災害に備えて…車内に常備しておきたいアイテムとは

●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
世界で起きる地震の10〜15%ほどの割合を日本が占めているという話もあるほど、日本は世界有数の地震大国のひとつであるといえます。
万が一巨大地震が発生したときに備えて、防災リュック/ラジオ/懐中電灯などの防災グッズを用意している人も多いでしょう。しかし、クルマを運転中に自然災害に見舞われた場合を想定し、車内に防災グッズを備えている人はあまり多くないのではないでしょうか。
では、クルマを運転しているときに大きな自然災害に見舞われた場合に備えて、車内に常備しておくと良いアイテムはあるのでしょうか。
もしもの事態に備えておくことは大事!車内に常備しておきたいアイテムの数々
運転中巨大地震が発生したときは、まずクルマを安全な場所に停車し、自身の身の安全を確保することが大切です。クルマを止めたら、スマートフォン/ラジオなどを活用して情報を収集しましょう。
そして巨大地震が起きた場合、交通整理/安全確保などの要因によって道路が通行止めにされることがあります。避難場所が近い場合はクルマから降りて向かうことができますが、状況によっては車内で数日間過ごさなければならないこともあるでしょう。
そう言った場合に備えて、乾パン・500ml飲料水といった飲料や食料/携帯トイレ/タオルは必ず常備しておくと安心です。また、身体の冷えを防ぐための携帯用防寒具のほか、懐中電灯も一年を通して常備しておきたいアイテムといえます。
しかし、常備と言っても夏場は短時間の駐車であっても車内がサウナのように高温になってしまい、食料/飲料が急速に劣化してしまうことは想像に難くありません。ただ、最近では夏場の車内に常備しておいても劣化しにくい非常食も増えつつあるので、一度探してみると良いでしょう。
万が一に備えて、防災リュックなどのアイテムを積載しておくと安心だ。
ちなみに車外へ避難できる場合は、500mlペットボトル飲料水/軍手/携帯用ラジオ/懐中電灯などがあると安心です。そのほか、消毒薬/絆創膏/レインコート、体力を温存するためのアルミブランケットも用意しておきたいところです。
車外へ避難するのを想定し、これらのアイテムを事前に防災リュックへ避難セットとしてまとめたり、避難する前にラジオで近隣の避難所/天気/最新の情報を収集しておくとスムーズに避難を開始することができます。
なお、乳児/幼児がいる場合は簡易おむつ/ミルクセット/パンツ/着替え用の衣類/液体ミルクなども追加されることになります。
月齢によって必要なアイテムが変わるものの、日頃からこまめに備えを確認しておくと良いでしょう。
季節によって役立つアイテムが違う!?
一年を通して常備しておくと良いアイテムは前述の通りですが、季節によって備えておきたいアイテムもいくつか存在します。
例えば虫除けスプレーは、初夏から晩秋にかけて虫が多く発生する季節に活躍します。また、刺された場合に備えて虫刺され薬もあわせて用意しておくと良いかもしれません。
夏場に備えておきたいアイテムは他にもあります。熱中症の危険性を少しでも低くするためにも、塩分ミネラルを補給できるタブレット/飴のほか、身体に貼り付ける冷却シートなどがあれば安心です。
一方冬場に備えておきたいアイテムとしては、使い捨てカイロ/手袋を中心とした防寒アイテムを揃えておくのをオススメします。
防災アイテムを積載してそのままにせず、定期的にチェックすることが大切。
また、寝袋/毛布も用意しておくと良いでしょう。さらに車外に避難する場合に備えて、エアマットもあると安心です。避難先の硬く冷たい床へそのまま横になると体調不良/体力の低下を招いてしまいますが、エアマットがあれば床からの冷えを防ぐことができるのです。
他にもマフラー/大きめのストールなどがあれば防寒具としての役割だけでなく、簡易的な風呂敷として用いたり、周囲の目を遮断するための目隠しとしても活用可能です。
いつ何時自然災害が起きても万全でいられるよう、防災リュックへコンパクトにまとめてクルマへ常備しておくと良いでしょう。ただまとめてそのまま放置しておくのではなく、定期的に消費期限を確認したり、季節ごとに備えるアイテムを入れ替えたりなどしておくことが大切です。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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