
現在では少数派になってしまった国産ステーションワゴンですが、ベーシックなセダンがベースとなっているだけに、バランスの良いモデルに仕上がっているのが見どころのひとつ。今回紹介するカローラツーリングも広いラゲッジに加えて、長距離ドライブもラクラクこなせる居住性の高さや走りの良さなど、普段使いからレジャーにも活躍する家族のクルマとして大いに魅力的な存在ですよ!
●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:原 文昭
大容量でシートアレンジも使いやすいラゲッジが魅力
家族一緒の時も、ひとりで乗るときも、どちらにもちょうどいいファミリーカーとしてオススメしたいのが、カローラツーリング。全長4.5mほど、全幅1.7mほど、最小回転半径5.0〜5.3mの扱いやすさながら、5人乗りの室内はゆったりとしています。シートのつくりも上質感があり、上級グレード「W×B」の前席はしっかりとしたサイドサポート形状なので、ロングドライブもラク。後席にはセンターアームレストがあり、足もとスペースも広く、リラックスして過ごせるはずです。
そしてカローラツーリングの大きな魅力が、大容量でシートアレンジも使いやすいラゲッジ。通常でもフラットで930mmの奥行きのあるスペースが、荷室側にあるレバーを引けば6:4分割で後席がパタンと倒せます。最大奥行きも1,953mmまで拡大。長い荷物もすっきりと積載可能です。
収納も使いやすく、後席ドアの高めの位置にドリンクホルダーが装備されているのも便利。ハイブリッドモデルでは、メーカーオプション(4万4000円)で後席と荷室に1,500Wのコンセントが装備でき、非常時給電システムもつくので万が一の災害時などの備えとしても安心です。また、前走車の急減速などを検知してサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」が全車標準装備となっているのも安心ですね。
パワートレーンは、軽快でキビキビとした走りの1.5Lガソリンと、落ち着いた上質感の1.8Lハイブリッド。後席の乗り心地を重視するなら、加速がより滑らかなハイブリッドがオススメです。
試乗グレード カローラツーリング ハイブリッド W×B E-Four (4WD)
●登場年月(最新改良):’19年9月(’22年10月)
●価格帯:207万円~304万8000円
◆試乗グレード
カローラツーリング ハイブリッド W×B E-Four (4WD)
●車両本体価格:304万8000円
●ボディカラー:アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ(有料色7万7000円高)
◆主要諸元
●全長×全幅×全高(mm):4495×1745×1460 ●ホイールベース(mm):2640 ●トレッド前/後(mm):1530/1540 ●地上最低高(mm):130 ●車両重量(kg):1440 ●パワーユニット:1.797L 直列4気筒(最高出力:98PS/5200rpm、最大トルク:14.5kg・m/3600rpm)+前モーター(最高出力:70kW、最大トルク:185N・m)+後モーター(最高出力:30kW、最大トルク:84N・m) ●トランスミッション:電気式無段変速機 ●WLTCモード燃料消費率総合(km/L):24.9【市街地モード:23.3、郊外モード:26.5、高速道路モード:24.7】●燃料タンク(L):43(レギュラー) ●サスペンション前/後:マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式 ●ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク ●最小回転半径(m):5.3 ●タイヤサイズ:215/45R17
まるも的視点「カローラツーリング ハイブリッド W×B E-Four」ここがいいね!
ここが○!
X以外はディスプレイオーディオ標準装備!カーライフが便利に
ここが×!
