
梅雨前後に多発し、大切な愛車を一瞬でボコボコにする恐怖の気象災害「雹(ひょう)」。大きければ、ゴルフボールほどもある氷の塊が空から大量に降ってくるのだ。直撃すればガラスは砕け、ボディにも多数の凹みができてしまうため、修理費が高額になるのはもちろんのこと、乗り替え時の下取り査定がガタ落ちすることは避けられない。そんな天災から愛車を物理的にガードするのが、ここで紹介する「雹対策車体カバー」だ。実際に工具を落下させての実証実験でも分かったその驚くべき性能。「青空駐車だから……」とあきらめるはまだ早い!
●文:月刊自家用車編集部(橘祐一)
愛車を守るためのボディカバーを紹介!
愛車を襲う突然の天候急変……。大気の状態が不安定で急な天候不良になりがちな梅雨前後のこの時期、突然の暴風雨やゲリラ豪雨など、天候の急変による気象災害が度々発生する。そしてクルマ好きにとって、最も注意しなくてはならない気象現象「雹(ひょう)」が降りやすい季節でもあるのだ。
米粒程度の大きさであればあまり問題はないが、最近ではゴルフボール大、時には拳くらいのサイズの雹が降ってきたといったニュースも見かけることがある。こんな大きさの氷の塊が上空から降ってくれば、クルマのボディはひとたまりもない。ガラスはひび割れ、ボディにはいくつも凹みができてしまう。
このような雹害による凹みは、広範囲でできてしまうため板金での修復がとても困難。とくにルーフ部分はパーツ交換もしにくいために修復費用が高額になってしまいがち。凹み自体は小さくても下取りや売却時に査定が大幅に下がってしまうため、ボディを擦ってしまうよりダメージはるかに大きいと言をざるを得ない。
そんな最悪の事態から愛車をガッチリ守り抜くために、老舗の自動車用品メーカー「向島自動車用品製作所」から発売された革新的なカバーを徹底レビューしよう!
そもそも、なぜ「雹」は降るのか?その発生原因
空から降ってくる氷の塊「雹」から愛車を守るためには防御するしかない。しかし、そもそもなぜこのような恐ろしい気象現象が起きるのだろうか?
雹は地表の付近の温度が暖かい時、上空に寒気が流れ込むことが発生のきっかけになると言われている 。この温度差が大きくなって大気の状態が不安定となると、激しい上昇気流を伴う「積乱雲」が発生するためだ。
この雲の中で、空気中に含まれる水蒸気から発生した小さな氷の塊が、激しい気流に揉まれながらくっついて徐々に大きくなり、上昇気流でも支えきれないほどの重さに成長すると氷の塊として地上に降ってくるのだ。簡易なカーポートでは樹脂製の屋根を突き破ってくる可能性も十分あるほどで、これまで多くの青空駐車ユーザーを不安にさせてきた。
そんな悩みを解決してくれるのがこの「雹対策車体カバー」なのだ。
1. 衝撃を吸収・分散!「雹対策車体カバー」
「向島自動車用品製作所」から発売された「雹対策車体カバー」は、上部にショックを吸収する素材を採用。ルーフやガラス、ボンネットなどをがっちりとガードしてくれるのが特徴。一般的なボディカバーとは異なり、タフな3層構造で愛車を包み込む。
外側の層には雹や砂塵、風などのダメージを受け止めるため、耐摩耗性・耐水性・耐候性の高い平織り生地を採用。そして、肝心の衝撃を吸収する中間層には独立気泡構造によって緩衝、衝撃吸収する弾力性に富んだEVA素材を採用。5mm厚のEVAが雹の衝突エネルギーを吸収して分散し、車体への衝撃を大幅に低減。爪でグイッと押してみると結構な反発力があり、これで衝撃を吸収しているのが分かる。また直接クルマに触れる裏側の層には、柔らかくてボディを傷つけないようにソフトな不織布を採用。通気性も良いため、厄介な結露も防止してくれる。
雹対策車体カバーは軽自動車からセダン、SUVまで幅広い車種に対応した5つのサイズをラインナップしている。
実際の使い勝手とディテール
今回はサンプルとして初期型ステップワゴンを用意し、「SUV/Lサイズ」を装着してみた。
車高が1800mm以上あるので、取り付けには脚立があると便利。重さは約3.8kgと重いというほどではないが、一般的なカバーより分厚いパッドが付いており 、素材がゴワゴワしてかさ張るため、カバーをかけるのには少々慣れが必要と感じた。
