
ガズーレーシングは、「GRMN カローラ」を世界初公開した。日本、北米、豪州を中心に展開され、国内では2026年秋頃から「GR app」を通じて商談の申し込みを受け付け、2027年内の発売を予定している。
●まとめ:月刊自家用車編集部
ニュルが鍛えた「究極のGRカローラ」
今回発表された「GRMN カローラ」は、モータースポーツの現場やニュルブルクリンクでの過酷なテストを経て徹底的に磨き上げられた「究極のGRカローラ」と位置付けられている一台。
マスタードライバーであるモリゾウ(豊田章男会長)の「GRMNを名乗るならニュルをしっかり走れるクルマに」という言葉を具現化したモデルであり、ベースとなるGRカローラの進化を牽引するハイエンドな存在として世に送り出される。主な特徴として、エンジントルクの向上や専用エアロパーツの採用、さらには軽量化を目的としたリヤシートの撤去による2シーター化など、限界領域での走行性能を追求した仕様となっている。
| ●GRMN カローラ(プロトタイプ・日本仕様) | ||
| 全長 | 4410mm | |
| 全幅 | 1850mm | |
| 全高 | 1475mm | |
| ホイールベース | 2640mm | |
| トレッド(フロント/リヤ) | 1590mm/1620mm | |
| 乗車定員 | 2名 | |
| エンジン形式 | G16E-GTS | |
| エンジンタイプ | 1618cc直3インタークーラーターボ | |
| 最高出力 | 224kW | |
| 最大トルク | 415Nm | |
| トランスミッション | iMT(6速マニュアル/クロスミッション) | |
| 駆動方式 | GR-FOUR(アクティブトルクスプリット4WD) | |
| サスペンション | フロント | ストラット式コイルスプリング |
| リヤ | ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング | |
| アブソーバー | フロント | 倒立モノチューブ(リバウンドスプリング内蔵) |
| リヤ | 正立モノチューブ(リバウンドスプリング内蔵) | |
| ホイール | 鍛造マットブロンズ(GR ロゴ入り) | |
| タイヤ | 245/40ZR18(MICHELIN PILOT SPORT CUP 2) | |
GRMN(ジーアールエムエヌ)とは、GAZOO Racing(GR)が展開するスポーツカーシリーズにおいて、その頂点に位置する限定のコンプリートカーを指すブランド。「MN」は「Meister of Nürburgring(マイスター・オブ・ニュルブルクリンク)」の略称。その名の通り、世界で最も過酷と言われるドイツのサーキット、ニュルブルクリンクで徹底的に走り込み、車両を磨き上げることを開発の原点としている。
「GRMN カローラ」は、6月2日から6月28日まで富士モータースポーツフォレスト「ウェルカムセンター」で車両展示が行われるとのこと。
寝かせ、起こして辿り着いた、卓越した空力性能
車両に装着されるエアロパーツは、高速&高Gでの走行時でも4輪を確実に接地させるべく、スーパー耐久シリーズの参戦車両で培った空力ノウハウを投入。フードダクトやフェンダー、5段階調整式リヤウィングなどの専用パーツは、ニュルブルクリンクで徹底的なファインチューニングがされ、その開発過程においては、リヤウィングの角度を1度ずつ変更して検証を重ねるなど、車両のパフォーマンスを最大限に引き出す最適な空力性能を追求したという。
リヤウィングは、スーパー耐久参戦車から得た知見を凝縮したカーボン製専用パーツ。プロドライバーが角度を変更して検証を重ねることで、最適な仕様が導き出されている。
タイヤはハイグリップタイヤ「Michelin Pilot Sport Cup 2」を装着。サイズはベース車と比べて幅を10mm拡大して245/40ZR18となる。
サスペンションは、リバウンドスプリング内蔵の専用モノチューブショックアブソーバーを採用することで、旋回時の接地性と高速性能を向上。
サスが大きく動くニュル特有のコースを考慮し、バウンドストッパー特性やストローク量をmm単位で最適化することで、過酷な路面でも安定したスタビリティを確保するという。ほかにもステアリングの制御変更や4WD配分の専用チューニングにより、超高速域での安定性と意のままの操舵を実現される。
圧倒的なコントロール性能を得るために、開発時にはニュルブルクリンクで徹底的に走り込んだとのこと。通常のテストコースでは現れない激しい入力や激しい路面変化があるニュルだからこそ浮き彫りになる弱点を、度重なる走行テストによってひとつずつ解決したという。
3600回転からのトルク強化で、立ち上がり性能も向上
1.6リッター直3ターボエンジンに、S耐参戦した水素GRカローラで得た知見がプラスされたことも特徴のひとつ。エンジンの最大トルクをベース車のGRカローラ比で、プラス15Nmの415Nmまで引き上げられたほか、コーナー立ち上がりに重要な3600〜4800rpmの中速域トルクを重点的に強化。
1.6L直列3気筒ターボエンジンは、ベース車比でプラス15Nmとなる最大トルク415Nmを発揮。コーナー立ち上がりに重要な3600〜4800rpmの中速域を重点的に強化している。
ほかにもインタークーラースプレーの採用により、連続した全開走行でも、安定した高出力を維持できることが可能になっている。
コクピットも、走行性能を最大限に引き出すためにGRMN専用設計。シートはS耐参戦車のポジションを指標に開発されたGFRP製フルバケットシートを装着することで、高いホールド性と軽量化を両立。
インパネまわりの加飾には光の反射を抑える専用の植毛加工が施され、フロントピラートリムとともに統一感のある落ち着いた仕様に仕上げられている。
専用バケットシート&リヤシート撤去などで、ベース車比30kgの軽量化を達成
