
オートモビルカウンシル(AUTOMOBILE COUNCIL)は、2016年から毎年幕張メッセで開催されている、日本最大級の自動車文化イベント。一般的なモーターショーが「最新技術や新型車の発表」を主目的とするのに対し、このイベントは「CLASSIC MEETS MODERN and FUTURE(クラシックとモダン、そして未来の出会い)」をコンセプトに掲げている。つまり、車の歴史を尊重し、それを未来にどう繋げていくかという「文化」そのものを愉しむ場となっている。
●文/写真:月刊自家用車編集部
トヨタが歩んできたスポーツカーの原点を展示
自動車メーカーも積極的なイベントということもあって、メーカー各社も、自社の歴史を彩った名車(ヘリテージカー)が展示されるなどで来場者を楽しませているが、今年のトヨタブースでは、クルマヘリテージ活動の総称である「TOYOTA CLASSIC」を通じた活動として、トヨタが歩んできたスポーツカーの原点ともいえる3モデルを展示されていた。
トヨタブースでは、クルマヘリテージ活動の総称である「TOYOTA CLASSIC」を通じた活動として、トヨタが歩んできたスポーツカーの原点ともいえる3モデルを展示。
まず目を惹いたのは、1967年に登場したトヨタ2000GT。
トヨタ2000GT
後期型は1969年以降に生産された個体になる。1970年までに337台が生産されたとされている。
この車両はいわゆる後期型に相当するもので、フォグランプが小型化され、グリルと一体化したデザインへ刷新されている。他にも前後リフレクターの大型化、インパネの意匠変更、3AT車の追加などが変更点として挙げられる。流麗なロングノーズ、ショートデッキのプロポーションは、いまみてもスポーツカーそのもので楽しませてくれる。
その2000GTの隣で、小柄ながらも異彩を放っていたのがスポーツ800(ヨタハチ)。
スポーツ800
1965年に登場したこのクルマは、空力特性を極限まで追求したボディラインや、航空機技術を応用したアルミ材を多用するなど、軽さや軽快さにこだわったことで知られる、トヨタスポーツの黎明期を飾る1台だ。
スポーツ800
スポーツ800のエンジンルーム。愛好家からは、水平対向2気筒空冷エンジンが発する独特の鼓動が堪らないという声もあるほど。
そして、この2台のルーツとして鎮座していたのが、有志によって復刻されたパブリカスポーツのレプリカモデル。1962年の全日本自動車ショーで発表された個体を再現した車両になるが、随所に後のスポーツ800へと続く設計思想の原形を確認することができる。
パブリカスポーツ
1962年の全日本自動車ショーで公開された試作車「パブリカスポーツ」を、当時の図面を基に現代に復活させている。屋根が後ろにスライドする特徴的な開閉方式も見どころ。
いずれも旧車の世界では伝説的なモデルであり、かりに売り物が出たとしても、その相場はあってないようなも。市場価値の枠を超えた文化遺産といっていい、希少なモデルたちだ。
GAZOO Racingブースでは、復刻GRヘリテージパーツなどを展示
今回のオートモビルカウンシルでは、TOYOTA CLASSICの活動に加えて、GAZOO Racingブースも出展。こちらでは愛車を長く乗り続けたいというファンの想いに応えるべく、現在展開中のGRヘリテージパーツを装着した「AE86型スプリンタートレノ」や、「JZA80型スープラ」、「レクサスLFA」といった各世代を象徴する名車が展示。単に旧車を愛でるだけでなく、次の世代にクルマを伝えていくサポート活動なども示されていた。
「GRヘリテージパーツプロジェクト」で復刻された、A80スープラ用のインストルメントパネル。
AE86型スプリンタートレノ
トヨタ スープラJZA80型
LEXUS LFA
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トヨタ)
納車後でも遅くない!歴代ランクルの遺伝子を宿す「丸目」へのフェイスチェンジ 「角目デザインも良いけれど、ランクルらしいクラシカルな丸目スタイルにも惹かれる」そんなオーナーの悩みに応えるカスタマイズが登[…]
トヨタ車で見かける小さな突起。実は走行性能に関わるパーツだった! 街中を走るトヨタ車をよく観察すると、ドアミラーの付け根やテールランプの側面などに、小さな突起が設けられていることがある。デザイン上のア[…]
