おにぎりにお茶に飴…食事しながらの運転って違反?
![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2023/04/shokuji-top.jpg)
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
運転中の食事(お茶/飴/パン/おにぎり等)はすべて違反になるのか
運転中の食事は法律によって厳密に禁止されているわけではないため、すべてが違反行為とはなりません。
しかし、食事をすることで運転手の手が塞がってしまうため、ハンドル操作ができなくなる可能性があることや、注意散漫につながり、交通事故を引き起こす可能性が高まるという理由から避けることが望ましいとされています。
また、食事中に食べ物がのどに詰まる危険性があり、その場合、運転手が咳き込んでしまい、視界が悪くなるなどのトラブルが生じる可能性もあります。
そのため、食べるものがおにぎりであるのかパンであるのか、飴であるのか、また飲料であるのかという点によって罰則が変わるというわけではありません。
ただし、運転が妨げられる/注意散漫になる/交通事故を引き起こすなどの行為により、道路交通法や道路交通法施行令に基づき、罰則が科せられる可能性があります。
具体的には、過失運転致傷罪や道路交通法第63条に違反した場合には、罰金や懲役刑が科せられることがあるのです。
知っておきたい、ながら運転の罰則について
ながら運転とは、運転中にスマートフォンやタブレット端末を使用する/テレビ視聴/食事など、何かをしながら運転することを指します。
ながら運転は、交通事故を引き起こす原因となり、交通安全上の重大な問題とされているため、道路交通法では、車両の運転に関して必要な注意を怠り、もって交通の秩序を乱すおそれのある行為を禁止しています。
ながら運転をした場合には、警察官から注意・警告を受けたり、違反点数が科せられたりすることがあります。
とくに、運転中のスマートフォンの使用については、2019年12月に道路交通法の改正が行われ、厳罰化されました。
運転中のスマホ操作は「携帯電話使用等(保持)」の違反に該当する。
運転中の通話やスマホの画面を注視した場合には、「携帯電話使用等(保持)」の違反に該当し、違反点数3点、反則金(普通車の場合)1万8000円、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が課せられます。
また、ながら運転が原因で交通事故を引き起こした場合には、過失運転致死傷罪においても、重大な罰則が科せられる可能性があります。
ながら運転に対する取り締まりは厳罰化されており、罰則が科せられる違法行為となっているため、運転中には安全運転を心がけ、運転に集中することが重要です。
【運転中の食事など…ながら運転に対する対処法とは】
これから行楽シーズンに入っていく中で、食事をはじめとしたながら運転を防止する対策としてどんなことができるのでしょうか。
まず、運転中にスマホや携帯が必要になる場合には、事前に必要な情報を確認してから運転に臨むようにしましょう。
また、同乗者がいる場合には案内を頼み、カーナビや音声アシスタントを活用して聴覚から情報を取り込み、視線を前方に向けたまま運転できる状態を作ることがおすすめです。
飲食やメイクについては、特に片手でハンドル操作ができる飲料や軽食には注意が必要です。常に万全の状態で運転ができるよう、サービスエリアやコンビニを活用し運転中に飲食やメイクをしなくてもいい状態にしておくなど、事前に備えるようにしましょう。
また、必要があれば休憩を取るということも重要で、長時間の運転中には、疲れがたまって集中力が低下することがあります。
ながら運転に限らず、必要であれば、定期的に休憩を取るなど体調を整えるという点も意識しましょう。
ついつい片手間に食事してしまいがちかもしれないが、運転中の食事は注意力が散漫になり危険だ。
運転中におにぎりやパンを食べること、飴を舐めたり、お茶を飲むことは、法律として厳密に禁止されているわけではありません。
しかし、ながら運転など、運転中における危険行為に該当する、危険運転を引き起こす可能性がある場合には、食事の内容に関わらず、罰則が課せられる可能性があります。
このくらいならいいだろうと思わず、運転中には運転に集中できるよう事前に準備してから運転するようにしましょう。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(旅行)
