クルマのドアが壊れる、浸水する…台風時のクルマに関する注意点とは
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
現代における私たちの生活に、クルマの存在は欠かせません。しかし台風の季節になると、突然の強風や豪雨によってクルマが直面するリスクも増えてきます。
たとえば、ドアの破損/車体の傷/浸水被害など、毎年台風の時期には多くの問題が報告されています。
では台風時におけるクルマへのリスクに対して、どのような対策方法を講じればよいのでしょうか。
自然災害の脅威…台風によってもたらされるクルマへの被害とは
台風の強風/豪雨は、思わぬ被害をクルマにもたらしますが、主な具体的な被害として以下の4つが挙げられます。
まずひとつ目は、ドアの損傷です。
強風下では、ドアを開けた際にドアが強く吹き飛ばされる可能性が高まります。その結果、ドアが壊れる/ほかのクルマや物との接触で傷つくといった事例が、過去にも多く報告されています。
中でも狭い駐車場/路上駐車時など、近辺に物が多くある場所ではこのリスクが顕著に現れるようです。
ふたつ目は豪雨によるクルマへの浸水です。
とくに低地/川沿いなどでの駐車は、豪雨による水位上昇の際に浸水リスクが高まります。エンジン/クルマの電気系統に水が入ると大きな故障の原因となり、修理費用が高額になる可能性があります。
また、浸水時に車内に取り残されてしまう/身動きが取れなくなってしまう可能性もゼロではありません。
3つ目は、強風による飛散物の被害です。
台風時の強風は、ゴミ/落ち葉/枝などを飛ばす力があります。非常に強い台風ともなると、最大瞬間風速は44m/sを超えます。これは樹木/電柱/電灯が倒れる危険性のある数値であり、屋外での活動が困難になる水準です。
屋根瓦をはじめとして、飛散物が車体/窓ガラスに衝突すると、大きな傷/破損の原因となることは想像に難くありません。
そして4つ目は塩害です。
海沿いの地域では台風時に海水が吹き上げられることで、クルマの塗装/金属部分に塩分が付着する可能性があります。これにより、錆や腐食のリスクが増すのです。
また、海水とは異なり塩の微粒は遠距離に飛散してしまうため、大きな台風の場合には被害が内陸部にも及ぶ可能性もあるのです。
愛車を守るためにも!台風時の対策方法とは
では台風が接近している場合、どのような対策を講じればよいのでしょうか。
まず、気象庁/各種ニュースサイト/ハザードマップを頻繁にチェックし、最新の情報を常に把握しておくことが何より大切です。
事前に台風情報をチェックしておくことで、どのような行動を取るべきか想定することができます。また、台風の被害が強い地域であれば事前に避難しておく/備蓄を増やしておくといった選択も取れるでしょう。
テレビが視聴できなくなる場合も想定し、ラジオも準備しておくと安心です。
また駐車場所の選び方も重要なポイントとして挙げられます。
アンダーパス/川沿い/海沿い/急な斜面など、浸水・横転の可能性が高い場所にはクルマを駐車しないことを心がけましょう。これらの場所を避けることに加え、屋根のある駐車場/高台を選ぶことで、被害リスクを低減できます。
また併せて、駐車時はクルマを飛散物/塩害から守るカバーをかけておくとより安心です。カバーには、台風時の強風も想定されている防風ロープ付きのカバーを選択するといいでしょう。
さらに万が一に備えて、車内の整理をしておくとよいでしょう。なぜなら車内に放置している物は、窓ガラスが割れた際の飛散物となり得るためです。
万が一窓ガラスが割れてしまった場合を想定して、不要な物は車内から取り除きましょう。また、仕事道具などを積んでいる場合でも家の中に一度避難させておくのをおすすめします。
さらに強風時は、風の影響で、ドアを開けた際に勢いよく開け放たれてしまう可能性があるため、ドアの開閉にも注意が必要です。
閉める場合も同様で、通常と同じ力で閉めた場合でも、強く閉まってしまう場合があります。強風時に開ける際はしっかりとドアを掴むよう努め、閉める際もゆっくりと力を加えるようにしましょう。
台風による被害の大きさは多岐にわたりますが、事前の対策/正しい知識を持つことで、クルマを守ることは十分に可能です。
私たちの生活に欠かせないクルマを守るためにも、台風によって被害が出ないように対策を講じましょう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カーナビ/カーAV)
ジムニー/ジムニーシエラ専用ナビ「EX10NX2-JI-64」 ジムニー/ジムニーシエラ向けの「ビッグX EX10NX2-JI-64」はインパネに組み込める10型大画面搭載カーナビで、専用の形状とデザ[…]
ディスプレイオーディオとナビゲーション(カーナビ)の違いって? まずディスプレイオーディオは、地図機能のないディスプレイがついた車載機で、最大の特徴は、スマホとの連携機能にあります。 「Apple C[…]
