
経済のグローバル化が進む中、自動車メーカーも世界各国で需要の高いモデルを研究・調査し、最適なモデルを販売することが当然のこととなっている。世界の各地では需要が高いモデルでも、日本では需要が見込みにくいということで導入が見送られるモデルも存在する。今回は、日産の人気モデル、ナバラの新型を紹介。知らない人からすると「そんなモデルあったんだ?」と思われるかもしれないが、写真を見れば「コレはカッコいい…」となること必至だ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
仕事からプライベートまで、幅広い用途で活躍する「ナバラ」
豪州日産自動車会社がニューモデルを発表。その新型車の名は「ナバラ」。日本では馴染みのないモデルだが、世界の各地では愛される車両で、1986年の初代発売以降、累計販売台数は50万台にのぼっている。
ナバラは、高い信頼性や悪路走破性を持つピックアップトラックで、ビジネスユースからアウトドアアクティビティなど、幅広い用途で活用されている。新型ナバラは、日産のピックアップトラックの伝統を受け継ぎつつ、洗練されたボディデザインを採用。また、2.4リッターのディーゼルターボエンジンや先進の運転支援システムを搭載。悪路でも優れた操縦性を見せるサスペンションなど、優れた走行性能や操縦性、快適な乗り心地を実現する。
ワイルドだが洗練されたデザイン。高い信頼性も持つ人気モデル
日産の新型ピックアップは、往年の血統を色濃く受け継ぎながら、現代的なアレンジを加えたエクステリアが目を引くモデルだ。フロントマスクの主役はVモーションを強調したグリルで、迫力の造形と存在感の強さは一目で日産車とわかる個性を放っている。さらに、開口部を3分割した意匠と、オレンジのアクセントをあしらったグリル上部は、初代モデルへのオマージュを込めたディテールであり、伝統と新しさを巧みに融合させた仕上がりとなっている。また、グリル左右に連続するC字型ヘッドライトは、堅牢さだけでなく洗練された先進性を演出し、タフなだけでは終わらない奥深さを印象づけるデザインだ。
一方のインテリアは、使い勝手と快適性を追求した空間構成が特徴である。7インチのカラーTFTメーターが視認性と情報性を両立し、中央にはワイヤレスApple CarPlay®およびAndroid Auto™をサポートする9インチディスプレイを採用。高機能インフォテインメントシステムを標準で備えることで、日常使いからロングドライブまで幅広いシーンに対応し、現代のピックアップが求められる快適性と利便性をしっかりと押さえたキャビンに仕上がっている。
一般道からオフロードまで対応するパワートレーンと4WDシステム
新型モデルの心臓部には、2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボが搭載されている。最高出力は150kW(204ps)、最大トルクは470Nmに達し、6速ATとの組み合わせによって低回転から力強いトルクを発揮するパワートレインだ。そのポテンシャルは荷物を積んだ重作業シーンでも余裕を残すレベルでありながら、WLTCモードで7.7L/100kmという燃費性能を実現している点も見逃せない。一般道や高速クルージングはもちろん、悪路走破まで幅広くこなす万能性を備えたユニットである。
さらに、最新の電動パワーステアリング(EPS)を新採用したことで、 steeringフィールは大きく進化した。扱いやすさと応答性が向上し、シーンを問わず自然で正確なハンドリングを楽しめる一台に仕上がっている。
新型ピックアップには、走行シーンに応じて駆動方式を切り替えられる先進4WDシステムが採用されている。高速クルーズ時は2WDで効率よく、トレーラー牽引や未舗装路、重作業を伴うシーンでは4WDへと切り替えることで、最適なトラクションを確保する設計だ。さらに、電子制御式ディファレンシャルロックを標準で装備し、オセアニアの多様な走行環境に合わせてセッティングされたサスペンションと組み合わせることで、荒れた路面でも安定した姿勢と確かなコントロール性を発揮する。
新型ナバラは、安全性能・快適性にも配慮した設計
また、安全・快適性の領域も大きく強化されている。「インテリジェント クルーズコントロール」や「LDW(車線逸脱警報)」に加え、緊急時にステアリング操作を支援して車線内へと姿勢を戻すレーンキープ機能、道路標識を読み取り制限速度超過の可能性を警告する「インテリジェント スピードリミッター」など、多彩な先進運転支援をパッケージ。長距離移動から都市部のドライブまで、あらゆる状況で安心感と余裕をもたらす仕様となっている。
なお、同車は2026年の第一四半期に、オーストラリアとニュージーランドで販売を開始する予定とのこと。日本での販売についてはアナウンスされていない。
新型ナバラの写真ギャラリー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(日産)
