
●まとめ:月刊自家用車編集部
ビックチェンジで、欧州での販売体制を強化
2021年の登場以来、欧州でもトヨタの最量産モデルとして、2025年には年間20万台という販売台数を記録しているヤリスクロス。今回、欧州市場で実施されたアップデートでは、デザインの刷新に加え、質感と動的性能の両面で極めて大胆な進化を遂げている。
最も象徴的な変更点となっているのは、刷新されたフロントマスクだ。
緻密なハニカムパターンをボディ同色で仕上げたフロントグリルは、最近のトヨタ車に採用が進むデザインアイコンであり、SUVらしい力強さと都会的なエレガンスを高い次元で融合。さらにヤリスクロスでは、意匠を改めた鋭いLEDヘッドランプが組み合わさることで、表情はより精悍かつモダンなものへ変貌を遂げている。
大胆なハニカムパターンが特徴的な新しいフロントグリル。
足元のアルミホイールも新デザインとなったほか、新色「プレシャスブロンズ」を含むカラーバリエーションも拡充されている。
ハイグレードには新意匠の18インチアルミホイールが装着。
インテリアでは上級仕様「ハイ(High)」グレードのシートに、新素材「SakuraTouch(サクラタッチ)」を用いたレザートリムを採用。これは廃材であるPVCやコルク、リサイクルPETなどを活用したサステナブルな素材であり、本革のような質感を維持しつつ、製造時のCO2排出量を従来の95%も削減しているという。
上級グレードのシートには、新素材「SakuraTouch(サクラタッチ)」を用いたレザートリムを配置。
キャビン全体にはプラチナカラーの装飾が配され、視認性に優れたデジタルコックピットとともに、従来以上に洗練された居住空間を構築している。
走行性能の要となるパワートレーンは、システム最高出力96kW、最大トルク185Nmを発生する「ハイブリッド130」が主力ユニットとして据えられた。
このハイブリッド130システムは、2024年にヤリスクロスへの導入が始まった上級パワーユニットで、より強力なモータージェネレーターを搭載することで、追い越しや合流時における加速レスポンスが大幅に向上。0-100km/h加速は10.7秒を記録する。
駆動方式はFFのほか、多様な路面状況に対応するインテリジェント4輪駆動(AWD-i)を設定。専用サスペンションで走りを研ぎ澄ませた「GR SPORT」も用意される。
ほかにも安全支援システム「Toyota T-Mate」の機能拡充を含め、今回の欧州でのビッグマイナーチェンジは、単なる意匠変更の域を超え、走行性能面の強化も図られている。
クラウドベースのナビゲーションを標準装備したトヨタスマートコネクトマルチメディアシステムや、応答性の高い音声認識システムが採用されるなど、デジタル環境への対応力も高まっている。
静粛性ついても、2024年以降から継続的な改善が実施されており、今回の改良ではロードノイズやエンジン音の徹底的な遮断が行われている。
欧州では、ミッド、ミッドプラス、ハイ、GRスポーツの4つのグレードが展開される。
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