厚さわずか5センチ!キャスターも外せる! 「Rollink(ローリンク)」は、消費者のニーズを元に柔軟な発想で設計された革新的なスマートラゲッジブランドで、2018年にイスラエルの旅行と製品づくりの専[…]
日本といえば、世界からみても独自の文化がいくつも存在します。その1つが食文化、日本食は歴史や伝統を重ねながら、独自の文化として根づいてきました。 さらには、日本国内でみていくと地域ごとに生まれて根づい[…]
ゴールデンウィーク(GW)まであとわずか。いよいよ本格的にお出かけシーズン突入し、すでにあちこち出かけたり、予定を組んだりしている方も多いのではないでしょうか。 旅行やドライブといえばご当地グルメは外[…]
日本全国には、眺めの良い風光明媚な場所がたくさんあります。景勝地であったり、穴場のスポットであったり、通りがかりに見られる絶景だったりとさまざま。また、同じ場所でも季節によって見られる景色は変わってき[…]
新鮮な食品、珍しいメニューが際立つSA 駿河湾沼津サービスエリア(下り)の写真ギャラリー1 ※写真タップ(クリック)で拡大 駿河湾沼津サービスエリア(下り)の写真ギャラリー2[…]
最新の関連記事(トリビア)
使い分けには意味がある!サイレン音の違いとは 消防車をはじめとした緊急車両のサイレンは、非常事態を知らせる重要な役割を果たしています。しかし、日常の中でサイレンを耳にする機会は多くても、その違いを理解[…]
やりがち?エンジンをかけたままクルマから離れる行為 エンジンをかけたままクルマから離れる行為は、交通法規により禁止されています。この行為をおこなった場合は”停止措置義務違反”に違反する行為にあたり、違[…]
汚れが洗い流される?梅雨の時期は洗車しなくても良いのか 車の外装は、汚れ/塩分/酸性雨/鳥のフンなど、さまざまな要素によって常にダメージを受けています。これらの汚れを放置しておくと、塗装が傷ついたり、[…]
商業施設の駐車場で見かける「右折入庫禁止」とは? そもそも道路標識には”本標識”と”補助標識”の2種類が存在します。本標識とは国土交通省や自治体が設置している標識で、下記の4種類に分類されます。 まず[…]
いったいなぜ?”助手席”と呼ぶ理由とは? 実は、”助手席”という表現は日本独特のものであり、英語圏では”Passenger Seat”、つまり”乗客席”と呼ばれます。これは英語圏/日本の文化的背景が違[…]
人気記事ランキング(全体)
ホテルより快適かも? トヨタのハイエースがベースのキャンパー ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言っても[…]
→快適すぎるキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもク[…]
バックモニターを付けることで、事故リスクが下がるのは間違いない そもそも、バックモニター装着義務化の動きについては、自動車基準調和世界フォーラム(WP29)での議論を経て、「後退時車両直後確認装置に係[…]
→軽とは思えない広さの軽キャンパーとは ベース車両はスズキのエブリイ ベースとなる車両はスズキのエブリイ。燃費の良さや、運転のしやすさが際立つ軽自動車であるにもかかわらず、広い車内空間を誇る人気車だ。[…]
→シティホテルのような車内のキャンパーとは ベース車両は日産のキャラバン ベースの車両は日産のキャラバン。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 キャラバンはなん[…]
最新の投稿記事(全体)
コアなファンが多いホンダ ビートのミーティング こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】[…]
→外に出たくないくらい快適なキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
Screenshot ミラーの視界が広がる! この度発売となったのは、「ワイドリアビューミラー」シリーズのホンダ用とマツダ用で、3月に発売されたホンダの新型「WR-V」にも対応している。 独自の曲面率[…]
ベース車両はトヨタのシエンタ ベースの車両はトヨタのシエンタ。 運転しやすいサイズ感ながら車内が広く、ファミリー層を中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。愛嬌のある外観は家族の車として親しみがあ[…]
→ソロキャンにもピッタリな軽キャンパーとは ベース車両はダイハツのハイゼットカーゴ ベースとなる車両はダイハツのハイゼットカーゴ。 燃費が良く小回りの効く軽自動車でありながら、車内スペースが広く、多く[…]
- 1
- 2