特別なエンジンが搭載された「コロナ…」ではなく、まったく異次元のスペシャルクーペ「1600GT」として誕生 「トヨタ・1600GT」は、1967年に発売されたトヨタのスポーツクーペです。 もしこの段階[…]
街乗りのしやすさと十分な実用スペースを兼ね備えた設計思想 ヤリスクロスが幅広い層から支持されるのは、都市部での取り回しやすさと日常生活で困らない室内空間を実現している点にある。 全長4180mm×全幅[…]
公道を走るGR GTの目撃情報が続々!市販化へ近づくトヨタの新型スーパーカー 2026年10月上旬、GR GTとみられる開発車両が日本の一般道を走る写真や動画がSNSに投稿された。公道での走行テスト自[…]
最新の関連記事(ニュース)
「走りのマツダ」を捨てた選択が吉だった 新車の納期の長期化が常態化して久しい国内SUV市場。その中で2026年5月に登場した3代目となる現行CX-5は、堅調な足取りで確かなセールスを築き上げている。 […]
本格クロカン性能に「乗用車並みの快適性」と「最高級の上質さ」をプラス 今回登場した新型パジェロは、歴代モデルが長年にわたって培ってきた「優れた悪路走破性」と「高い信頼耐久性」という本格四輪駆動車として[…]
そもそも「シニアカー」って何? 免許返納後の移動手段として注目 高齢者の移動手段として知られる「シニアカー」。これは一般に、ハンドルで操作する座席付きの電動車いす型モビリティを指す言葉だ。 スズキにも[…]
税込119万9000円! 1人乗り小型EV「T-mini」とは? T-miniは、電気で走る1人乗りの小型モビリティ。車両価格は本体価格109万円、税込119万9000円だ。屋根やドアに加え、エアコン[…]
一番人気はクラシックMINIを思わせる「インスパイアード・ホワイト」 昨年の「ジャパンモビリティショー2025」で世界初公開され話題を集めた同モデルは、電気自動車(BEV)だけでなく、高効率ガソリンエ[…]
人気記事ランキング(全体)
雨の日に意外と困る「ドアミラーの水滴」 雨天時の運転では、フロントガラスならワイパーで視界を確保できる。サイドウインドウも、走行中であれば風によってある程度水滴が流れ、どうしても見えにくければ窓を一度[…]
使っていないUSB端子が、愛車をドレスアップする場所に変わる!? 愛車のインテリアにちょっとした変化を加えたい。そう思っても、内装パーツの交換や本格的なイルミネーションの設置となれば、費用も手間もかか[…]
oplus_0 創業150年の「岡本屋旅館」のミルキーブルーの露天風呂と絶品グルメが魅力 「RVパーク Charlie’s Lanai」は、別府八湯の明礬温泉に位置し、名物「地獄蒸しプリン」で知られる[…]
見落としていた便利なスペース! ヘッドレストが収納場所に変身 スマートフォンのホルダーや充電器、ドリンクホルダーなど、車内を便利にしてくれるカーグッズは数え切れないほど存在する。こうした製品を上手に取[…]
RVパーク 大江戸温泉物語Premium 下呂本館 車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推進する「RVパーク」は、キャンピングカーやマイカーで旅行を楽しむユー[…]
最新の投稿記事(全体)
●リポーター・まるも亜希子自動車専門誌の編集を経て独立したカーライフジャーナリスト。ラリー完走や耐久レース完走の実績を持ち、雑誌・Web等でのレポートのほか、女性やママの視点に立ったカーライフ提案、経[…]
華やかなデザインと上質な空間。軽の枠を超える洗練された世界観 サクラを初めて見た時の衝撃は、今も鮮明に覚えている。次世代の日産車としての堂々たる存在感と、上質で華やかなデザインが放つオーラ。思わず「早[…]
TOYOTAプリウス PHEV Z価格:464万5300円 ハイブリッド+充電は現実的な選択になりつつある 地球環境を守り、立て直すため、全世界をあげての緊急課題となっているカーボンニュートラル。トヨ[…]
アメカジ好きの心を鷲掴みにするタフでクラシカルな装い 平日は街乗りや買い物、仕事の道具運びをスマートにこなし、金曜の夜になればお気に入りのギアを放り込んで気ままに車中泊の旅へ出る。そんなライフスタイル[…]
IMPUL SERENAは上質な一体感とスポーティさを融合 マイナーチェンジっでフェイスリフトを受けたセレナ。その新しいフロントマスクに合わせて専用開発されたのが、今回の「フロントアンダースポイラー」[…]
- 1
- 2































