
ホンダが東京オートサロン2026で発表した「TRAIL LINE(トレイルライン)」。オフロード向けのワクワクするスポーツモデルを展開していく、というホンダらしいアプローチだが、その戦略の象徴として熱い視線を浴びているのが、北米市場で人気が急上昇している「パスポート」だ。3.5リッターV6エンジンと最新のAWDシステムを搭載し、従来の都市型SUVとは一線を画す無骨な走破性を備えるこのモデルは、「好評なら国内導入も検討」という公式発言もあり、日本上陸への期待は高まるばかりなのだ。
●文/写真:月刊自家用車編集部
国内に導入されるのならば、ホンダSUVのフラッグシップに
ホンダ・パスポートは、北米市場を主戦場とするミドルサイズの5人乗りSUV。2024年に登場した現行モデル(4代目)は本格的なオフロード走行を強く意識した設計を採用しており、エクステリアも無骨で力強いスタイリングが与えられている。アーバンライクなデザインが多い国内ラインナップのSUVたちと比べると、少し異色の存在といえるだろう。
オートサロンに展示されていたのは、北米仕様の上級グレード「トレイルスポーツ エリート」。
彼の地のSUVで重要視される牽引能力は5000lbs。「中型のボート」や「キャンピングトレーラー」を牽引できる実力を持つ。
大型のハニカムグリルとコの字型のLEDデイライトが放つ、圧倒的な存在感も特徴のひとつ。機能美を追求した無骨な顔つきも印象的だ。
パワーユニットは3.5リッターのV型6気筒エンジンを搭載。285hp/262lb-ft(約36.2kg-m)のスペックに10速オートマチックトランスミッションが組み合わされることで、巨体を軽快に、かつ力強く加速させる。路面状況に応じて駆動力を最適に配分し、荒れた地形でも高い走破性を発揮するトルクベクタリングAWDシステム(第2世代)も搭載するなど、悪路をねじ伏せるタフオフローダーという視点でも面白い存在だ。
足元には、悪路走破性を高めるオールテレーンタイヤを装着。タイヤサイズは275/60R18。
大型のアウトドアギアの積載を想定した堅牢なルーフレールが備わる。サイドから見ると、切り立ったリヤピラーと一体化した力強いラインが際立ち、積載性とタフな造形を両立していることが分かる。
インテリアは設計年次の新しさもあって機能的かつモダンなデザイン。広大な居住空間と12.3インチタッチスクリーンなどの最新デジタルインターフェースを両立している。北米での価格は4万4950ドル(日本円で約700万円)からと安くないモデルだが、刺さる人にはとことん刺さりそうな1台だ。
内装は、ブラックを基調にオレンジのステッチを施した、タフさと上質さが共存するデザイン。12.3インチの大型ディスプレイを備えるなど、最新のデジタル技術も惜しみなく投入されている。
北米ミドルサイズならではの、ゆとりある居住空間も大きな魅力。2列シートゆえに荷室も広々と使うことができる。
ホンダは、オートサロン2026にて走破性を追求した「TRAIL LINE(トレイルライン)」のシリーズ展開を発表したが、この新シリーズを象徴するモデルとして期待されるのが、このパスポートになる。
現時点では未定としながらも、オートサロンのプレスカンファレンスでは「好評ならば国内展開も検討する」と述べるなど、単なる参考出品車ではないことは明らかだ。
日本未発売ながら、その圧倒的な存在感と実用性の高さは、ホンダSUVのフラッグシップにふさわしい。国内で大型SUVを好む愛好家から、熱い視線を浴びるのは間違いないだろう。
オートサロンではCR-Vやヴェゼルなどの「トレイルスポーツ HRC Concept」を披露。HRCが参戦しているオフロードレースで得られた知見や、力強さと冒険心を感じられるデザインを取り入れたコンセプトモデルになる。
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