
この春にフルモデルチェンジされた「CX-5」。これまでの走り重視の路線から、実用本位の優等生モデルへと舵を切ったことを特徴としているが、購入を決めたユーザーからは、割安感を感じる価格設定が高く評価されているようだ。
●文:月刊自家用車編集部
後席まわりのスペース拡大で、実用性能が大きく強化
3代目として登場した新型CX-5は、全てのグレードがマイルドハイブリッドを組み合わせた2.5Lガソリン車のみになるなど、これまで販売の中核を占めていたディーゼルターボ車と決別。ユーティリティ面では、後席まわりのスペース拡大&使い勝手の向上、最新のGoogleビルトインの全車標準装着など、実用性が大きく向上している。
高速領域では車体全体が路面に吸い付くような、安定感のある走りを披露。左右に揺すられる感覚も低減されるなど、ツアラーモデルとしても正常進化を果たしている。
フロントガラスの板厚アップや吸音材の最適配置などの遮音対策により、高速クルージングでも車内は静か。同乗者にとっても優しいクルマになったことも新型の強み。
パワーユニットは、2.5ℓ直4ガソリンエンジンに小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド(MHEV)を採用。6速ATとの組み合わせにより、内燃機車らしいリズム感のある走りを実現している。
ミドルSUVとしては、割安感のある価格設定
そして何よりミドルSUVとしては、こなれた価格設定が維持されたことが大きい。
新型CX-5は、全グレードにGoogleビルトインを標準装着しつつも、個性豊かな3つのグレードを展開している。
まず、エントリーを担う「S」は、330万円(2WD)から狙える割安さが最大の魅力。それでいてデジタル装備や安全機能は網羅されており、価格以上の高い満足感を得られる仕様になっている。
その上にくる「G」は、販売の中核を占める主力グレードという位置づけ。
Sに比べると、運転席10ウェイパワーシートやパワーリフトゲートなどの人気装備が加わるほか、オプション装備の発展性も拡大。それでいて価格は352万円(2WD)と値ごろ感のある価格設定でもあり、実用性と価格のバランスが最も優れている。乗り味の質感や安定感を重視するなら、375万6500円の4WD車も面白い選択だ。
最上級の「L」は、センターディスプレイのサイズが15.6インチの大型タイプが奢られるなど、所有欲を満たす豪華な装備内容が特徴。価格は407万円(2WD)と大台を超えてくるが、他社のライバル勢に比べるとお値ごろ感がある。キャビン快適性や上質さを求めるこだわり派を狙ったグレードになる。
このようなこなれた価格設定となっているのは、パワーユニットがマイルドハイブリッドのガソリン車のみという事情もあるのだが、この割安感も手伝って初期の販売は非常に好調な滑り出しを見せている。さらに実用面を強く意識した設計となったことで、ファミリー層からも高い支持を獲得しているようだ。
スタイリングは、ひと目でCX-5とわかるキープコンセプト路線。全長&ホイールベースが拡大するが、マツダ自慢の魂動デザインは引き続き採用されている。都会的な流麗なフォルムの魅力も健在だ。
中央にディスプレイを配置するオーソドックスなキャビンレイアウト。
荷室の奥行きも先代比で45mm拡大。荷室高も30mmの余裕を稼いでいる。後席格納はシンプルな前倒式だが、段差を少なくする工夫が盛り込まれる。
オススメグレードは「G」一択
MAZDA
CX-5
価格:330万〜430万6500円
車両本体値引き目標額:15万円
納期の目安:1〜3か月
リセール予想:B+
最新モデルかつ人気も上々ということもあって、マツダ販売店はなかなか強気。値引きの基本は車両本体から5万円程度に設定している販売店が多く、他社の競合ライバル車(ハリアーやエクストレイルなど)をぶつけても「その値引きには太刀打ちできない」と引いてしまうケースが少なくない。
そんな状況の中、良い購入条件を引き出すには、経営資本の異なるマツダの販売店同士を競合させるやり方が有効。隣接する地域の別系列のマツダ販売店を天秤にかけることで、好条件を引き出しやすくなる。
さらに、フロアマットやナビオプションなどの付属品を組み合わせれば、最終的な値引きの合計額を20万円前後にまで拡大させることも可能だ。
納期は現時点では1〜3か月が目安。ただ、今後受注が増えてくると、納期は遅くなるのは避けられないだろう。
新型CX-5の本命モデルは、来年発売されるストロングハイブリッド車という声もあるが、マイルドハイブリッド車の価格はミドルSUVとしてはかなり頑張った価格といえる。
4.8kWの駆動モーターを組み合わせた2.5リットル直4エンジンは、他社のストロングハイブリッド車のような劇的な燃費性能こそないものの、システムがシンプルなぶん車両価格が安価に抑えられているメリットは大きい。オンロード志向のファミリーユースであれば2WD車で十分だし、高い満足度を得られる実力を備えている。
ダッシュ中央部に配置されるディスプレイは、左の15.6インチ(Lグレード)と右の12.9インチ(S&Gグレード)の2系統を用意。ともにGoogleビルトインを備えたタッチパネル式になる。
ADAS機能も全方位でアップデート。ドライバー異常通知システム、渋滞時のハンズオフ走行、衝突回避をより手厚くサポートする上級機能も拡大されている。
LグレードでメーカーOPで選択できるパノラマサンルーフは、開口面積を広く取ったタイプ。後席でも圧倒的な開放感を体感することが可能。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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