
最近は、街中などでEV車をよく見かけるようになったが、それでも化石燃料を使用する車両が圧倒的に多く、ガソリンスタンドを定期的に利用するドライバーも少なくないだろう。そこで、ガソリンスタンドに設置されている空気入れの使用方法を解説していこう。
●写真/文:月刊自家用車編集部
ガソリンスタンドで無料で使用できる空気入れだが…
普段、ガソリンスタンドを利用する機会が多いというドライバーでも、大半が給油を済ませるだけという場合が多いかもしれない。しかし、ガソリンスタンドには、給油時のサービスとして、空気入れを利用できる場合もあるので、その使い方について解説していこう。
ガソリンスタンドに設置されているタイヤの空気入れは、給油時に無料で使用できる場合が多い。※写真はイメージです
ちなみに、空気入れを無料で使用できるのが一般的ではあるが、一部では有料の場合やそもそも設置していないこともあるので要注意。また、無料でも勝手に使用するのではなく、店員さんにひと声かけてから使用した方がいいだろう。当たり前だが、無料だからと言って、給油もせずに空気入れのみを利用するのはNGだ。給油の際のサービスの一環として心得たい。
しばらく空気圧をチェックしていないならちょっとヤバいかも
ガソリンスタンドの空気入れの使用方法の前に、まずは、タイヤの空気圧について知っておきたい。タイヤの中には基本的には空気が充填されているのだが、この空気はご存知のとおり気温で体積が大きく左右される。そのため、気温の変化が激しい季節は1ヶ月に1度は、規定量入っているかをチェックしておきたいところ。
タイヤの空気圧が低下すると安全性にも悪影響が生じる。
夏に規定量を入れたとしても、冬になると大幅に空気圧が低下する。それは、気温の低下で内部の空気の体積が収縮した結果だと考えられる。空気圧が低下すると、タイヤが十分なパフォーマンスを発揮できず、思わぬトラブルに見舞われる可能性もあるので、気温が低下する冬は特に、まめに空気圧のチェックをした方が良いだろう。
マイカーの空気圧の規定量って、どこでわかるの? という方は、乗っている車の運転席側のドア付近を見てみてほしい。装着されているタイヤに応じた、空気圧の規定量が明記されたステッカーが貼ってあるはずなので、確認してみてほしい。
運転席側のドアを開けると、空気圧の既定値が表示されている。
ガソスタの片隅にある銀色の丸い装置、それが空気入れだ
普段、自分でタイヤの空気圧をチェックしない場合、ガソリンスタンドに行ってもどれが空気入れかわからないかもしれない。その場合は、店員さんに有無を含めて聞いてみるのが早いだろう。一般的には、下の写真のような丸いボディのものが多く、中に空気が高圧で充填されている。このタイプは、自由に持ち運びが可能だが、移動させられない据え置き型のタイプも存在する。
ガソリンスタンドで利用できる空気入れ。
今回は、上の写真のタイプの空気入れを実際に使用した上で、その使い方などを解説していく。まず、装置を見つけたら、店員さんにひと言使用する旨を伝え、許可を得てから自車位置まで持っていく。運ぶ際は、上部の黒いハンドルグリップを持ち上げれば、スタンドから外れるようになっている。このスタンドは、空気入れに空気を充填する役割も果たしているので、使用中に空気入れの圧力が低下した場合、再度このスタンドに戻せば空気がこの装置内に充填される。
表示を確認すると、驚くほど空気圧が低下していることが判明
さて、給油が完了し、スタンドを見渡すと…あった! 銀色の丸い装置が! ということで、店員さんにひと声かけてから、空気入れを自車位置まで運んでくる。利用したガソリンスタンドは、空気入れの使用は無料だった。
まずは給油を行う。
空気を入れる前に、運転席側のドア付近にある規定の空気圧をチェック。装着されているタイヤのサイズは「215/60R16」なので、上の段「250kPa」となる。ちなみに、タイヤのサイズはタイヤを見れば大抵明記されているのですぐにわかるはず。
空気圧の規定量がわかったところで、早速、タイヤの空気圧をチェックしていく。タイヤのバルブに装着されているキャップを外して(紛失しやすいので注意)、空気入れのノズルの先端をグッと奥までしっかりと差し込むと、空気入れのタイヤゲージの針が作動する。このとき表示されているのが、現状のタイヤの空気圧となる。
空気入れのノズルの先端を、タイヤのバルブにしっかりと差し込む。
差し込みが甘いと正常に作動しないので、しっかりと奥まで入れてからロックで固定しよう。ちなみに、撮影に使用した車両は半年以上空気圧のチェックをしていないとのことだが、タイヤゲージの表示を見ると、なんと210kPa! 既定値を大幅に下回っていた。これはマズい…。
タイヤゲージの表示は210kPa。既定値を大幅に下回っている…。
使用した空気入れは、ゲージから伸びるグリップを握り込むことでエアがタイヤに充填される仕様。グッと握り込んむと「シューッ!」という音ともに、タイヤに空気が送り込まれていく。この際、タイヤゲージの表示を確認しながら、既定値になるまで空気を入れていく。40kPaも減っていると、かなりの量を充填しないと既定値になってくれない。表示を見ながら微調整し、表示は250kPaに。
残りの3本のタイヤもチェックすると、全て200〜210kPaとなっていたため、既定値まで空気を充填していった。途中、空気入れの空気がなくなってしまったため、補充スタンドで空気を補充する必要があった。それほど、空気圧が減っていたということになる。やはり、空気圧はまめにチェックする必要があると痛感。
乗り心地だけでなく、見た目にも変化が…。
これだけ空気圧が減っていると、空気圧充填後は乗り心地にも明らかな変化があった。路面からの情報がしっかりと伝わるようになり、ステアリングの応答性も向上した印象だ。また、充填前と充填後のタイヤを見比べると、明らかに変化が。
エア充填前のタイヤは接地部分がたわんでいるように見えるが、充填後のタイヤにはたわみがほとんど見られない。
空気圧の低下は、様々な悪影響を引き起こす。ハンドルが取られて操作性が低下したり、燃費が悪化したり、さらに最悪の場合は、高速走行時などにバーストの危険性も高まってくる。タイヤの空気圧を既定値に保つことは、安全なドライブにつながる重要なメンテナンスだ。給油時に手軽に利用できる空気入れで、是非とも愛車を安全な状態でキープしてほしい。
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