内装加飾は、運転に集中できるような配色にこだわったほか、専用の植毛加工を施したインストルメントパネルやフロントピラートリムを採用する。
さらに「野性味」の追求に向けてリヤシートを撤去することで、ベース車比で約30kgの軽量化も実現している。
モリゾウのサイン入りカーボンオーナメントや、アルマイトレッドの差し色、専用シリアルナンバープレートが装備されている。
より高い横G耐性能を求めて、専用設計のフルバケットシートを採用。ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を素材に用いることで軽量化も達成した。
助手席側にはモリゾウのサイン入りパッドがあしらわれている。
GR-DATを搭載した究極のGRカローラの5シーターモデルとして「GRカローラMORIZO RR」も開発中とのこと。発売は未定としているが、いずれ発売されるのは間違いない。こちらも6月2日から6月28日まで富士モータースポーツフォレスト ウェルカムセンターで展示される。
写真ギャラリー
「GRMN カローラ」
「GRMN カローラ」
「GRMN カローラ」
「GRMN カローラ」
「GRカローラMORIZO RR」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トヨタ)
「ハイウェイ時代のファミリーカー」を謳って登場した3代目コロナ せいぜいオイルとタイヤの空気圧に気を配っておけば、まず致命的なトラブルは起きない。今日のそんな国産車の信頼性が確立されたのは、さほど昔の[…]
空力で走りを整える「士別フィン」とは 「トヨタ アップグレード ファクトリー」は、トヨタの純正オプションを正規販売店で「後付け」できる好評のサービス。その新アイテムとして、125系ハイラックス用の「士[…]
1984年サファリラリー(1984年) ランサーやインプに先駆け欧州のラリーフィールドを席巻したフルタイム4WD 1950~1960年代のトヨタの海外ラリーに対する態度は、比較的醒めたものだった。19[…]
トヨタデザインの先鋭となったセリカ 国産乗用車は黎明期の1950年代には、海外ではブリキ細工と揶揄されるような稚拙な仕上がりしか実現できなかった。それが1960~1970年代には、少なくとも外見上は外[…]
車中泊の理想を体現する大人気バンとこだわりの空間設計 キャンピングカーのベース車両として、圧倒的な積載力と耐久性から絶大な支持を集めているのがトヨタのハイエースである。ロングボディからスーパーロングボ[…]
最新の関連記事(ニュース)
左から初代クラウン RS型、トヨタ スポーツ800 UP15型、トヨタ 2000GT MF10L型、スープラ JZA80型、LEXUS LFAの計5台で参加。 初代クラウンからLEXUS LFAまで、[…]
今週末に富士スピードウェイで開催された、S耐24時間レースの会場内でお披露目されたスバル・アセント。日米貿易合意を受けて施行された国土交通省の認定制度の利用を前提に、国内導入の検討が進んでいることが公[…]
「食・癒・泊」の新商業施設 「富士モータースポーツフォレストテラス」は、富士スピードウェイ(西ゲート)そばに誕生した複合商業施設。 富士の美食をバラエティ豊かに楽しめるレストランの「食」、富士山を真正[…]
超電導液体水素ポンプを世界初採用 トヨタは、将来の市販化を見据えて液体水素燃料や燃焼技術などの開発を続けてきたが、今回の富士24時間レースでは、2025年の最終戦で技術公開された「超電導液体水素ポンプ[…]
新型「ナバラ プロ プラグインハイブリッド」と「プリメーラ EV」は、中国から輸出されるという。 フィリピン国際モーターショーで期待の新型を披露 6月4日から開催されているフィリピン国際モーターショー[…]
人気記事ランキング(全体)
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
日常使いと車中泊を完璧に両立するジャストサイズ キャンピングカー選びにおいて、多くのファミリー層が直面するのがベース車両のサイズ問題だ。休日のレジャーには大型のキャブコンバージョンが魅力的だが、平日の[…]
ジムニーの収納不足を解決する専用バッグ ジムニー(JB64)、ジムニーシエラ(JB74)、ジムニーノマド(JC74)は、乗る楽しさを満喫できる一方で、ティッシュなどの日用品や車検証の置き場所に困ること[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
「ハイウェイ時代のファミリーカー」を謳って登場した3代目コロナ せいぜいオイルとタイヤの空気圧に気を配っておけば、まず致命的なトラブルは起きない。今日のそんな国産車の信頼性が確立されたのは、さほど昔の[…]
最新の投稿記事(全体)
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
車両全体の50%以上のコンポーネントを新規設計 今回国内導入される新型Sクラスは、メルセデス・ベンツが「現代に求められるラグジュアリー」を再定義すべく投入したフラッグシップモデル。 1886年の自動車[…]
スマートアシストの機能が大きく向上 スバルは軽商用車「サンバーバン」の一部改良モデルを発表した。今回の改良では主に安全性能の拡充が図られており、予防安全機能スマートアシストの検知対象や機能が大幅に強化[…]
高い耐久性と腰に優しい使用感で人気のGOKUMINに、新たな展開 GOKUMINと言えば、マットレスを始めとした寝具を幅広く展開するブランドだ。自分の体や好みに適したものを選べる充実のラインナップが特[…]
「ダットサン・フェアレディ1600」がベースのスペシャリティクーペ 初代の「シルビア(CSP311型)」が誕生したのは、いまから60年も前の1965年です。型式名が表すように、ダットサン「フェアレディ[…]
- 1
- 2

