60万ダウンロードを突破した「COCCHi」って? 「COCCHi」は、パイオニアがカーナビメーカーとして培ってきた技術やノウハウを活用したスマートフォン専用カーナビアプリだ。道路幅や車線数、信号の数[…]
次世代のスタンダードモデル「ストラーダ」CACEシリーズ 「ストラーダ」CACEシリーズは、インターネットとつながり便利に使える新機能を搭載したAV一体型カーナビゲーションの次世代スタンダードモデルだ[…]
つながるナビ Strada フローティング大画面モデルの主な特徴 1.「ネット動画」機能を新搭載。多彩な動画配信サービスを有機EL大画面で楽しめる! YouTube、Prime Video、TVer、[…]
最新の関連記事(カー用品)
「大手カーショップ」と「通販業者」との違いって 大手カーショップとは、全国各地に多数の店舗を展開する大規模なカー用品販売チェーンのこと。代表的な店舗として、オートバックスやイエローハットなどが挙げられ[…]
ボディコーティングとワックスの違いって? ボディコーティングとワックスは、どちらもクルマの塗装面を保護し美しく保つための手段ですが、その特性や効果には大きな違いがあります。まずは、基本成分の違いに着目[…]
レジャーや外遊びを、さらに楽しめるアクセサリーを用意 今回導入されるN-BOX JOYの純正アクセサリーは、「N+IroDoRi~普段の暮らしにプラスして、外遊びで彩りを~」をコンセプトに開発。 日々[…]
盗難リスクを劇的に下げてくれる新世代のセキュリティが登場 純正セキュリティに独自システムを組み込むことで、盗難リスクを大幅に下げてくれるデータシステムの「カースティールブロッカー」。トヨタ系モデルに対[…]
見逃しがちなエアコンフィルター、交換しないと「ヤバい」ことに クルマのエアコンにはフィルターが装備されていて、花粉や粉じんなど外気中に含まれる様々な微粒子を取り除くようになっている。 エアコンへの空気[…]
人気記事ランキング(全体)
国産車と欧米車の方向性の違いを知らしめた多国籍車 いすゞ自動車が巨人GMとの全面提携に調印した1971年から、ベレット・ジェミニの開発は始まっている。 この頃デトロイトのGM本社では、子会社オペルのカ[…]
ピラーに装着されたエンブレムやバッジの謎とは? 今のクルマはキャビン後部のCピラーには何も付けていない車両が多く、その部分はボディの一部としてプレーンな面を見せて、目線に近い高さのデザインの見せ場とな[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
Honda 0シリーズとは? Honda 0シリーズは、 “ Thin,Light, and Wise.(薄く、軽く、賢く )という新たな EV開発アプローチにより、ゼロからの発想で創り出す、全く新し[…]
最新の投稿記事(全体)
フラッグシップモデル「CX-80」の魅力 「CX-80」は、圧倒的な運転体験と上質で心豊かな移動体験を両立し、高い環境性能と安心安全のカーライフを目指したフラッグシップモデル。気持ちのいい人馬一体の走[…]
最新のFRレイアウトとパワートレーンで、新たなプレミアムユーザーの獲得を狙う マツダは現在、縦置(FR)プラットフォーム戦略を進めているが、この秋に発売されるCX-80は、この路線の行く末を左右する重[…]
長年、ジープをライセンス生産してきた三菱だからこそ生まれた、オリジナルの4WD車 まったく新しいコンセプトの新型車が世に出るまでには、多くの関門がある。ときにはどれほど出来栄えがよくても、経営陣の理解[…]
そもそも車高を低く(ローダウン)することによるメリットとデメリットは? ローダウンには、走行性能とスタイリングの両面でメリットがあります。 まず、車高を下げることで重心が低くなり、コーナリング時の安定[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の投稿記事(全体)
フラッグシップモデル「CX-80」の魅力 「CX-80」は、圧倒的な運転体験と上質で心豊かな移動体験を両立し、高い環境性能と安心安全のカーライフを目指したフラッグシップモデル。気持ちのいい人馬一体の走[…]
最新のFRレイアウトとパワートレーンで、新たなプレミアムユーザーの獲得を狙う マツダは現在、縦置(FR)プラットフォーム戦略を進めているが、この秋に発売されるCX-80は、この路線の行く末を左右する重[…]
長年、ジープをライセンス生産してきた三菱だからこそ生まれた、オリジナルの4WD車 まったく新しいコンセプトの新型車が世に出るまでには、多くの関門がある。ときにはどれほど出来栄えがよくても、経営陣の理解[…]
そもそも車高を低く(ローダウン)することによるメリットとデメリットは? ローダウンには、走行性能とスタイリングの両面でメリットがあります。 まず、車高を下げることで重心が低くなり、コーナリング時の安定[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
- 1
- 2