後席ドアがもう少し大きく開けば、乗り降りが楽なのに……
乗り心地や荷室をチェック
オーソドックスな水平基調の機能的なインパネデザイン。W×Bは12.3インチTFTカラー液晶メーターやソフトパッドが配される。
W×Bは合成皮革+レザテック表皮のスポーティシートです。試乗車のホワイト仕様はステリング&シートヒーターもセット(2万8600円高)。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カローラ)
カッコよくなっても、実用面の堅実さはしっかりと継承 低く伸びやかなボンネットから続くボディラインは、フロントウインドウからルーフ、リヤエンドまで優雅な曲線を描く。これは、生活に溶け込んだクルマという従[…]
最後のFRレイアウトとなった4代目のカローラ 「カローラ」として4代目になる「E70系」シリーズは1979年に発売されました。 初代の時からニーズに細かく合わせて、セダン/クーペ/バン/ワゴンと多くの[…]
カローラ:モデル概要〈TNGA技術が注がれた新世代のベーシックセダン〉 カローラは、1966年に誕生して以来、世界150以上の国と地域で、販売累計台数が4750万台を超えるロングセラーモデル。12代目[…]
ギネス認定! 世界中で愛された、大ベストセラー 1966年に初代が登場したトヨタカローラは、同じ年に誕生した日産サニーとともに、誰もが自分のクルマを持つマイカー時代を日本にもたらす原動力になり、世界で[…]
カローラの一部改良の内容について ・スポーティな専用内外装デザインの特別仕様車「ACTIVE SPORT」を設定。・シートヒーター+ステアリングヒーター、ナノイーXを、ACTIVE SPORTとW×B[…]
最新の関連記事(購入ガイド)
なぜ新型ルークスはこれほど売れたのか? 初期受注で2万2000台ものセールスを記録するなど、幸先の良いスタートを切った新型ルークス。小洒落た内外装や先進装備の充実が評価されたのは間違いないが、それ以上[…]
再開後も受注殺到は避けられない ジムニーノマドは2025年1月の発表直後に注文が殺到し、わずか数日で受注停止となった超人気モデル。その後、月間計画台数が拡大され、供給体制に目処がついたこともあって、2[…]
受注再開は、2026年夏ごろが有力 カローラクロスは、2025年5月の改良時にフェイスリフトの実施やガソリン車の廃止、スポーティなGRスポーツの追加など、過去最大規模の大きな変更が加えられた。改良前か[…]
圧倒的な人気を背景に、強気なセールス戦略を展開中 発売前の予約の段階で1万台を超える受注を集めるなど、現行デリカミニの販売状況は極めて好調に推移している。そんな理由もあって、販売現場はなかなか強気で、[…]
良い条件を引き出すには、格上のN-BOXとスペーシアを競わせるべし 現行ムーヴは、フルモデルチェンジで全高1700mm以下の軽自動車としては初となる待望のスライドドアを後席に採用し、利便性を大きく向上[…]
人気記事ランキング(全体)
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
コルドバクルーズが描く“大人二人の贅沢な旅”の世界観 トイファクトリーが送り出す「CORDOBA CRUISE」は、名前からして旅情を刺激する。スペインの世界遺産都市・コルドバの優雅さをモチーフにした[…]
広大なハンドル前のスペースを有効活用 愛車の車内を見渡してみると、うまく活用できそうなスペースが存在することに気づく。「ちょっとした収納とか作れそうな場所があるな…」と。しかし、DIYはちょっと面倒、[…]
受注再開は、2026年夏ごろが有力 カローラクロスは、2025年5月の改良時にフェイスリフトの実施やガソリン車の廃止、スポーティなGRスポーツの追加など、過去最大規模の大きな変更が加えられた。改良前か[…]
最新の投稿記事(全体)
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
部品供給の不安を解消するべく、新たなサービスをグローバルで展開 「Honda Heritage Works」サービスは、販売終了となった部品を復刻し、グローバルに供給する「Honda Heritage[…]
ショックレスリングとは? 一般の金属とは異なる原子の規則相と不規則相が存在する“特殊制振合金”を採用した金属製のリングで、シート取付ボルトやサスペンションアッパーマウントのボルトに挟み込むだけで、効果[…]
給油中に気づく違和感と、キャップを巡る小さなストレス 給油という動作は、慣れてしまえば機械的にこなしてしまう作業だ。セルフ式スタンドの普及で、自らノズルを握る機会は確実に増えた。ところが、燃料キャップ[…]
MAZDA CX-3 XD Vivid Monotone Ⅱ グレードを整理することで、選び方がシンプルに 今回の機種体系変更では、好評な装備を追加したほか、ラインナップをガソリンモデルの「15S U[…]
- 1
- 2



