カバーの前後にはベルトとバックルが装備されているので、強い風が吹いてもズレにくく、カバーが捲れることはなかった。また、カバー中央の上部には換気用の窓(通気口)があるため、長い雨が続いても内部に湿気が溜まりにくいように工夫も。夜間の安全性のためにカバーの前後やサイドに三角形のリフレクション(反射)テープが縫い付けている点はユーザー目線としてありがたいところだ。
編集部で実験!12mmの工具を落としてみた結果
「本当に雹が降ってもボディは守られるのか実験してみよう!」ということで、30cmくらいの高さから12mmのコンビネーションレンチを落下させてみることに。尖ったスパナ側をぶつけるので内心ヒヤヒヤ。正直かなり心配だったけれど……。
接触面からは何かがぶつかった「ドン」という大きな音が聞こえてきたものの、ボディに凹みはなし、傷もまったくつかなくてひと安心。同じくフロントガラスでも試してみたけれど、ヒビが入ることもなかった。これなら安心して屋外に駐車できることだろう。もちろん、すべての雹害から完全に車両をガードするという保証はできないが、安心感はケタ違いだ。
どの程度効果があるのか? 一番気になるところを体当たりでテスト。愛車が心配です……。
「雹対策車体カバー」ラインナップ
軽自動車からセダン、SUVまで幅広い車種に対応した5つのサイズをラインナップ 。
| 品番 | タイプ / サイズ | 適合サイズ(長さ×幅×高さ) | 価格(税込) |
| HOM-001 | セダン クーペ / M | 4320×1650×1200 | 1万7,800円 |
| HOM-002 | セダン クーペ / L | 4830×1780×1200 | 1万8,800円 |
| HOM-003 | セダン クーペ / LL | 5330×1780×1200 | 1万9,800円 |
| HOM-004 | SUV / M | 4300×1750×1450 | 1万7,800円 |
| HOM-005 | SUV / L | 5080×1950×1500 | 1万9,800円 |
2. 屋内・長期保管ユーザーにも必須!「ブラックボディカバー」
雹害の心配がない屋内(屋根付き)駐車場でも、長期間乗らないクルマにはボディカバーがおすすめだ。
ブラックボディカバーはサイズ別に11タイプをラインナップ。ブラックの表生地は直射日光でも褪色しにくく丈夫。
屋内や屋根付きの駐車場でも埃が舞うため数週間乗らなければうっすらと埃が積もっていることがよくある。筆者は壁のない屋根付き駐車場に長期間停めっぱなしの状態だが、外から吹き込んできた埃はもちろん、迷い込んできた鳥のフン、雨漏りした天井から落ちてきた雨水のシミなどがついて悲惨な状態に。
とくに古い建物の場合、コンクリートを通ってきた雨水にはカルシウム分が多く含まれがちなので、塗装を激しく痛めてしまうことが多い。屋外の場合も、駐車スペースの上に樹木があるならカバーは必須だ。鳥のフンはもちろん、樹液など塗装を痛めてしまう原因は数えきれないほどある。
扱いやすさにこだわった親切設計
「ブラックボディカバー」はクルマに優しく、使いやすいのが大きなポイント。その見どころをまとめてみた。
・ボディを傷つけない裏地:裏地には起毛の不織布を使用。風で擦れてボディに傷がつくことを防止。
・前後が一目でわかる:カバーの内側には向きを示す「FRONT」のタグがついているため、前後を間違えず装着可能。
・1人でも被せやすいアシスト機能:サイドミラー部分の内側には「アシストゴム」を装備。ここを先にミラーにかけてからカバーを広げると、驚くほど被せやすくなる。
・徹底した風対策:風対策バンドが付属。前後の左右にある赤いタブに通して結べば、強い風でもカバーのずれを防止する。
・夜間の安全&高い耐久性:フロントの左右角部分にリフレクションテープを装備。ブラックの表生地は、直射日光でも褪色しにくく耐久性に富んでいる。
今回使用したのはミニバン/SUV用のMBL02というタイプ。初期型ステップワゴンならすっぽり全体にかぶせることができた。
