あなたのクルマ知識は『3級整備士』レベル? スパークプラグ編(むずかしめ)│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

あなたのクルマ知識は『3級整備士』レベル? スパークプラグ編(むずかしめ)

あなたのクルマ知識は『3級整備士』レベル? スパークプラグ編(むずかしめ)

スパークプラグをテーマに、3級自動車整備士試験の出題範囲・知識を参考にした4択問題を10問用意しました。基本的な構造から、点火に必要な電圧、熱価、プラグの汚損・摩耗まで、ちょっと難しめの問題をピックアップ。クルマに詳しい人でも、意外と迷う問題があるかもしれません。あなたは10問中、何問正解できるでしょうか?

●文:月刊自家用車編集部

第1問 スパークプラグの構造

ガソリンエンジンに使用されるスパークプラグに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

① 接地電極は、点火コイルから送られた高電圧を中心電極へ伝える役割をもつ。
② ターミナル部は、燃焼室内に突出して混合気に直接点火する部分である。
③ 絶縁体は、中心電極と主体金具との間を電気的に絶縁し、高電圧の漏電を防ぐ役割をもつ。
④ 中心電極はシリンダヘッドに直接接触して接地されており、接地電極との間に電圧を発生させる。

Thinking Time…

正解:③

解説

スパークプラグの絶縁体は、中心電極と主体金具との間を電気的に絶縁し、高電圧の漏電を防ぐ役割をもっています。
点火コイルからの高電圧はターミナル部を通って中心電極へ伝わり、中心電極と接地電極の間で放電することで火花が発生します。

第2問 プラグギャップ

スパークプラグの電極間の隙間を「プラグギャップ」という。プラグギャップに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

① プラグギャップが大きくなると、一般に放電に必要な電圧は高くなる。
② プラグギャップが大きくなるほど、点火コイルに必要な電圧は低くなる。
③ プラグギャップは、エンジンの種類にかかわらず一定の値に設定されている。
④ プラグギャップは、点火時期を調整するために設けられている。

Thinking Time…

正解:①

解説

一般に、プラグギャップが大きくなるほど、電極間で放電させるために必要な電圧は高くなります。
プラグギャップはエンジンや点火装置の仕様に応じて設定されているため、指定された値を使用することが重要です。

第3問 スパークプラグの熱価

スパークプラグの「熱価」に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

① 熱価は、スパークプラグが発生させる火花の温度を表す数値である。
② 熱価は、点火コイルが発生する二次電圧の大きさを表す数値である。
③ 熱価が高いプラグほど、燃焼室から受けた熱を保持しやすい。
④ 熱価は、スパークプラグが受けた熱をどの程度放散しやすいかを示す目安である。

Thinking Time…

正解:④

解説

スパークプラグの熱価は、プラグが受けた熱をどの程度放散しやすいかを示す目安です。
熱価が高いプラグは一般に放熱性が高く、熱価が低いプラグは熱を保持しやすいという特徴があります。
エンジンの仕様に合わない熱価のスパークプラグを使用すると、プラグの温度が適正な範囲から外れ、正常な燃焼状態を維持できなくなる場合があります。

※熱価の数値と「高い/低い」の対応関係は、メーカーの表記方式(NGK方式・デンソー方式など)によって数値の増減方向が異なります。本記事では一般的な傾向として説明しています。

第4問 スパークプラグの汚損

スパークプラグの電極や絶縁体にカーボンなどが付着する「くすぶり」に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

① スパークプラグの温度が高くなるほど、くすぶりは発生しやすくなる。
② スパークプラグの温度が十分に上がらない場合、付着したカーボンなどが焼き切れず、くすぶりが発生しやすくなる。
③ くすぶりは、プラグギャップが大きくなった場合にのみ発生する。
④ くすぶりが発生すると、スパークプラグの絶縁抵抗は必ず高くなる。

Thinking Time…

正解:②

解説

スパークプラグの温度が十分に上がらないと、電極や絶縁体に付着したカーボンなどが焼き切れず、汚損しやすくなります。
カーボンが付着すると絶縁抵抗が低下し、正常な放電が妨げられて失火につながることがあります。エンジンの始動不良や運転不調の原因になる場合もあります。

第5問 電極の摩耗

スパークプラグの電極が長期間の使用によって摩耗した場合に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

① 電極が摩耗しても、プラグギャップには変化が生じない。
② 電極が摩耗すると、燃料噴射量が自動的に増加する。
③ 電極の摩耗によってプラグギャップが変化し、点火性能に影響する場合がある。
④ 電極が摩耗すると、エンジン冷却水の温度が必ず低下する。

Thinking Time…

正解:③

解説

スパークプラグの電極は、使用にともなって徐々に摩耗します。
電極が摩耗するとプラグギャップが大きくなるなど、電極間の状態が変化します。放電に必要な電圧などにも影響し、失火や始動性の悪化につながる場合があります。

