
5月29日(金)から静岡県・朝霧高原のキャンプ場「ふもとっぱら」で開催された三菱自動車のキャンプイベント「スターキャンプ2026in朝霧高原」。全国各地から来場した600組の三菱オーナーのなかには、昭和や平成初期に開発・リリースされ人気を集め、令和のいまではいにしえの名車(珍車?)になっている車両に乗ってきたエンスーたちもいた。
●文/写真:月刊自家用車編集部(竹野由志雄)
最新モデルだけが主役にあらず
自動車メーカーやディーラーが主催するキャンプイベントといえば、新車や近年に生産された高年式のミニバンやSUVばかりが集まっているものと想像しがち。三菱のスターキャンプも、参加者にクルマはアウトランダーやエクリプスクロス、デリカD:5やトライトンなどの現行型のRVばかりだと思い込んでいた。
いわゆる「旧車」と呼ばれるクルマたちは、それが国産車だったとしても、メーカーにはすでに部品生産されておらず、ディーラーでも整備や修理のオーダーを受けてもらえないという車両も多いという。旧車の専門店で「ディーラーでは手に負えない車両の整備を頼まれた」という話を聞いたのも1軒や2軒ではない。
だが実際にスターキャンプの会場を訪れてみると、旧車好きの変態マインド(褒め言葉です)を刺激する三菱旧車が参加していた。そしてそんなクラシック三菱車愛好家に話を聞くことができたのだ。
5月29日(金)からの3日間、静岡県は朝霧高原のキャンプ場「ふもとっぱら」で開催されていた「スターキャンプ2026in朝霧高原」。昔からアウトドアと親和性の強いRVを得意とする三菱自動車が1991年から開催しているキャンプのビッグイベント。三菱自動車主催のものから各地ディーラーが音頭を取ったものまで、全国10カ所のキャンプ場で年間を通して行なわれている。
会場でまず出会った三菱旧車は初代パジェロ。平成元年式の後期型ロングモデルだった。オーナー氏は東京都国立市在住。ガソリンエンジンの車両だったためにNox規制もクリアしていた。さらにこのオーナー氏は、この車両のほかにショートボディのオープンモデルなど、部品取り車も入れて計6台の初代パジェロを所有しているという筋金入りの超濃厚パジェロフリークだった。
「来年は、いまレストアしているオープンボディで参加したいですね」とオーナー氏。次回はその車両をぜひ撮影させていただきたいものだ。
平成元年(1989年)式の初代パジェロ後期型。福祉車両だった個体をベースにメープルレッドにオールペンされた車両だった。オーナー氏はこのロングモデルのほか、オープンボディのショートを現在レストア中。また部品取り車を含めて計6台の初代パジェロを所有しているとか。
このパジェロのフロントドアのメッキガーニッシュには「MONTERO」の文字が。パジェロの車名は南米に生息するヤマネコの名に由来するが、スペイン語ではその発音が「嘘つき」や「怠け者」などネガティブなスラングになってしまい、同語圏内では「モンテロ」の名で販売されていたという。
昭和の三菱2ドアハードトップ・ギャランΛ(ラムダ)も参加。先述のパジェロのオーナー氏に「ラムダも来てますよ」と紹介され、オーナー氏と会うことができたのだ。マニアックな旧車のオーナーは、車種を問わず、特に同じメーカーの車両は横のつながりが強く、そのギャランΛオーナーとも顔見知りだった。
「メーターはすでに2回まわっています」と笑うオーナー氏は東京都国分寺市から参加の主婦。長年この車両に乗り続けており、スターキャンプにも幾度か参加しているという。うっかり撮影しそこねてしまったが、テントサイトもキャンプなれしているのがひと目でわかる造りになっていた。
昭和53年(1978年)式のギャランΛ(ラムダ)にも遭遇。同車は昭和56年(1976年)にデビューした2ドアハードトップ。当時の販売チャネル・ギャラン店では「ギャランΛ」、カープラザ店では「エテルナΛ」の車名で販売されていた。初代モデルは昭和55年(1980年)まで、2代目モデルは昭和59年(1984年)まで生産。海外では三菱サッポロ(当時の札幌オリンピックにちなむ)や三菱スコーピオンの名で輸出されたほか、クライスラーにもOEM供給され。プリムスサッポロ、ダッジチャレンジャーの名で販売されていた。
「ジープやデリカスターワゴンも来てるんじゃないかな、◯◯さんとか」と話すおふたりの三菱旧車乗り。とてつもなく広く、600組ものオーナーが集まった富士山麓のスターキャンプ会場には、ほかにもさらに濃厚なスリーダイヤの旧車たちがテントサイトを構えていたのかもしれない。次回はぜひテント&キャンプ道具持参で、そういったヘンタイさんたちにもお会いしたいと思った。
