「交通安全運動」って何?一体いつから始まったの?
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
交通安全運動/交通安全週間など、日々生活を送っていく中で耳にしたことがある人は多いはずです。
実際、令和5年9月21日から9月30日までの10日間には、”秋の交通安全運動2023″がおこなわれました。
では、そもそも交通安全運動は何のためにあり、私たちの生活にどのような影響を与えているのでしょうか。
かなり昔からあるようだけど…交通安全運動とは?
交通安全運動は、交通事故の防止/交通マナーの向上を目的として国/地方自治体が主導する運動です。
これは、交通事故による死傷者を減少させ、安全な交通環境を作るために実施されています。
交通安全運動は、春季は4月6日〜4月15日/秋季は9月21日〜9月30日におこなわれることが多いですが、正式な日程は交通対策本部によって決定されます。
運動の期間中には、さまざまなイベント/啓発活動がおこなわれ、クルマの利用者/歩行者に対して、安全運転/正しい交通ルールを再認識させる取り組みが展開されます。
具体的には、交通安全の啓発物品の配布/チャイルドシート/シートベルト着用の呼びかけなどがおこなわれます。
また、啓発イベントの実施/交通の取り締まり強化など、自治体によってさまざまな活動が全国各地で実施されています。
そんな交通安全運動の歴史は古く、その歴史は昭和23年にまで遡ります。
戦後、自動車交通量の増大に伴い交通事故も増加傾向にあったため、交通事故減少を目的として始められた運動とされています。
最近おこなわれた”秋の交通安全運動2023″では、秋になり夕暮れ時間が早くなったタイミングに合わせ実施されていました。
交通安全運動の最終日である9月30日の交通事故死ゼロを目指して、交通ルール/事故防止への啓発運動がおこなわれていたようです。
また、交通安全運動では毎回、スローガン/運動をおこなう上での重点が異なります。
たとえば秋の交通安全運動2023では、”歩行者の安全確保” “夕暮れ/夜間の交通事故/飲酒運転防止” “自転車のヘルメット着用/交通ルールの遵守” の3点に重点がおかれました。
当事者であるドライバーや歩行者には、交通安全運動の取り組みを知るとともに、その目的を理解し積極的に参加することが求められるでしょう。
とは言うものの…実際に効果は出ているの?
では、交通安全運動の効果は出ているのでしょうか。
結論から言えば、交通安全運動の実施により、多くの地域で交通事故の数が減少しています。
特に運動がおこなわれる期間中は、一般のクルマ利用者だけでなく、子供たちも交通ルールを学び、安全な通学路を確保する活動がおこなわれています。
また、警察による交通ルールの厳格な取り締まりもあり、運動期間中の交通事故は減少傾向にあります。
実際、春の交通安全運動がおこなわれた月において、1日あたりの交通事故死亡数は2.5%減少しています。
効果は限定的なものであるようですが、交通安全運動によってドライバーだけでなく歩行者の気が引き締まり、限定的ではあるものの事故の減少につながっているという事実があります。
つまり、全員が気を引き締めて運転/通行することで、事故が減らせるということです。
また交通ルールを守ることはもちろん、日々の運転で気を抜かず細心の注意を払うことで、こども/高齢者にも安心な交通環境が作り出せるでしょう。
具体的には”運動の期間中だけ運転に気を付ける” “いつもより警察が多いからスピードを落として運転する”といったことを辞め、日頃から安全運転を心がけることが求められます。
このように交通安全運動は、私たち一人ひとりの安全を守るための運動です。
この運動を通じて、正しい交通ルール/安全運転の重要性が多くの人々に伝えられ、社会全体で交通事故が減少することを目指しています。
私たち一人一人が正しい交通マナーを守り、安全な社会を作る一翼を担うことが大切です。
今後の交通安全運動では、更なる事故減少を目指し、継続的な効果を生んでいく事も求められるでしょう。
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