※プラグギャップは調整可能なタイプと、構造上調整を推奨しない一体構造タイプがあり、対応は製品や車両メーカーの指定によって異なります。

第6問 スパークプラグの状態

スパークプラグを取り外して点検したところ、電極や絶縁体の状態に異常が認められた。この場合の対応として、最も適切なものは次のうちどれか。

① スパークプラグの状態を燃焼状態を判断する手掛かりとして、関連する系統も点検する。
② スパークプラグの状態は燃焼状態とは関係しないため、交換だけを行う。
③ プラグギャップだけを調整すれば、どのような異常にも対応できる。
④ スパークプラグに異常があっても、点火系統を点検する必要はない。

Thinking Time…

正解:①

解説

スパークプラグの電極や絶縁体の状態は、エンジンの燃焼状態を判断する手掛かりになります。
異常が認められた場合は、スパークプラグだけを交換して終わりにするのではなく、燃料系統や点火系統など、関連する部分も点検して原因を確認することが重要です。

第7問 点火に必要な電圧

スパークプラグの電極間で放電させるために必要な電圧に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

① シリンダ内の圧力が高くなると、一般に放電に必要な電圧は低くなる。
② 電極間の距離が大きくなっても、放電に必要な電圧は変化しない。
③ 放電に必要な電圧は、スパークプラグの状態にかかわらず一定である。
④ 電極間の距離が大きくなると、一般に放電に必要な電圧は高くなる。

Thinking Time…

正解:④

解説

一般に、スパークプラグの電極間の距離が大きくなるほど、放電に必要な電圧は高くなります。
また、シリンダ内の圧力なども放電条件に影響します。そのため、点火装置には運転状態に応じて必要な高電圧を発生させる能力が求められます。

第8問 スパークプラグの交換

スパークプラグを交換する場合の作業方法として、適切なものは次のうちどれか。

① ねじ径が同じであれば、ねじ長さが異なるスパークプラグでも使用できる。
② 車両メーカーが指定する熱価、ねじ径、ねじ長さなどの仕様に適合したスパークプラグを使用する。
③ 指定された締め付けトルクより強く締め付けるほど、気密性が高くなるため望ましい。
④ 電極の仕様が異なっていても、熱価が同じであれば必ず使用できる。

Thinking Time…

正解:②

解説

スパークプラグは、車両メーカーが指定する仕様に適合したものを使用する必要があります。
ねじ径やねじ長さ、熱価などが適合していないものを使用すると、エンジンの損傷などにつながるおそれがあります。
また、取り付け時はメーカーが指定する締め付け方法やトルクを守ることも重要です。

第9問 燃焼状態とスパークプラグ

ガソリンエンジンのスパークプラグを点検したところ、通常とは異なる焼け方が確認された。この場合の対応として、最も適切なものは次のうちどれか。

① スパークプラグの状態から燃焼状態を推測し、必要に応じて燃料系統や点火系統などを点検する。
② スパークプラグの焼け方はエンジンの状態とは関係しないため、点検を終了する。
③ 焼け方に異常がある場合は、プラグギャップを広げれば必ず改善する。
④ スパークプラグを交換すれば、原因を確認する必要はない。

Thinking Time…

正解:①

解説

スパークプラグの焼け具合や汚損状態などは、エンジンの燃焼状態を判断するための手掛かりになります。
異常が確認された場合は、スパークプラグだけの問題と決めつけず、燃料系統や点火系統なども含めて原因を確認することが重要です。

第10問 総合問題

ガソリンエンジンのアイドリング時に回転が不安定で、加速時にも息つきが発生している。スパークプラグを点検したところ、電極の摩耗と汚損が認められた。この場合の判断として、最も適切なものは次のうちどれか。

① 電極が摩耗していても、点火性能には影響しない。
② スパークプラグの摩耗や汚損が、点火性能を低下させて失火の原因となっている可能性がある。
③ スパークプラグの汚損は燃焼状態とは無関係である。
④ スパークプラグに異常が認められた場合は、燃料系統や点火系統を点検する必要はない。

Thinking Time…

正解:②

解説

スパークプラグの電極摩耗や汚損は、正常な放電を妨げ、失火の原因となることがあります。
アイドリング不調や加速時の息つきなどが発生している場合には、スパークプラグの状態を確認するとともに、点火系統や燃料系統なども含めて原因を点検する必要があります。

あなたは何問正解できた?

10問中何問正解できましたか?3級自動車整備士試験を目指している人はもちろん、クルマの構造や整備について詳しくなりたい人も、ぜひ挑戦してみてください。

※本記事の問題は、実際の自動車整備士試験の過去問題を転載したものではありません。自動車整備士試験の出題範囲・知識を参考に作成したオリジナル問題です。

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