
今年5月に改良を実施したばかりのスバル・フォレスターは、いまや国産車屈指の攻略難易度を誇る1台。ユーザーサイドとしては厄介なモデルだが、それでも美味しく狙いたいのが人情だろう。ここでは購入時の攻め方、最新値引き、納車の目安などをお教えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
現在の納期は「4か月前後」で安定
いまやスバルを代表するモデルに成長を遂げたフォレスターは、今年の5月に最新の法規制への対応や細部における商品力のブラッシュアップが図られた改良を実施した。スバル販売店では、2026年1月から改良モデルの先行予約を開始しており、その段階では納期までおおよそ8か月と案内されていた。
5月の正式発表から1か月、現在の販売状況に目を向けると、フォレスターの人気は依然として堅調。2025年4月のデビュー時には、現行型に新投入されたストロングハイブリッドのS:HEVモデルに人気が集中してしまったことで、ターボモデルと比べると納期が長期化してしまい、メーカーを悩ます要因になっていたのだが、S:HEVユニットを製造する専用工場を立ち上げたことで供給不足が解消され、現在はS:HEVモデルもターボモデルも、納期は4か月前後が目安になっている。
2026年5月の一部改良でフォレスターはC型へ移行し、実用性と選びやすさが向上。主な変更点は、1.8Lターボ車にベーシックなツーリング(385万円)が追加され、400万円を切る選択肢が復活した。
ツーリングでは、従来のスポーツ系で採用されていたウルトラスエードシートからファブリック/トリコット素材への変更など、一部装備の簡素化により価格を引き下げている。
ストロングハイブリッドのS:HEVモデルは、アウトドアや災害時に重宝するAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが全車に標準装備され、給電能力が強化。
昨年のジャパンモビリティショーでは、北米で人気を集める「ウィルダネス」を展示されていた。反響次第で国内展開も視野に入れるというだけに、ウィルダネスがラインナップに追加されれば、その人気はさらに高まるだろう。
ハリアー&エクストレイルがライバルにならず…
そんな人気の高さもあって、販売店サイドはかなり強気な状況。新車デビュー時よりも攻略しにくいモデルになっている。購入条件の面では、車両本体値引きは5万円でストップというケースが目立っていて、ライバル(ハリヤーやエクストレイル)との競合をにおわせても反応は鈍い。スバルは各都道府県に販売会社は1つを原則としているため、スバル同士の競合がやりにくいこともあって、付属品と合わせた値引き10万円前後で契約するユーザーが多いのが実情だ。
ただ、隣県に越境商談ができるユーザーならば、県境を跨いでスバル販売店を競わせる同士競合は可能。特に大都市部では競争原理が働きやすく、条件の上乗せを狙いやすい。編集部への報告例では、関東在住のユーザーが付属品込みで20万円の条件を引き出したケースがある。
ハリアーは2025年の一部改良で、トヨタセーフティセンスの機能強化や、ステアリングヒーター、シートヒーター(運転席・助手席)を全グレードで標準化するなどで、商品力を大幅に向上。すでに登場から5年以上が経過しているが、その競争力はまったく損なっていない。ガソリン車は371万300円〜、ハイブリッド車は430万1000円〜と値ごろ感のある価格設定も強み。
エクストレイルは2025年8月のマイナーチェンジで、内外装の変更や車載ITの機能強化、カスタマイズモデル(ロッククリーク:写真)の拡充が実施された。
7月発売のレヴォーグS:HEVの登場で、納期遅れが拡大する可能性も
なお7月にレヴォーグS:HEVモデルが発売される。レヴォーグでもS:HEVモデルはかなりの人気を集めることが予想でき、増産中のS:HEVユニットを分け合うカタチになりそうだ。この影響により、今後はフォレスターS:HEVモデルの納期は遅れていく可能性が高い。購入を検討しているならば早めに動くことをオススメしたい。
レイバックS:HEVは、2.5L水平対向4気筒直噴エンジンと最新のトランスアクスル、そして高電圧バッテリーを組み合わせた次世代e-BOXERを採用。すでにスバル販売店では先行予約が開始されている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(スバル)
ストロングハイブリッド「S:HEV」の投入で、勢力図は大きく変わる 独自の「シンメトリカルAWD」と「水平対向エンジン」を核に、複数のSUVを展開しているスバル。 国内では、ミドルSUVのフォレスター[…]
スマートアシストの機能が大きく向上 スバルは軽商用車「サンバーバン」の一部改良モデルを発表した。今回の改良では主に安全性能の拡充が図られており、予防安全機能スマートアシストの検知対象や機能が大幅に強化[…]
