
TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツフィールドで得たノウハウを織り込んだGRヤリス「Aero performance package(エアロパフォーマンスパッケージ)」の販売を開始することを発表した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
オートサロン2025で披露された注目バージョンが市販化
2020年に発売が始まったGRヤリスは、走りに直結するさまざまな改良を頻繁に行うことでも有名なモデル。それだけメーカーのこだわりが強いことをユーザー側もよく知っているわけだ。
その中でも、クルマ好きの目を大いに引き付けたGRヤリスの新しいスタイルが、ここで紹介する2025年初頭の東京オートサロン2025でコンセプトモデルとして展示された「Aero performance package(エアロパフォーマンスパッケージ)」。
様々なモータースポーツ活動を通して発見した現場でのリアルな課題をクリアするため、プロドライバーとともに開発を行うことで更なる進化を遂げているのが大きな特徴だ。
今回新設定された「Aero performance package(エアロパフォーマンスパッケージ)」は、通常のRZ“High performance”とRCの2つのグレードで選ぶことが可能。2025年10月1日より、全国のトヨタ車両販売店にて発売がスタートする。
※先だって9月9日よりミッドランドスクエアのトヨタ自動車ショールーム(愛知県名古屋市)においてGRヤリス 「Aero performance package」を展示中。詳細な展示期間や展示場所については下記サイトを参照。
https://www.toyota.co.jp/showroom_midlandsquare/
●GRヤリスの情報
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/
●GRヤリス 「Aero performance package」 特設サイト
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/special_aeroperformancepackage/
装備内容詳細
GRヤリスの冷却と空力性能を最大限に引き出すための6つの専用装備セットが「Aero performance package」。スーパー耐久や全日本ラリーといった実戦での経験とプロドライバーの知見を活かし、理想を追い求めて開発されている。RZ “High performance”グレードとRCグレードに設定。
1.ダクト付きアルミフード
全日本ラリー参戦車両の技術を応用。走行中にエンジンルームの熱気を効率的に排出して冷却効果を高める。2022年に発売されたGRMNヤリスのカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードとなる。
ダクト付きアルミフード
2.フロントリップスポイラー
スーパー耐久で得たノウハウを活かし、車両の浮き上がり(フロントリフト)を抑制。高い接地感と優れた空力バランスを実現し、車両全体の安定性を向上させる。このパーツの採用はプロドライバーの大嶋選手からの提案だというのも興味深い。
フロントリップスポイラー
3.フェンダーダクト
ホイールハウス内に溜まる空気を後方に放出し、空気圧を下げることでノーズダイブ(急減速時に車体前部が沈み込む現象)時のステアリングフィールや、コーナー入り口での操縦安定性を向上させる。
フェンダーダクト
4.燃料タンクアンダーカバー
ボディ下部の空気の流れ整えることで空力性能を向上させるアイテム。スーパー耐久シリーズ参戦車両のアンダーフロア形状からアイデアを得ている。
燃料タンクアンダーカバー
5.可変式リヤウイング
高速域での操縦安定性を高める大型リヤウイング。ハードなブレーキング時の車体のふらつき(スネーキング)を抑制する効果もある。またウイング角度が可変式のため、走行シーンに応じて調整も可能。走りの世界がさらに広がる。
可変式リヤウイング
6.リヤバンパーダクト
リヤバンパー内部の空気の滞留による抵抗(パラシュート効果)を抑えてCd値を向上させる効果が見込めるアイテム。スーパー耐久シリーズの現場で、空力負荷によりリヤバンパーが外れたことを起点に開発されている。
リヤバンパーダクト
メーカー希望小売価格
| GR-DAT(8AT・4WD) | 6MT(4WD) | |
| RZ”High performance” + Aero performance package | 582万5000円 | 547万5000円 |
| RC + Aero performance package | 440万5000円 | 405万5000円 |
GRヤリス RZ”High performance” + Aero performance package 主要諸元
| 全長(mm) | 3,995 |
| 全幅(mm) | 1,805 |
| 全高(mm) | 1,455 |
| ホイールベース(mm) | 2,560 |
| トレッド(フロント・リヤ)(mm) | 1,535/1,565 |
| 乗車定員 | 4 |
| 車両重量(kg) | 1,290(GR-DAT搭載モデルは1,310) |
| エンジン | 直列3気筒インタークーラーターボ |
| 型式 | G16E-GTS |
| 内径×行程(mm) | 87.5×89.7 |
| 総排気量(L) | 1.618 |
| 最高出力(kW[PS]/rpm) | 224[304]/6,500 |
| 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 400[40.8]/3,250~4,600 |
| トランスミッション | iMT(6速マニュアルトランスミッション)or GR-DAT(8速オートマチックトランスミッション) |
| 駆動方式 | スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式) |
| 差動装置(フロント・リヤ) | トルセン®LSD/トルセン®LSD |
| サスペンション(フロント・リヤ) | マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式 |
