
高速有鉛デラックス初のミーティングイベント「高速有鉛フェスティバル2026」が千葉県千葉市のフェスティバルウォークイベント駐車場にて開催された。480台もの旧車やはたらくくるまなどが集結したなかから、筆者の独断と偏見で目に止まったクルマをピックアップ。今回はトヨタ最高峰のショーファードリブン、センチュリーとそのオーナーを紹介したい。
●文/写真:月刊自家用車編集部(竹野由志雄)
トヨタ最高峰の安全性能を家族のために
イベント会場に入り、まず目に飛び込んできたのは、2代目モデルにあたるGZG50型のみが5台も整然と並んだエリアだ。
GZG50型センチュリーが5台も並ぶ、普通じゃないエリアがお出迎え。しかもボディカラーは色とりどり。こんなニッチな光景を拝めるのも、このイベントの醍醐味。
1997年から2017年にかけて生産されたこのモデルは、センチュリー史上初のフルモデルチェンジで登場。国産乗用車唯一のV型12気筒エンジンを搭載し、5000ccの排気量から280psを発生させるスペックを誇る。このエリアで展示されていたモデルは、センチュリー定番の「神威」(エターナルブラック)だけでなく、多彩なボディカラーが顔を揃えていた。
そんなセンチュリーの列にいた一組のオーナーに話を伺うことができた。
東京都品川区から参加したオーナーが、この車両を入手したのは半年前のこと。
その時、クルマ選びで重視していたのは、クルマが「丈夫」であることで、曰く、「子供がまだ小さいので、とにかく頑丈なクルマを探していました」とのこと。
確かに国内VIPに愛用されているセンチュリーは、まさに頑丈さの極致といえる1台。このイベントに訪れるユーザー&オーナーは、いい意味で「変態」が多いのは知っていたが、その着眼点は正直「無かったわあ…」と思ってしまう。
走行距離は驚異の56万km!でも「エンジン装換」済みなので
取材したセンチュリーは、GZG50型の前期モデル。履歴をたどると法人所有のワンオーナー車だったそうだ。走行距離こそ驚きの56万kmに達しているが、ディーラーにてエンジン換装が施された履歴も確認できるなど、走行距離さえ除けば、その状態は「極上」だったことも選んだ理由とのこと。
ボディカラーも、また貴重(センチュリーに貴重じゃない色はないですが…)。
前期型にのみ設定されていた「醍醐」(ウェルシーグリーンマイカ)をまとっている。
「子供がまだ小さいので、とにかく頑丈なクルマを探していました」。そんな理由で選んだクルマが「センチュリー」とのこと。確かに頑丈だと思いますけど、その着眼点は「変態」だと思います(笑)。
フロントウインドウには純正色名「醍醐」を記したプレートを掲示。他の展示車両も同様のデザインでカラー名を表示し、統一感を演出していた
聞けば、グリーンという希少色ゆえに、現存数は極めて少ないとのこと。希少車の希少カラーということもこのクルマの凄みといえる。
ちなみに2代目のこの型には、前述の2色のほか「摩周」「瑞雲」「鸞鳳」「精華」を含む全6色がラインナップされている。
センチュリーといえば豪華なキャビン空間。この車両は法人ワンオーナー車らしく、インテリアのコンディションも申し分ない。
グレーのレザーシートには、助手席の背もたれを貫通させて後席用オットマンとする特有のギミックも備わっているという。
法人1オーナーというこの車両は、内外装ともに当時のノーマル状態を堅持されていた。職人が一台ずつ丹念に製作したシートやトリム、ウッドパネルの状態も極めて良好。
後席は主に子供さんが占拠しているとのこと。「子供たちにとっても乗り心地が良いようで、走り出すとすぐに寝てしまいます」と奥さまは話す。子どものころから贅沢を知っていると…、なんて思ったのは内緒です。
インパネ周りに社外ナビが装着されている点を除けば、熟練の職人が手作業で仕立てた純正のレザートリムやウッドパネルが美しく維持されている。
ちなみに、記録簿にオイルやタイヤの交換履歴を克明に記していたことも、この車両を選んだ理由。
車両本体の取扱説明書はもちろん、後席装備やエレクトロマルチビジョン専用の冊子まで、欠品することなく大切に保管されているそうだ。
記録簿には前オーナーの手でメンテナンス履歴が詳細に書き込まれていた。オイル交換やタイヤ、バルブの交換に至るまで、管理の徹底ぶりが伺える。
説明書などのマニュアル系も、極上の状態で残っているという。法人1オーナー車の破壊力をあらためて実感してしまうポイントだ。
なお、このオーナー氏は、このセンチュリーのほかにAE86も所有しているという。
こちらはガチガチの走り屋仕様かと思いきや、奥さまの叔父から譲り受けたというフルノーマルの2桁ナンバー車とのこと。
「どちらのクルマも、これから大切に乗り続けていきます」と声を揃えるお二人。初っ端から濃度の濃さにクラクラしてしまった。貴重な個体と共に歩む極上のカーライフを、末永く楽しんでほしいと思います。
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