
●文/写真:月刊自家用車編集部(橘祐一)
全身アルミパーツで、オリジナルスタイルを再現
1月16日から18日まで、千葉市の幕張メッセで開催された東京オートサロンに、鈍いシルバーの輝きを放つフェアレディZ(S30)が展示されていた。
この車両は、東京都江戸川区にある日産系の旧車専門ショップ「スターロード」が手掛けた1台。
同社はハコスカ、ケンメリ、フェアレディZなどを中心に、旧車で快適にドライブを楽しめるように、オリジナルパーツやチューニング、レストアを行っている。
今回出展されたフェアレディZのデモカーは、外装のパーツが全てアルミ製のパネルに交換されていることがポイント。
アルミのボディパーツは、自動車メーカーの試作車などを生産する愛知県の矢作産業とのタッグで開発。アルミで強度を確保するため強度を高める設計が用いられたという。
アルミパネルは、金型を製作してプレスで製造
実は昨年の東京オートサロンにも同じフェアレディZが展示されていたが、昨年まではドアやフェンダー、ボンネット、リヤハッチなど、取り外しが可能な部分のパーツをアルミで製作していたという。
それが今年バージョンは、ルーフやリヤクォーターパネルまでアルミ素材を用いて製作。つまり、外装全てがアルミパネルで再現されていた。
このアルミパネルは実車から採寸したもので、細部まで忠実に再現。市販車同様に金型を製作してプレスで製造されているそうで、このまま製品として市販できる体制にもなっているそうだ。
純正パーツを忠実に再現しているため、パネルの繋ぎ目やチリ(パネル同士の隙間)も均一で美しく、かなりの高クオリティ。またパネルを純正のスチールからアルミに変更することで、全体で50%以上の軽量以下となるため、より走りが楽しくなるはずだ。
純正パーツ(スチール)/スターロード製アルミパーツ・各パネルの重量
| 純正(kg) | アルミ製(kg) | |
| エンジンフード | 15.6 | 6.9 |
| ドア | 23.8 | 16.6 |
| フロントフェンダー | 7.2 | 3.6 |
| ルーフ | 6.2 | 2.9 |
| クォーターパネル | 8.6 | 4.2 |
| リヤハッチ | 9.6 | 4 |
| その他 | 2.5 | 1.2 |
| 合計 | 73.5 | 39.4 |
なおアルミ製のパネルは塗装の自由度も高いそうで、オリジナル同様のスタイルに仕上げることも可能とのこと。
市販化も予定。腐食に悩むオーナーにとって、救世主になりそう
S30フェアレディZに乗っているオーナーの中には、外装パネルが腐ってしまい困っている人もいるだろうが、スターロードの手により外装パネルの全てが再現されたことで、修復を諦めていた状態のよくない車両も再生できるかもしれない。
現在、開発は細部を煮詰めている最終段階となっており、まもなく市販が開始される予定とのこと。旧き佳き時代のフェアレディZを楽しんでいるオーナーには、注目して欲しいプロジェクトだ。
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