トヨタ株式会社は走破性とデザイン性を備えた電動車いすタイプの新たなコンセプトモビリティ「JUU(ジェイユーユー)」を「ジャパンモビリティショー2023」に出展する。身体の不自由な方の外出や雇用の機会を増やし自立を支援するコンセプトモデルだ。
●文:月刊自家用車編集部
駆動系にはクルマで使われているモーターを採用し、高品質かつ高い信頼性を追求
走破性とデザイン性を備えた電動車いすタイプの新たなコンセプトモビリティ「JUU(ジェイユーユー)」は、電動車いす(車いす)では移動が困難な場所でも自由に移動できることで、より利用者の行動範囲を広げ、電動車いす(車いす)での移動を常とする身体の不自由な方の外出や雇用の機会を増やし自立を支援するコンセプトモデルだ。
駆動系にクルマで使われているモーターを使用するなど、車載部品を採用することで高品質かつ高い信頼性を追求している。また、電動車いす(車いす)にはない高い走破性を持っている。
階段の昇降時には、左右2つの大きな駆動輪(主輪)で段差を乗り越えるとともに、背もたれ後方に格納されたフリッパーが倒れ、車いす本体の傾きを抑制して安定した移動をサポートする。自動制御で最適な姿勢を維持して、最大16cmの階段を昇降することが可能だ。
将来には、ユーザーが「JUU(ジェイユーユー)」からクルマに乗り換えた後に、自律走行でバックドアまで安全に移動し、そのまま車内へ乗り込むとともに、降車時には運転席まで移動する先進の機能も検討しているという。
■JUU(ジェイユーユー)主要諸元
・全長(mm)×全幅(mm)×全高(mm):1110×680×1040
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