
●文:月刊自家用車編集部
モデル概要
手頃なボディサイズと積載性を兼ね備えた扱いやすさで人気のミドルミニバン。兄弟車のヴォクシーよりも大人びたデザインを採用するなど、ファミリーユーザーを強く意識していることが特徴。
7年ぶりのフルモデルチェンジとなった現行型(4代目)は、先代からは基本的なデザインを踏襲しながらも、ボディサイズが若干大きくなり、全幅は1730mmの3ナンバーボディに進化。ただ、ホイールベースと最小回転半径は変更がなく、取り回し性能はほとんど変わっていない。
シャーシまわりは、カローラ系にも採用されているGA-Cプラットフォームをミニバン向けに最適化。先代と比べると衝突安全性や操安性、キャビンユーティリティが大きく向上している。
最新世代のトヨタセーフティセンスが採用されるなど、安全&運転支援機能の充実も見どころのひとつ。全車速型ACC(アダプティブクルーズコントロール)や走行ライン制御型LKA(レーンキーピングアシストシステム)、LTA(レーントレーシングアシスト)のほか、歩行者の飛び出しなどリスクの先読みを行うプロアクティブドライビングアシストや、高速道路渋滞時に時速40km/h以下でのハンズオフ走行に対応するアドバンストドライブを採用するなど、トヨタ車最高レベルの装備機能を搭載している。
【トヨタ ノア ハイブリッド S-Z 2WD(2022年1月モデル)】 ●全長×全幅×全高:4695×1730×1895mm ●ホイールベース:2850mm ●車両重量:1670kg ●乗車定員:7名 ●パワーユニット:1797cc直4DOHC(98ps/14.5kg-m)+モーター(70kW/185Nm) ●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:23.0km/L ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/デベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/トーションビーム式(R) ●タイヤ:205/55R17
スタイリング&パッケージ
基本的なシルエットは先代を踏襲するが、ボディサイズが1730mmとワイド化されたことで、全グレード3ナンバーボディに拡大。標準ボディ車のほか、エアロボディ車も用意されている。
どちらも目を惹くのが、存在感十分のフロントグリル。開口部いっぱいに広がるデザインを採用したことで、迫力感も向上。カラー塗装はスモークメッキ+メッキの2トーンで、フロントから繋がるサイドウインドウグラフィックはリヤ側で跳ね上がるデザインを採用し、テールランプからリヤガーニッシュに続く連続感を持たせたイメージも特徴になる。テールランプは赤色レンズとなり、LEDを採用している。
ベルトラインを後方へ向かって跳ね上げた立体的なサイドウィンドウデザインを採用。全幅は1730mmへ拡大されたが、伸びやかなフォルムと取り回しのしやすさを絶妙に両立させている。
エアロボディ車のS-Zは、開口部いっぱい広がるフロントグリルが印象的。
標準ボディ車のZ。S-Zに比べるとグリルまわりは控えめなサイズだが、先代と比べるとかなり迫力感が増している。
インパネ内装&シート
インパネまわりは、インフォメーションパネルを7インチTFT液晶ディスプレイ採用のメーター内に集約し視認性を向上させ、メータークラスターを小型してすっきりとしたデザインを採用。
7人乗り仕様は、セカンドキャプテンシートを採用。クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備している。シートスライドは超ロングスライド(スライド量745mm)にも対応。8人乗り仕様のセカンドシートは、3人かけベンチシートだが、7人乗り仕様にもオプションで2人かけベンチシートタイプが用意されている。
シフトは操作性に優れたエレクトロシフトマチックも選択可能。レバー右側には電子パーキングブレーキなどのスイッチ類が配置される。
サードシートの格納は、左右跳ね上げ式。座面部分を薄型設計にしていることで、跳ね上げ格納時に邪魔にならない工夫が盛り込まれている。
運転席前のメインディスプレイは、視認性に優れたオプティトロンメーター。中央には7インチのTFTカラー液晶ディスプレイが配置される。
ディスプレイオーディオは8インチモニター仕様が標準だが、OPで10.5インチモニター仕様をOPでアップデート可能(写真は10.5インチモニター仕様)
パワートレーン
1.8L直列4気筒DOHCエンジン(2ZR-FXE)を採用したハイブリッドシステムを採用することで、すべての電動モジュールを刷新。先代以上に力強い走りを実現している。燃費もクラストップレベルのWLTCモード走行燃費23.4km/Lを達成。4WD車には最新のハイブリッド技術を継承したE-Fourを採用。後輪駆動力を強化することで、走行安定性も向上している。
ガソリン車は、2L直4ダイナミックフォースエンジンを搭載。2段ギア機構を備えるダイレクトシフトCVTと組み合わされる。ガソリン車も伝達効率を高めた最新メカニズムを採用したことで、優れた燃費性能を手に入れている。
2026年5月の改良で、パワーユニットをハイブリッドに集約し、ガソリン車を廃止している。
モデル変遷
2022年1月:標準ボディ車とエアロボディ車を設定
兄弟車のヴォクシーと同時に発売開始。パワートレーンは2Lガソリン車と1.8Lハイブリッド車を選択可能。駆動方式はFFと4WDを用意。グレードは通常ボディ車とグレード名にSが付くエアロボディ車の2系統が用意され、ガソリン車もハイブリッド車も5つの仕様が設定されている。月販目標台数は8100台。
X/G/Zの3グレードは、外装加飾が少しおとなしめな標準車という位置づけ。写真はハイブリッドZ。
| ●ノア グレードバリエーション&価格【2022年1月モデル】 | ||
| パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【2WD/4WD】 |
| 1986cc直4DOHC 170ps/20.6kg-m | X(7名乗り)【CVT】 | 267万円/286万8000円 |
