
長い年月をかけて製造され続けてきたフォルクスワーゲンタイプⅠ。時代の移り変わりとともに確かに進化してきているはず…、だが、基本デザインはほとんど変わらないため、細かなディティールで年代を判別するしかない。走ってるタイプⅠを見て、即座に年代を答えられるようになれば、「ビートルマニア」認定だ!
●文:ストリートVWs編集部
1965~1970年式に登場したモデルを中心に外観の違いを紹介
走ってる空冷ビートルをパッと見て、どの年代のクルマなのか見分けるのは、余程のマニアにならないと結構難しい。「みんな同じじゃないの?」と思ってしまうのは、至極当然のことなのだ。なにせ、基本デザインが変わることなく、65年にもわたって造り続けられたクルマなのだから。でも、その見分け方にはコツがある。細かなディティールのひとつひとつに、その年代の特徴が込められていたりするからだ。
ここでは、その外観の特徴から判断できる選別法をお教えしよう。今回は、1965~1970年式に登場したモデルを紹介する。。短期間ながらこの時代は低年式から高年式への移り変わりの時期にまたがり、大きなマイナーチェンジが多かったのだ。
ちなみに内装を見ればさらに多くの違いがあるが、ここではパッと見てわかる外装だけにスポットを当てることにした。
低年式時代
【1965年式 ミディアムスクウェア・ウィンドーにドーム型ハブキャップ】
1965年式からリアウィンドーのガラス面積が拡大し、ミディアムスクウェア・ウィンドーになる。それと同時にフロントとサイドのウインドーも拡大された。
それ以外の目立った特徴は1964年式とほぼ同じ。ミディアムスクウェア・ウィンドーでスロットなしホイールにドーム型ハブキャップを履いていたら1965年式と特定できる。
【1966年式 斜めヘッドライトに平型ハブキャップ】
1966年式ではホイールが10スロットに平型ハブキャップになったのが特徴。日本仕様と北米仕様では斜めヘッドライトにこのホイールの組み合わせがついていれば1966年式と特定できる。
ホイールを履き替えると1965年式との見分けは難しいが、デッキリッドに1300のエンブレムが追加されていれば1966年式だ。
ヨーロッパ仕様と北米仕様の主な違いがバンパーとリアウィンカーの色となるのはこの年までである。
【1967年式 北米仕様は垂直ヘッドライトに】
1967年式の北米仕様および日本仕様は、ヘッドライトが垂直型になるという大きな変更を受けた。これはアメリカの法規によってシールドビームの前方のレンズがNGになったためだ。
デラックスモデルにおいてはカマボコ断面バンパーの最後の年式であり、この年までが低年式と呼ばれる理由となっている。
【1967年式 ヨーロッパ仕様は斜めヘッドライトのまま】
日本やアメリカではあまり見ることがないが、実はヨーロッパ仕様の1967年式はヘッドライトが斜めのまま変更されず、1966年式に似ている。デッキリッドの形状が変更されたことと、ボディモールが細くなったことが見分けるポイントだ。。
高年式時代
【1968~1969年式 プレスバンパーに白黒ホイール】
1968年式でバンパーのデザインが大きく変わり、前後フード、テールランプ、ホイールピッチ等も変更され、この年式以降が「高年式」と呼ばれている。ヨーロッパ仕様と北米仕様の目立つ違いはリアウィンカーの色程度となった。
1969年式まではホイールが白黒に塗り分けられ、低年式の面影を残している。また、日本仕様はリアウィンカーがレッドとなる最後の年式だ。。
【1970年式 日本仕様およびヨーロッパ仕様】
1970年式からホイールがシルバーになり、デッキリッドにルーバーが追加された。日本仕様はリアウィンカーがアンバー色になり、ヨーロッパ仕様の外見に近づいた。ドーのみといっても過言ではない。
【1970年式 北米仕様はサイドマーカーが義務化】
アメリカでは1970年以降の自動車にサイドマーカーとリフレクターが義務化されたため、ビートルの北米仕様もそれに準じたフロント・ウィンカーとテールランプ横のリフレクターを装着した。リアウィンカーはレッドのままである。
ここから再び北米仕様とヨーロッパ仕様の違いが大きくなっていく。
たった6年の期間にスポットを当てたが、無改造ならば瞬時に年式を特定できるほど変化が多い時代だったことがおわかりいただけただろうか?
ちなみに、1971年式以降のモデルは、ストラットサスペンションに変更された1302と1303が登場する。
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