●家族に寄り添ってきたミニバンの王道セレナがさらに進化! 1991年に誕生した「セレナ」。家族のためのクルマとしてファミリー層を中心に高く支持され続け、2026年には35周年を迎えるという人気のロング[…]
●出展車両「NISMOコンセプトモデル」 2026年1月9日(金)のプレスカンファレンスで詳細が発表されるというNISMOの特別なコンセプトモデル。左側リヤ回りと思われる画像が現時点で公開されている。[…]
「モータースポーツ事業」「カスタマイズ事業」「ヘリテージ・レストア事業」の3事業を強化 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)は、1936年からの日産モータースポーツ活動を起点とし、19[…]
国内自社工場一貫生産による高品質。1Kのような間取りが特徴 キャラバンZEROを製作するOMCは東京都武蔵野市にあり、オーダーメイドのキャンピングカーを製造販売。そのこだわりは国内自社工場一貫生産で、[…]
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
最新の関連記事(カー用品)
30周年記念車にも適合 ステップワゴン スパーダの力強く伸びやかなシルエットを強調し、フロントフェイスの存在感を高める「バンパーワイドガーニッシュ」。 フロントバンパーに重厚感とワイドな印象を付与する[…]
車種専用設計だから、ピッタリ装着。見た目にも違和感なし カーメイトと言えば、使い勝手の良い様々なカーグッズをリリースしており、多くのユーザーから評価されているブランドとして知られている。今回紹介するの[…]
耐久性抜群でスタイリッシュ。便利な開閉式のリアラダー クラフトワークス(Fun Standard株式会社)は、実用性とデザイン性が高い、自動車用アクセサリーを多数リリースしているブランドだ。そのクラフ[…]
クルマの内窓掃除が面倒になる理由はクルマの進化にあった 車内のガラス掃除は、外装洗車に比べて軽視されやすい。しかしフロントガラス内側の汚れは、夜間や逆光時に視界を大きく損なう要因になる。にもかかわらず[…]
タッチパネル時代の宿命、車内の指紋汚れ問題 カーナビやディスプレイは、もはやクルマに欠かせない存在だ。目的地案内はもちろん、エアコン操作や各種設定まで担うようになり、触れる回数は年々増えている。その一[…]
人気記事ランキング(全体)
車種専用設計だから、ピッタリ装着。見た目にも違和感なし カーメイトと言えば、使い勝手の良い様々なカーグッズをリリースしており、多くのユーザーから評価されているブランドとして知られている。今回紹介するの[…]
●家族に寄り添ってきたミニバンの王道セレナがさらに進化! 1991年に誕生した「セレナ」。家族のためのクルマとしてファミリー層を中心に高く支持され続け、2026年には35周年を迎えるという人気のロング[…]
個性が異なるエクステリア、キャラの違いは明白 まず注目すべきはエクステリアの違いだろう。 「アドベンチャー」はSUVらしい力強さを前面に押し出していて、専用デザインのフロントバンパーやラジエーターグリ[…]
国内自社工場一貫生産による高品質。1Kのような間取りが特徴 キャラバンZEROを製作するOMCは東京都武蔵野市にあり、オーダーメイドのキャンピングカーを製造販売。そのこだわりは国内自社工場一貫生産で、[…]
30周年記念車にも適合 ステップワゴン スパーダの力強く伸びやかなシルエットを強調し、フロントフェイスの存在感を高める「バンパーワイドガーニッシュ」。 フロントバンパーに重厚感とワイドな印象を付与する[…]
最新の投稿記事(全体)
仕事からプライベートまで、幅広い用途で活躍する「ナバラ」 豪州日産自動車会社がニューモデルを発表。その新型車の名は「ナバラ」。日本では馴染みのないモデルだが、世界の各地では愛される車両で、1986年の[…]
30周年記念車にも適合 ステップワゴン スパーダの力強く伸びやかなシルエットを強調し、フロントフェイスの存在感を高める「バンパーワイドガーニッシュ」。 フロントバンパーに重厚感とワイドな印象を付与する[…]
専用エンブレムとタグで、特別感も巧みに演出 今回導入される30周年特別仕様車は、初代ステップワゴンから一貫して追求してきた、家族の使い勝手とクラス最大級の室内空間を継承しつつ、マルチビューカメラシステ[…]
大胆フェイスリフトで、外観イメージを刷新 デリカは、1968年の初代誕生から「様々な道路状況において、確実に乗員や荷物を目的地まで運ぶクルマ」として半世紀以上の歴史を積み重ねているモデル。現行の5代目[…]
パナソニック オートモーティブシステムズが提案する「移ごこち」とは? パナソニック オートモーティブシステムズ(株)は、2026年1月9日(金)から1月11日(日)に幕張メッセ(千葉県)で開催される東[…]
- 1
- 2













