| X(8名乗り)【CVT】 | 267万円/286万8000円 | |
| G(7名乗り)【CVT】 | 297万円/316万8000円 | |
| G(8名乗り)【CVT】 | 297万円/316万8000円 | |
| Z(7名乗り)【CVT】 | 324万円/343万8000円 | |
| S-G(7名乗り)【CVT】 | 304万円/323万8000円 | |
| S-G(8名乗り)【CVT】 | 304万円/323万8000円 | |
| S-Z(7名乗り)【CVT】 | 332万円/351万8000円 | |
| 1797cc直4DOHC 98ps/14.5kg-m + モーター(フロント) 70kW/185Nm | ハイブリッド X(7名乗り)【電気式無段変速】 | 305万円(2WD) |
| ハイブリッド X(8名乗り)【電気式無段変速】 | 305万円(2WD) | |
| ハイブリッド G(7名乗り)【電気式無段変速】 | 332万円(2WD) | |
| ハイブリッド G(8名乗り)【電気式無段変速】 | 332万円(2WD) | |
| ハイブリッド Z(7名乗り)【電気式無段変速】 | 359万円(2WD) | |
| ハイブリッド S-G(7名乗り)【電気式無段変速】 | 339万円(2WD) | |
| ハイブリッド S-G(8名乗り)【電気式無段変速】 | 339万円(2WD) | |
| ハイブリッド S-Z(7名乗り)【電気式無段変速】 | 367万円(2WD) | |
| 1797cc直4DOHC 98ps/14.5kg-m + モーター(フロント) 70kW/185Nm + モーター(リヤ) 30kW/84Nm | ハイブリッド X(7名乗り)【電気式無段変速】 | 327万円(4WD) |
| ハイブリッド G(7名乗り)【電気式無段変速】 | 354万円(4WD) | |
| ハイブリッド Z(7名乗り)【電気式無段変速】 | 381万円(4WD) | |
| ハイブリッド S-G(7名乗り)【電気式無段変速】 | 361万円(4WD) | |
| ハイブリッド S-Z(7名乗り)【電気式無段変速】 | 389万円(4WD) | |
[一部改良] 2025年9月:安全&快適装備を強化
2025年9月の一部改良でグレード体系の整理(標準Z/Gの廃止等)やETC2.0・先進安全装備の標準化、オプション設定の見直しが実施された。
標準デザイングレードの集約(Z/Gの廃止など)や、ETC2.0ユニット、ブラインドスポットモニター、安心降車アシストなどの安全・快適装備の標準装着化が行われ、商品力を底上げ。
メーターの液晶部分が大幅に大型化され視認性がさらに向上。最上級グレードのS-Zでは7インチから12.3インチへと大型化されたほか、S-Gおよび新設定のS-Xでは4.2インチから7インチへと進化を遂げている。
[一部改良] 2026年5月:ハイブリッド車へ集約&エアロ車に新グレード「S-X」を設定
2026年5月にはパワートレーンをハイブリッド車へ集約するとともに、外観の質感向上やメーター液晶の大型化などの大幅な仕様変更を実施。最上級グレードのS-Zでは7インチから12.3インチへと大型化されたほか、S-Gおよび新設定のS-Xでは4.2インチから7インチへと進化を遂げている。
デザイン面では、両モデルともフロントマスクを中心に、外観の意匠を一新。フロントグリルのメッキ部位がメッキモール+ボディカラー共色へと変更され、フロントフェイス全体とボディとの一体感が一段と際立つデザインへと進化した。ヘッドライトは目元を際立たせるプロジェクター式LEDヘッドランプが採用され、最上級のS-Zグレードには、オートレベリング機能やデイライト機能を備えた高度なライティングシステムがメーカーオプションで用意される。
インテリアは、S-Xを除いて、シフトノブやウィンドウスイッチ周りにピアノブラック塗装を施して上質感を演出。S-Zにはメーターフードへの表皮巻きやインストルメントパネル、ドアトリムへのステッチ加工の追加、さらにはシート表皮の意匠変更を行うことで、最上級グレードにふさわしい贅沢な室内空間に仕立てられている。ボディカラーも全グレード共通の新色ニュートラルブラックとアーバンロックが新たに追加されている。
S-Z(2WD・7人乗り)
S-X(2WD・7人乗り)
プロジェクター式LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能付)
| ●新型ノア 価格&グレード【2026年5月モデル】 | ||
| パワーユニット | グレード | 価格(2WD/4WD) |
| 1797cc直4DOHC 98PS/14.5kg-m + モーター 72kW/185Nm | S-X(7人乗り) | 326万1500円/− |
| S-X(8人乗り) | 326万1500円/− | |
| S-G(7人乗り) | 370万400円/− | |
| S-G(8人乗り) | 370万400円/− | |
| S-Z | 405万6800円/− | |
| 1797cc直4DOHC 98PS/14.5kg-m + 前後モーター 72kW/185Nm(フロント) 30kW/84Nm(リヤ) | S-X | −/351万4500円 |
| S-G | −/395万3400円 | |
| S-Z | −/430万9800円 | |
最新値引き&納期情報(2026年8月現在)
- 車両本体目標値引き額:23万円
- 納期の目安:3~7か月
- リセール予想:B
春先の一部改良の影響もあって、値引きは引き締め傾向が続いている。経営の異なるトヨタ販売店をまわって同士競合に持ち込むのが鉄則。付属品との合計値引きで25万円が引き出せたら合格ラインだ。この夏の商戦で納期は長くなってきており、そろそろ一時的なオーダーストップになる可能性も。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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