カバーの内側は起毛の不織布になっているので、風で擦れてボディに傷がつくことを防いでいる。
「ブラックボディカバー」ラインナップ
ブラックボディカバーは、サイズ別に全11タイプの豊富なラインナップ。今回は、初期型ステップワゴンにミニバン/SUV用の「MBL02」を試したところ、すっぽり全体に被せることができた。
- MBS01(適合車長:4.96~5.30m)価格:1万9,800円
- MBS02(適合車長:4.65~4.95m)価格:1万9,800円
- MBS03(適合車長:4.31~4.64m)価格:1万8,800円
- MBS04(適合車長:4.01~4.30m)価格:1万8,000円
- MBS05(適合車長:3.50~4.10m)価格:1万7,800円
【ミニバン・ワンボックス・軽ワンボックス・SUV】
- MBL01(適合車長:4.92~4.99m)価格:2万6,800円
- MBL02(適合車長:4.61~4.90m)価格:1万9,800円
- MBL03(適合車長:4.61~4.90m)価格:1万8,800円
- MBL04(適合車長:4.30~4.61m)価格:1万8,000円
- MBL05(適合車長:4.00~4.35m)価格:1万8,000円
- MBL06(適合車長:2.90~3.40m)価格:1万8,000円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
豊かになった日本の若者にも受け入れられた、スポーツ性と色気 当時の日本の若者に、初代プレリュードが魅力的に映らなかったのは仕方ない。今見ると端正なフォルムも、当時のセリカやスカイライン、サバンナRX-[…]
エアコンの死角「密着部分の熱こもり」を解決 真夏の車内温度は最大で57℃にまで達するというデータがある。エアコンが効き始め、顔や腕には冷気を感じていても、シートと密着している背中やお尻・太もも裏などは[…]
初代は“高級な”スペシャリティカー路線、ソアラの前身となったモデルだった 「セリカ」は、初代(1970年〜)、2代目(1977年〜)とスペシャリティカーとしての資質を高めてきたが、ちょうどこの時代の日[…]
強力磁力で大切なものもしっかりとホールド。 自宅のキーや車のリモコンキーなど、頻繁に使用するものはスマートに取り出したい。けど、紛失は絶対に避けたい、これは多くの人が抱えている思いではないだろうか? […]
車内のデッドスペースを有効活用! すっぽりハマってスッキリ収納 トヨタの最新モデルRAV4は、洗練されたタフな外観とスタイリッシュなインテリアが魅力のSUVだ。しかし、気になるのは、大画面化したナビ用[…]
最新の投稿記事(全体)
愛車を守るためのボディカバーを紹介! 愛車を襲う突然の天候急変……。大気の状態が不安定で急な天候不良になりがちな梅雨前後のこの時期、突然の暴風雨やゲリラ豪雨など、天候の急変による気象災害が度々発生する[…]
「冷めるまで乗せられない」あの時間の終わり 真夏のチャイルドシートは、直射日光を浴び続けることで表面温度が60℃を超えることもある。たとえエアコンをフル稼働させても、シート自体が蓄えた熱はすぐには引か[…]
ジムニーは中古パーツ需要が特に大きい車種 ジムニー系はタイヤ&ホイールのデコレーションをはじめ、リフトアップスタイルやオフロード用バンパー装着などカスタム前提での購入が目立つ。しかも中古車の流通がとて[…]
愛車の雨対策の基本、ワイパーブレードに革新的なテクノロジー しとしとと降り続く長雨や、突然の激しいゲリラ豪雨など、一年のなかでも特に雨が多くなるシーズンが到来した。雨の日のドライブで多くのドライバーを[…]
EV時代でも無限の魅力は健在。全方位でスーパーワンを特別なモノへ 「Sports EV+ONE」をコンセプトに開発されたスーパーワンのパーツ群は、スパルタンなビジュアルと大人の遊び心を融合させたスタイ[…]
- 1
- 2

































