
●文:月刊自家用車編集部
クロストレック:モデル概要〈スバルの最新技術を惜しみなく注入したことで、先代以上の車格感を手に入れた〉
クロストレックは、コンパクトなボディ/本格的なSUV性能/ラギッドかつスポーティーなデザインを組み合わせることにより、都会からアウトドアシーンまで幅広く活用できる多用途性を実現したクロスオーバーSUV。
第3世代となる現行型は、先代譲りのスタイリッシュなデザインパッケージはそのままに、第2世代のSGP(スバルグローバルプラットフォーム)や2Lエンジンの採用で動的質感が強化されたほか、先進運転支援機能「アイサイト」のさらなる進化(国内スバル初となる広角単眼カメラを採用)や、縦型の11.6インチマルチインフォメーションディスプレイに進化した車載IT機能の充実などで、先代よりも車格感がアップしている。さらに従来のAWD車(4WD)に加えて、FWD(前輪駆動)モデルを追加したことで、バリエーション強化が図られている。
クロストレック:スタイリング&パッケージ
車体寸法は先代(スバルXV)とほぼ同じ。現行クロストレックの全高は25mmほど高くなっているが、シャークフィンアンテナ部を含まないルーフ高での全高は同等となっている。
ハッチバックのインプレッサと基本骨格を共有するのは変わらないが、現行クロストレックは、ボディ各所に樹脂地肌で仕立てられたクラッディングパネルを配置することで、SUVらしいタフネス感を前面に出していることが特徴になる。
大型グリルとエアダムまわりのプロテクター加飾により、精悍な顔つきを獲得。SUVらしいタフなイメージを強めている。歴代モデルはいずれもインプレッサとの関係が深いが、現行型はボディ各所のアウトドアティストを強めにアピールすることで、歴代屈指の個性を獲得している。
【スバル クロストレック リミテッド AWD(2022年12月モデル)】●全長×全幅×全高(mm):4480×1800×1575 ●ホイールベース(mm):2670 ●車両重量(kg):1610 ●パワーユニット:1995cc水平対向4気筒DOHC(145ps/19.2kg-m)+モーター(10kw/65Nm) ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F) ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ストラット式(F) ダブルウィッシュボーン式(R) ●タイヤ:225/55R18
クロストレック:インパネ内装&シート
先代と室内寸法を比較すると若干ながら狭くなっているが、これは内装トリムの造形の違いによるもの。荷室まわりも同様であり、居住性に関わる実寸法や実質積載容量はほとんど変わっていない。
一般的にSUVは高い全高を活かしたハイトパッケージングを採用するが、クロストレックのパッケージングはハッチバックのインプレッサと変わらない。室内高やシートポジション設定も同様で、SUVの中では座面高が低めで、寛いだ着座姿勢が取りやすい美点を持つ。
最低地上高はインプレッサに対してプラス65mmとなる200mm。そのまま前席座面地上高も高くなり、小柄な人でも車外から自然に腰を下ろしやすく足着き性にも優れている。この乗降性もクロストレックのキャビンの使い勝手の要点のひとつといえる。
触り心地の良いウレタンパッドやカーボン調加飾パネルを多用することで上質感を向上。インパネ中央部には縦長の11.6インチディスプレイを設置する。
クロストレック:パワートレーン
パワートレーンは、2LのNAエンジンにモーターを組み合わせるe-BOXER仕様。歴代モデルで重視してきたオンロードでの良質な走りの追求ぶりも健在で、乗り心地も堪えを効かせたしなやかさな味付け。ふわつくような揺れもなく、比較的長めのサスストロークを使いながら挙動を安定させている。収束性にも優れており、それが良質な味わいになっている。
SUVパッケージングのデメリットになりうる運転感覚や走りの質感を、セダンやハッチバックと同等以上に仕立てていることは、クロストレックの大きな強みになっている。
e-BOXERの基本的なスペックは先代スバルXVと変わっていないが、電動領域制御を改善したことで、アクセル入力に対してのコントロール性や走行追従感が向上している。ボディ設計の進化の恩恵で、走行時の静粛性の向上が実感できることも強み。
クロストレック:モデル変遷
【2022年12月:初期型】パワートレーンは、2Lのe-BOXERに一本化。アイサイトも最新仕様にアップデート
パワートレーンは、スバルXVに設定されていた1.6Lエンジンを廃止して、2Lエンジンに一本化。インプレッサには設定されるNA仕様も用意されず、モーターと組み合わされるマイルドハイブリッドの「e-BOXER」のみとなる。駆動方式はスバル自慢のAWD車に加えて、前輪駆動のFWD車も設定。グレードはベーシック仕様の「ツーリング」と、装備充実の上級仕様となる「リミテッド」の2つが用意。ともにアイサイトは、従来のステレオカメラと広角単眼カメラを加えた3つのカメラで検知を行う、上位モデルと同じ最新仕様にアップデートしている。