| ブレーキ(フロント・リヤ) | ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー)/ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー) |
| ホイール | BBS製 鍛造アルミホイール 8J インセット45mm |
| タイヤ(フロント・リヤ) | 225/40ZR18 ミシュラン Pilot Sport 4S |
| 燃料タンク容量(L) | 50 |
※トルセン®は株式会社ジェイテクトの登録商標
写真ギャラリー
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
RZ”High performance” + Aero performance package
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トヨタ)
後方からの大逆転劇 2026年6月14日、大観衆が見守るサルト・サーキットで決勝が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース[…]
圧倒的な積載力と信頼を誇る国産大定番バンを採用 キャンピングカーのベース車両として、圧倒的な耐久性と広い荷室を備え、日本を代表する車種の一つとなっているのがトヨタのハイエースだ。ビジネスユースからアウ[…]
「ハイウェイ時代のファミリーカー」を謳って登場した3代目コロナ せいぜいオイルとタイヤの空気圧に気を配っておけば、まず致命的なトラブルは起きない。今日のそんな国産車の信頼性が確立されたのは、さほど昔の[…]
空力で走りを整える「士別フィン」とは 「トヨタ アップグレード ファクトリー」は、トヨタの純正オプションを正規販売店で「後付け」できる好評のサービス。その新アイテムとして、125系ハイラックス用の「士[…]
トヨタデザインの先鋭となったセリカ 国産乗用車は黎明期の1950年代には、海外ではブリキ細工と揶揄されるような稚拙な仕上がりしか実現できなかった。それが1960~1970年代には、少なくとも外見上は外[…]
最新の関連記事(ニュース)
左から初代クラウン RS型、トヨタ スポーツ800 UP15型、トヨタ 2000GT MF10L型、スープラ JZA80型、LEXUS LFAの計5台で参加。 初代クラウンからLEXUS LFAまで、[…]
今週末に富士スピードウェイで開催された、S耐24時間レースの会場内でお披露目されたスバル・アセント。日米貿易合意を受けて施行された国土交通省の認定制度の利用を前提に、国内導入の検討が進んでいることが公[…]
「食・癒・泊」の新商業施設 「富士モータースポーツフォレストテラス」は、富士スピードウェイ(西ゲート)そばに誕生した複合商業施設。 富士の美食をバラエティ豊かに楽しめるレストランの「食」、富士山を真正[…]
超電導液体水素ポンプを世界初採用 トヨタは、将来の市販化を見据えて液体水素燃料や燃焼技術などの開発を続けてきたが、今回の富士24時間レースでは、2025年の最終戦で技術公開された「超電導液体水素ポンプ[…]
新型「ナバラ プロ プラグインハイブリッド」と「プリメーラ EV」は、中国から輸出されるという。 フィリピン国際モーターショーで期待の新型を披露 6月4日から開催されているフィリピン国際モーターショー[…]
人気記事ランキング(全体)
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズ キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズ問題だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅力的だが、平日の[…]
これまでのアイテムの不満を見事に解消するアイテムを発見! 少し古めのモデルに乗っていることもあり、最新の車両が当然のように装備している機能が搭載されていないということが多々ある。その1つが、アンビエン[…]
日本の自動車史に燦然と輝く「未来から来たスポーツカー」 1967年、国産初の量産ロータリーエンジン(RE)搭載車として産声を上げたコスモスポーツは、日本の自動車史にその名を刻む伝説のスポーツカーである[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
ジムニーの収納不足を解決する専用バッグ ジムニー(JB64)、ジムニーシエラ(JB74)、ジムニーノマド(JC74)は、乗る楽しさを満喫できる一方で、ティッシュなどの日用品や車検証の置き場所に困ること[…]
最新の投稿記事(全体)
「e-4ORCE」をモデル初採用。日本市場初となる「第3世代e-POWER」も投入 日産自動車が国内戦略を支える新たな最重要モデルとして発表した新型キックスは、従来のカジュアルなシティ派SUVという印[…]
市販国内初のDolby Atmos対応ディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」 なんといっても見逃せないのはディスプレイオーディオの「DMH-SF1000」だ。市販国内初の「Dolby Atmo[…]
これまでのアイテムの不満を見事に解消するアイテムを発見! 少し古めのモデルに乗っていることもあり、最新の車両が当然のように装備している機能が搭載されていないということが多々ある。その1つが、アンビエン[…]
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズ キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズ問題だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅力的だが、平日の[…]
外観はイタリアのカロッツェリア「ヴィニャーレ」が手がけた。ヨーロピアンテイスト溢れる流麗なデザイン 当時の日本車としては群を抜いて洗練された美しいスタイリングだったコンパーノ。その外観はイタリアのカロ[…]
- 1
- 2
































