
幕張メッセにて開催された「東京オートサロン2026」には、各地のチューナーやパーツメーカー、カスタムショップに加えて、自動車整備士を養成する全国各地の自動車専門学校も出展。未来のクルマシーンをリードする生徒たちの作品が多数展示されていた。その中でも日産グループの一員である学校法人日産学園「日産・自動車大学校」は、日産の歴史に残る名車をテーマとすることで、多くのクルマ好きから注目を集めていたのだ。
●文/写真:月刊自家用車編集部(竹野由志雄)
伝説のスカイラインスーパーシルエットを4ドアセダンで再現
ここで紹介するカスタムカーは、愛知県名古屋市の「日産愛知自動車大学校」の展示車両。
1980年代にグループ5・グループCのレースシーンで一世を風靡したR30スカイラインベースの「スカイラインスーパーシルエット」を4ドアセダンで再現した「Re30スカイラインシルエット」を、同校の自動車整備・カーボディマスター科の3年生が製作。
当時のモータースポーツファンを魅了したスーパーシルエットの存在感と威圧感に惹かれた学生たちが、「再び、あのスーパーシルエットを」をコンセプトに、当時活躍した2ドアではなく4ドアセダンを敢えてベース車に選び、当時の同車の迫力あるフォルムとディテールを令和の・21世紀の現代に造り上げた。
車名の「Re」は「Reborn(再び、80年代の活気あるクルマを)」「Respect(尊敬・敬意)」「Remake(わたしたちが造り直す)を意味し、リアルタイムでスーパーシルエットを知る50・60代はもちろん、伝説的な日産のレースを知らない世代にもそのエネルギーを伝えたいという意味が込められている。
日産愛知自動車大学校の3年生たちが製作した「Re30スカイラインシルエット」。
スーパーシルエット独特の巨大なフロントスポイラーやスクエアなリアスポイラーなどのフルカウルも4ドアセダンのボディに合わせて生徒たちがリアルに再現。リヤドアも支障なく開閉できるような設計になっている。
1980年代当時、由良拓也氏の「ムーンクラフト」がデザイン・製作したフルカウルをFRPでリアルに再現。巨大なフロント・リアスポイラーを採用したワイドなシルエットボディは通常ではドアの開閉が困難になるが、学生たちの創意工夫と技術により十分なクリアランスを確保し、4ドアの実用性も活かしている。
内装はレーシングカーのそれではなく、スーパーシルエットが活躍していた’80年代を知る世代には懐かしさを、若い世代には当時の雰囲気を感じてもらうため、敢えて当時の純正のスタイルでレストアしている。ホイールは旧車カスタムの定番、ワークのエクイップ01の15インチを採用している。
ベースモデルとなったスカイライン スーパーシルエット グループ5。レースシーンでマフラーから火を吐く姿は、当時のモータースポーツ好きを熱くさせたことでも有名。日産ワークスの名手・長谷見昌弘選手が操ったこのレジェンドカーは、1982年のスーパーシルエットレースで2勝、翌年には4勝をマーク。迫力ある走りでスカイラインファンを虜にした。
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