| ●クロストレック 価格&グレードバリエーション【2022年12月モデル】 | ||
| パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FWD/AWD】 |
| 1995cc水4DOHC 145ps/19.2kg-m + モーター 10kW/65Nm | ツーリング【リニアトロニック】 | 266万2000円/288万2000円 |
| リミテッド【リニアトロニック】 | 306万9000円/328万9000円 | |
【2024年9月:一部改良】一部改良を実施。新ボディカラー「デイブレイクブルーパール」を追加
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの使い勝手向上(オートビークルホールドボタンをホームボタンエリアに配置)に加えて、SUBARU STARLINKの機能にリモートエアコン、マイカー検索にハザード点滅機能を追加した。またオーディオレス車の内装加飾に、シルバー加飾付本革巻シフトレバー/ピアノブラック調シフトパネル/シルバーステッチシフトブーツを追加している。ほかには新ボディカラーとして「デイブレイクブルーパール」が設定されている。
| ●クロストレック 価格&グレードバリエーション【2024年9月モデル】 | ||
| パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FWD/AWD】 |
| 1995cc水4DOHC 145ps/19.2kg-m + モーター 10kW/65Nm | ツーリング【リニアトロニック】 | 293万1500円/316万2500円 |
| リミテッド【リニアトロニック】 | 323万4000円/344万8500円 | |
【2024年10月:最新型】ストロングハイブリッド車の12月発売を予告
初のストロングハイブリッドモデルを、2024年12月に正式発売することを予告。
ストロングハイブリッドは、状況に応じて動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズパラレル方式を採用。独自のシンメトリカルAWDの基本レイアウトを継承しつつ、ストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンに駆動用と発電用の2つの高出力モーター/フロントデファレンシャルギア/電子制御カップリングをワンパッケージしたトランクアクスルを搭載する。
従来のマイルドハイブリッド搭載のAWDモデルに比べ約20%の燃費性能向上と合わせ、大幅に航続可能距離を実現したほか、ハイブリッド車ながら前後輪をプロペラシャフトでつなげる機械式AWDを踏襲することで、あらゆる路面で優れた走行安定性を確保しているとのこと。
【ストロングハイブリッド車のおもな諸元(クロストレック日本仕様車プロトタイプによる社内測定値)】
| エンジン | 種類 | 2.5L水平対向4気筒エンジン |
| 最高出力〈ネット〉[kW(ps)/rpm] | 118(160)/5600 | |
| 最大トルク〈ネット〉[N・m(kgf・m)/rpm] | 209(21.3)/4000-4400 | |
| 燃料タンク容量[L] | 63 | |
| 燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン | |
| 駆動用モーター | 型式・種類 | MC2・交流同期電動機 |
| 最大出力 [kW(ps)] | 88(119.6) | |
| 最大トルク[N・m(kgf・m)] | 270(27.5) | |
| 駆動用バッテリー | 種類 | リチウムイオン電池 |
| 総電力量[kWh] | 1.1 | |
クロストレック:最新値引き&納期情報(2024年11月現在)
- 車両本体目標値引き額:13万円
- 納期の目安:2〜3か月
- リセール予想:C+
9月に実施した一部改良の影響もあって、値引きは引き締め傾向が強まっている。黙って座っていると車両本体5万円+付属品割引10%という条件で商談をまとめてこようとする。
攻略のコツは、ライバルのヤリスクロス/カローラクロス/ヴェゼルとの競合。丁寧に商談を進めていけば、付属品との合計値引き額で15万円は十分に狙うことが可能だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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