高速道路のガソリンスタンドは価格が高い?なぜなのか

●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
長距離のドライブや旅行を楽しむ中で、高速道路を利用することもあるでしょう。
サービスエリアから高速道路の本線に戻るタイミングで、必ずと言っていいほど目にするのが高速道路沿いのガソリンスタンドです。
しかしこれらのガソリンスタンドで給油すると、一般道路のガソリンスタンドと比べて価格が高いことに気付く人もいるでしょう。
いったいなぜ、高速道路のガソリンスタンドは高いのでしょうか。
人件費や営業時間・運送費などさまざまなことが要因?
高速道路沿いのガソリンスタンドの価格が一般道路のスタンドに比べて高いのは、運営にかかるさまざまな費用の増加がひとつの要因です。
例えば、多くの高速道路のガソリンスタンドは24時間営業しています。これはドライバーにとっては非常に便利な一方で、スタッフを24時間体制で確保する必要があることを意味します。
さらに24時間営業することは、設備維持費や電力費などの経費増加を意味しており、これらのコストもまた給油価格に上乗せされています。
加えて、ガソリンスタンドへのガソリン供給も価格が決定するうえで重要な要因です。
高速道路沿いのスタンドへのガソリンの配送は、トラックが高速道路料金を支払う必要があることから、一般道路のスタンドに比べて輸送コストが高くなります。
このように、人件費/営業時間/運送費はもちろん、さまざまなことが要因となりガソリン代が高くなっています。
需要の低さから、高速道路にあるガソリンスタンドでは洗車などのサービスはほぼない。
また、洗車/オイル交換/定期点検などさまざまなサービスを提供することが可能な一般道路のガソリンスタンドとは異なり、高速道路のガソリンスタンドではそういったサービスを提供していることはほぼありません。
これは、高速に乗って洗車をする人が非常に少なく需要がないため、ガソリン代のみでも利益が出るような店舗運営が必要になることから、ガソリン代が高くなっています。
ちなみに、一般道路のガソリンスタンドと高速道路のガソリンスタンドとの間では、1リッターあたりのガソリン価格にかなりの差が出てきています。
実際に差が大きい場合には、1リッターあたり20円ほどの差がある時期もあるようです。
今後高速道路のガソリン代が安くなることはないのか?
では、高速道路沿いのガソリンスタンドの価格が下がる可能性はあるのでしょうか。
残念ながら、前述のような価格が高まっている要因を、完璧に排除することが難しいことから、その可能性は極めて低いと予想されます。
たとえば、AIにより店舗運営を自動化できたとしても、給油以外の需要がないため結局ガソリン代を高めて利益を生むしかありません。
そのため、今後高速道路のガソリン代が安くなることはあるかもしれませんが、一般のガソリンスタンドに比べて安くなる可能性は極めて低いと言えそうです。
高速道路のガソリン価格が一般道と同じくらいになるのは、なかなか難しいと言える。
では、ユーザーとしてはどうすればいいのでしょうか?
まずは、カーナビの使い方やエコドライブなど、燃費を向上させるための方法を学び、そもそもの燃費向上に努めガソリンを節約することが挙げられます。
また、早めの給油を心掛け、高速道路に乗る前に一般道路のガソリンスタンドで給油することを心がけましょう。
高速道路沿いのガソリンスタンドでのガソリン価格が一般道路のガソリンスタンドよりも高い理由は、主に運営コストの増加と競争原理の働きにくさによるものです。
高速道路を利用する際には、事前に給油しておく、燃費の向上に務めるなどの工夫をしましょう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(サービスエリア)
困ったときのお助けサービス。知っておくと、いざというときに安心 サービスエリアやパーキングエリアの片隅に置かれた、コンパクトな機器。ほとんどの人が、気にもとめずに素通りするが、必要な人にとっては、実は[…]
摩訶不思議?斜めの駐車場が設計された背景とは SA/PA以外で、斜めの駐車場を日常的にみる機会は少ないものです。 それもそのはず。普段利用するコンビニ/スーパーなどの商業施設では、そのほとんどが直角の[…]
ゴールデンウィーク(GW)まであとわずか。いよいよ本格的にお出かけシーズン突入し、すでにあちこち出かけたり、予定を組んだりしている方も多いのではないでしょうか。 旅行やドライブといえばご当地グルメは外[…]
新鮮な食品、珍しいメニューが際立つSA 駿河湾沼津サービスエリア(下り)の写真ギャラリー1 ※写真タップ(クリック)で拡大 駿河湾沼津サービスエリア(下り)の写真ギャラリー2[…]
気になる食べ歩きグルメが盛りだくさん 都心から、茨城県や福島県方向にクルマで移動する際に使うと便利な高速道路が常磐自動車道です。常磐道には、連日テレビやネットニュースなどで紹介される、真っ青なネモフィ[…]
最新の関連記事(イベント)
33年の歴史をもつ老舗カスタムショー。家族で楽しめるコンテンツも充実 1991年に群馬トヨタ自動車が立ち上げた「RV-Park」イベントをルーツとして33年の歴史をもつ「群馬パーツショー」が、今年も7[…]
未来のモビリティを体感できる、コンテンツを用意 Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)は、日本自動車工業会が主催する、モビリティ産業に関する最新の技術やデザインを紹介する見[…]
イベントの概要はこちらをご参照ください。 今回のご紹介は、イベント終盤に開催される抽選会についてです。毎年数十万円の景品が、イベントの入場券を持っているだけでもらえるチャンスがあるラッフル抽選会ですが[…]
アウトドア好き大注目のアツいイベントが今年も開催! ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー実行委員会が、昨年も好評だったイベント「ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー」の2025年開催に[…]
今年は歴代ゴルフがお目見えのほか、新型フォルクスワーゲンの試乗会や、カルマンギア生誕70周年記念ギャラリーも! 2006年12月に「第1回StreetVWs Jamboree」を開催して以来、2018[…]
人気記事ランキング(全体)
前輪ディスクブレーキ装備やトレッド拡大で、高速走行に対応 オーナーカー時代に向けて提案したスタイリングが時代を先取りしすぎたのか、世間の無理解と保守性に翻弄されてしまった4代目クラウン(MS60系)。[…]
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
デッドスペースにジャストフィット! 車内の温度較差を解消! 暑いシーズンのドライブは、車内の環境がシビアになりがち。炎天下に駐車後に乗り込む際や、夏場の渋滞中など、クーラーだけではなかなか車内温度が下[…]
最新の投稿記事(全体)
スノーピークが特別出展「キャンパーの食卓」も登場 スターキャンプは、1991年から続く三菱自動車が主催する名物オートキャンプイベント。これまで1万組以上の家族が参加し、自然の尊さを学びながら、家族や仲[…]
人気の「AMGライン」や全モデルに本革シートを標準装備化 各モデルに追加された「Urban Stars」は、人気の「AMGライン」や全モデルに本革シートを標準装備化することで、スポーティで上質さを強め[…]
3.0リッター水平対向6気筒ツインターボは、480馬力を発揮 今回、911シリーズの中で高い人気を誇る4WDモデル「カレラ4S」に、クーペとカブリオレ、タルガトップの3タイプが投入される。いずれも35[…]
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
洗車後の水滴、残ってしまうと大変なことに… ボディの汚れをしっかりと洗い流し、洗車完了。あとは水滴を拭き上げるだけ…。「まぁ、きれいな水だし、ササッと拭けばばOKでしょ…」と、気を抜きがちだが、実は、[…]
- 1
- 2