1975年のツール・ド・コルスで、伝説のNo.7ベルリネットのカラーをまとったアルピーヌA110。アルピーヌ・ブランドにとって伝説的なこのレースを記念して、伝説のアルピーヌA110にインスパイアされた限定車が登場する。フランス現地時間6月17日午前9時より、フランス国内のアルピーヌ・アプリにおいて付加価値税込み80,000ユーロ(日本円で約1118万円・6月16日時点為替レート)、限定150台で販売される。
●文:月刊自家用車編集部
俊敏性とパフォーマンスを両立したシャシーと300hpのエンジン
1956年に始まったツール・ド・コルスは、モータースポーツ、特にラリーにおいて最も象徴的なイベントの一つ。1967年にフランスラリー選手権の一部となり、1973年には世界ラリー選手権のフランスラウンドの目玉となったレースだ。2年後となる1975年のツール・ド・コルスは、77台が出走し、完走は22台という厳しいレースとなった。
この時に参戦したA110がランチア・ストラトスHFと優勝争いとなり、最終スペシャルステージで決着。A110は最終セクター手前で5秒から30秒の差をつけられたが、この最終戦では両者とも同タイムをマークし、アルピーヌは表彰台の最上段に32秒差まで迫ったが2位でフィニッシュ。この時参戦した車両をモチーフに登場したのが、この限定車、アルピーヌA110「ツール・ド・コルス75」だ。
ラリー用に開発されたアルピーヌA110「ツール・ド・コルス75」は、俊敏性とパフォーマンスを両立したシャシーと300hpのエンジンを搭載し、伝説のNo.7ベルリネットのカラーをイメージした、イエローのボディカラーにディープブラックのボンネットやルーフを採用。フロント左フェンダーには、「ツール・ド・コルス75」のサインが入り、ドアにはアイコニックなモチーフ、ボンネットにはホワイトボーダー、リアには当時のベルリネットラリーカーにちなんでナンバー「7」がさりげなく刻印されている。
インテリアには、サベルトレーシングのバケットシートがセットされ、ツール・ド・コルス75の刺繍が入り、競技用ハーネスを装着することも可能だ。さらにエクステリアには、18インチグロスホワイトのグランプリホイールとオレンジのブレンボブレーキキャリパーを装着。アルピーヌA110「ツール・ド・コルス75」ならではの演出が施されている。
アルピーヌA110「ツール・ド・コルス75」は、わずか150台。日本での販売は不明だが、1~150のナンバープレートがセンターアームレスト下に貼られる。この限定モデルには、AndroidAutoおよびApple Carplay接続機能を備えた新しいアルパイン・マルチメディア・システムも搭載する。
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※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
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