睡眠をとることができる。ライトウッドの温かみのある家具類に白のシート生地を合わせたインテリアは、視覚的にも広がりを感じさせ、長時間の滞在でも圧迫感を覚えることはない。
さらに素晴らしいのが、使う人の目的や人数に合わせた多彩なシートアレンジが可能になっている点だ。ベッドを展開した状態のままでも3名乗車ができたり、セカンドシート部分のマットをリアに収納して4名乗車の基本スタイルに戻したりと、日常使いの利便性を一切犠牲にしていない。
セカンドシートの背もたれを活かしてサイドテーブルのように使ったり、ベッド下の高さを利用して掘りごたつスタイルでくつろいだりと、アイデア次第で使い方は無限に広がる。テレワークの拠点として車内でパソコン作業をする際にも、完璧な姿勢を保てるデスク環境を簡単に構築できるのが嬉しいポイントだ。
電子レンジに冷蔵庫! 充実しすぎた標準装備の数々
クライン108アーレの最大の魅力は、初めてキャンピングカーを購入する人でも装備選びに悩む必要がないほど、最初から生活に必要な設備が標準装備として揃っていることだ。
特に車中泊の質を劇的に高めてくれるのが、家具の中にスッキリと内蔵された電子レンジの存在である。旅先で立ち寄った道の駅で購入したご当地の惣菜や、スーパーのお弁当をいつでもホカホカの状態で楽しむことができる。電子レンジの下には引き出し式のテーブルが組み込まれており、熱々の容器をサッと置いておくことができる細かな配慮も心憎い。
さらに、リアの床下収納スペースの隣には、マイナス20度からプラス20度まで温度設定が可能な容量15Lの高性能冷蔵庫が標準装備されている。排気口までしっかりと作り込まれており、冷たい飲み物や新鮮な食材を安全に保管しておくことが可能だ。
エンターテインメント設備も見逃せない。車内上部のスペースを巧みに活用してハイビジョン対応モニターが設置されており、お気に入りのガジェットを接続すれば、自分だけのプライベートシアターへと早変わりする。天井には5段階の調光と色温度の変更が可能なLED照明が備わっており、夜の車内を優雅に演出してくれる。
空間を最大化する収納力とリアゲートの賢い活用法
軽キャンパーにおいて常に課題となるのが、キャンプギアや遊びの道具をどうやって収納するかという問題だ。しかし、このモデルはフロアの高さをしっかりと確保することで、リアマットの下になんと約100Lもの大型収納スペースを作り出している。かさばる荷物はすべて床下に隠しておくことができるため、居住空間は常にスッキリと保たれるのだ。
また、リアやフロントからアクセスできる上部キャビネットや、左スライドドア上部の収納式トレイなど、わずかなデッドスペースも見逃さずに収納へと変換する工夫が随所に散りばめられている。
アウトドアでの楽しみをさらに広げてくれるのが、リアゲートを開けた際に現れるコンパクトなバーカウンターのような特製テーブルだ。釣りなどのアクティビティ中に小物を置いて作業台として使ったり、ドリンクを置いて一休みしたりするのに絶妙な高さに設定されている。
さらに、室内で使用しているメインのテーブルをこのリアカウンターの下に接続して、車外へと展開することも可能だ。リアゲートを日よけ代わりにしながら外にイスを並べれば、あっという間におしゃれな野外カフェスペースが完成する。自然の風を感じながらのコーヒータイムは、まさにキャンピングカーならではの贅沢だ。
強力な電源システムと納得のコストパフォーマンス
これだけ充実した家電類をストレスなく稼働させるために、強力な電源システムもしっかりと搭載されている。走行充電機能付きの105Ahサブバッテリーに加えて、1500Wという大出力のインバーターが組み込まれており、ほとんどの家電製品を車内で使うことができる。
冬の車中泊の強い味方となる300Wのセラミックヒーターも装備されており、サブバッテリーの電力を使ってエンジン停止中でも足元をしっかりと温めてくれる。さらに、外部出力機能まで備わっているため、万が一の災害による停電時には、車が巨大な動く蓄電池として家族の生活を支えてくれる頼もしい存在となる。夏場の熱気を逃すための換気扇がキャビネットに組み込まれているのも嬉しい。
これだけの豪華な装備と職人技の家具を詰め込みながら、価格は税込¥3,102,000円からという非常にコストパフォーマンスの高い設定となっている。オプションでソーラーパネルやFFヒーターを追加することも可能だ。
普段の買い物や通勤の足としてガンガン使い倒し、週末になれば極上のホテルルームとともに自由な旅へと出かける。キャンピングカー初心者からベテランまで、すべてのアウトドア好きの夢を現実にしてくれるクライン108アーレは、軽キャンパー選びの大本命となる一台だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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