平成6年(1994年)から平成19年(2007年)まで販売されていたデリカスペースギアも、令和のいまでは旧車の領域。ほかにもデリカスターワゴンや三菱ジープなどの旧車が参加していたようだ。じっくり探せばギャランΣ(シグマ)や初代GTO、スタリオンなどヘンタイさんホイホイな三菱車にも会えたかも?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(三菱)
軽量+ハイパワー+4WDという最強クラスの組み合わせが誕生 三菱「ランサーエボリューション」が誕生したのは1992年である。 三菱は1967年に初めて国際ラリーへ参戦して以来、モータースポーツを単なる[…]
値引き情報の見方 ◎車両本体目標車両本体価格からここまで取れれば成功という額。付属品からの値引きは含まない。 ◎リセール予想次に買い替えるときの下取り査定額。2~3年後の評価をA~Eの5段階で評価、更[…]
悪路をねじ伏せる走行性能と普段使いしやすい絶妙サイズ キャンピングカーとしての快適な居住性と、厳しい道路環境を難なく突破できる走破力を両立させるために、ベース車両選びは極めて重要となる。アウトドア派か[…]
伝説の復活!世界で愛されたパジェロが新展開 世界初披露となった新型パジェロ。2026年度は生産拠点であるタイを皮切りに日本やオーストラリアへ投入され、その後世界約100カ国へと順次展開される計画という[…]
伝統のクロカン「パジェロ」が新世代フラッグシップとして復活 1982年に誕生した初代「パジェロ」は、本格的な悪路走破性と高い信頼性、乗用車並みの快適性を融合させた多目的4WD車として登場し、1990年[…]
最新の関連記事(ニュース)
パナソニック ストラーダ パナソニックが選択した市販ナビ市場からの撤退 パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社が、2027年3月をもって市販向けカーナビゲーションおよび専用オプション品の生産[…]
「モノづくりの原点」群馬製作所にファンが集結 今回の会場となるのは、スバルの数々の名車や独自技術を生み出してきた「群馬製作所 本工場」。メーカー自身が“モノづくりの原点”と位置づける聖地にファンを招き[…]
5年前と比べてクルマの価格は約50%上昇、重量は約10%増加 鈴木社長が示したのは、5年前と現在のクルマを取り巻く状況の変化である。スズキによれば、5年前と比べて平均車両購入価格は約50%上昇。一方、[…]
スーパーキャリイにCO₂回収システムを搭載 「CARBON CAPTURE CARRY」は、スーパーキャリイをベースにCO₂回収装置を搭載したもの。走行時の排気ガスからCO₂を回収し、回収したCO₂を[…]
人気記事ランキング(全体)
RVpark Nagaya Ide Kyoto 京都・奈良の観光拠点として便利な、車中泊初心者にも優しいRVパーク 「RVpark Nagaya Ide Kyoto」は、京都府綴喜郡井手町にある車中泊[…]
RR+2ストローク3気筒。59年前とは思えない意欲的なメカニズム 現在の軽自動車は、大人4人が乗れる室内空間と、高速道路を無理なく走れる性能を備えています。しかし、360cc規格が定着した1950年代[…]
軽EV「e SKY」は航続310kmへ 今回紹介された「e SKY」は、スズキが開発を進める軽乗用EVだ。プロトタイプの参考値として、一充電走行距離310km、車両重量1030kg、電力消費率97Wh[…]
5年前と比べてクルマの価格は約50%上昇、重量は約10%増加 鈴木社長が示したのは、5年前と現在のクルマを取り巻く状況の変化である。スズキによれば、5年前と比べて平均車両購入価格は約50%上昇。一方、[…]
都市部でも取り回しやすいダイハツ・アトレーをベースに採用 キャンピングカーとしての高い居住性と、日本の道幅にマッチした運転しやすさを両立させるために、ベース車両選びは極めて重要である。多くの車中泊ファ[…]
最新の投稿記事(全体)
整備士が監修した簡単取り付けできるN-BOX専用マット 軽自動車市場の潮流を大きく変えた初代N-BOXは、2011年の登場以来多くのドライバーに愛され続けている。 しかし、長年使用された車内では「純正[…]
EE35 サンバイザーに挟むより、駐車券を忘れにくい 駐車券をサンバイザーに挟んでおくのは、手軽な方法である。しかし、サンバイザーは運転中には視界に入りにくく、車を降りる直前に「駐車券を持ったか」を確[…]
日本の道路環境にジャストフィットする王道バンのベース車両 キャンピングカーとしての優れた居住性と、長距離ドライブでの優れた耐久性を両立させるために、ベース車両選びは極めて重要である。多くの車中泊愛好家[…]
RVpark Nagaya Ide Kyoto 京都・奈良の観光拠点として便利な、車中泊初心者にも優しいRVパーク 「RVpark Nagaya Ide Kyoto」は、京都府綴喜郡井手町にある車中泊[…]
- 1
- 2





