36年の歴史に幕。ツーリグワゴンブームの火付け役「レガシィ」 2025年の3月に「アウトバック」の受注終了をもって、「スバル・レガシィ」シリーズは国内での販売を終了しました。2014年にツーリングワゴ[…]
今週末に富士スピードウェイで開催された、S耐24時間レースの会場内でお披露目されたスバル・アセント。日米貿易合意を受けて施行された国土交通省の認定制度の利用を前提に、国内導入の検討が進んでいることが公[…]
レヴォーグ レイバック「Limited EX」 SI-DRIVEの全モードにおいて、加速レスポンスが向上 今回の改良では、SI-DRIVEの全モードにおいて加速レスポンスの向上が図られたほか、Sモード[…]
最新の関連記事(ニュース)
海外メディアは「小さいのに成立している」と注目 英国のメディアは、スーパーワン(英国名:スーパーN)について、SUV人気で存在感を失いつつあった“小さなクルマ市場”の救世主候補として紹介している。 ス[…]
“ドッキリが起きそうで何も起きない”ドライブ企画 この動画内で使用されたのは、ホンダの新型EV「Super-ONE」。 車内ではボケの関太さんが企画内容を言わず、あえて緊張感のある雰囲気を演出しつつも[…]
新型キックスは「米国仕様を割高に見せる存在」 アメリカの専門サイトでも、日本仕様のキックス e-POWERに関心が集まっている。注目された理由のひとつが、日本仕様にのみ採用された日産独自の電動システム[…]
ベース額と上乗せ補助額で、プラス30万円も補助金がアップ 東京都が打ち出した新たな方針は、EVシフトを一気に加速させる破壊力を秘めている。 公開された補助額の体系・内訳(令和8年7月1日以降に初度登録[…]
BMWでもアルピナでもない!「ボーフェンジーペン」の最新プロダクト「05 GT」とは? ボーフェンジーペンは、ドイツ・ブッフローエを拠点とする家族企業であり、その前身は高性能ラグジュアリーカーで名を馳[…]
人気記事ランキング(全体)
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズの人気バン キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズという妥協だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅[…]
バブル期が生んだ”ABCトリオ”。その中で最も異彩を放った存在 オートザム・AZ-1が発売されたのは1992年10月。日本がバブル景気の余韻を残していた時代であり、自動車メーカー各社は利益を惜しみなく[…]
長距離ドライブ後の虫汚れ対策に! ドンキのPB「WashGo!」を試してみた 仕事柄、車での長距離移動が多い筆者には、長年抱えている悩みがあった。それが、高速道路を走った後にフロントバンパーやフロント[…]
流れるウインカー&LEDバーでリアビューを一新 本製品の最大の特徴は、日本の保安基準に適合したシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)を採用していること。配線の接続を変更することで、「流れる」「流[…]
技術の日産としての礎を築いた名車、チェリーの誕生 日産・チェリーは、1966年に日産自動車へと吸収合併された旧プリンス自動車の優秀な技術者たちが中心となり、その情熱と先進技術を注ぎ込んで開発された歴史[…]
最新の投稿記事(全体)
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
車内は上質なFASPシートを配したダイネットや機能的なキッチンを配置。旅クルマとして申し分のない機能が装備される。 夏の車中泊の課題を、最新の電装技術で解決 「リークⅢ EVOLITE(エボライト)」[…]
「JRVA」が仕掛ける、関東屈指のビッグイベント 東京キャンピングカーショーは、国内のキャンピングカー関連企業で構成される業界団体「JRVA(日本RV協会)」が主催するイベントの一つだ。特に関東では、[…]
バブル期が生んだ”ABCトリオ”。その中で最も異彩を放った存在 オートザム・AZ-1が発売されたのは1992年10月。日本がバブル景気の余韻を残していた時代であり、自動車メーカー各社は利益を惜しみなく[…]
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズの人気バン キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズという妥協だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅[…]
- 1
- 2
























