
日産自動車は、新型エルグランドを発売した。価格は689万7000〜757万9000円。
●まとめ:月刊自家用車編集部
正式発表前で6000台を超える先行受注を獲得
昨年のジャパンモビリティショー2025において先行公開されて以来、大きな注目を集めている新型エルグランドが、ついに正式発売された。
| グレード | 価格 |
| X e-4ORCE | 689万7000円 |
| G e-4ORCE | 757万9000円 |
新型は、全ての乗員が快適で極上の乗り心地が体感できることと、歴代が受け継いできた運転の愉しさをドライバーが感じられることを念頭に、いつまでも移動したくなる「極上のグランドツーリング」を目指して開発。
土台となるプラットフォームは、先代から大幅に改良されて進化を遂げており、高剛性化されたボディと徹底的な遮音構造を組み合わせることで、静かで揺れの少ない快適な移動空間の確保に成功している。
すでにディーラーでは先行受注が始まっており、現時点で約6000台の受注を集めるなど、想定以上の反響を集めているという。
新型エルグランドは、すでに販売店では先行受注がスタートしており、7月13日時点で6000台を超える初期受注を獲得したという。
前後モーターの緻密な制御で、卓越した乗り心地とコーナリング性能を獲得
パワートレーンは、効率を極限まで高めた1.5リッターの発電専用ターボエンジンと、前後に配置した2つの強力なモーターを組み合わせた、日産の最新ハイブリッドシステム「第3世代e-POWER」を搭載。
モーターやインバーターなど5つの主要部品をコンパクトに一体化した「5-in-1電動ユニット」や新しい制御技術を採用したことで、静粛性と燃費性能を大幅に向上させている。
駆動方式には、進化した電動4輪制御技術「e-4ORCE(イーフォース)」を全車に採用することで、日常の走行では、発進や加減速時の不快な車体の揺れを抑え込み、常にフラットで快適な乗り心地が提供されるほか、さらに後輪モーターの力をより積極的に活用する最新技術を導入したことで、ドライバーの狙い通りに曲がれる、気持ちの良いコーナリング性能を実現している。
高出力リヤモーターを搭載し、前後モーターとブレーキの協調制御を行うe-4ORCE。瞬時のトルク制御により、ピッチング抑制や旋回性向上など、狙い通りの挙動をもたらす。
減衰力を自動で調整する可変サスペンションで、走りの質を強化
この優れた走りを支えるため、路面や走行状況に合わせて4輪の硬さを自動で調整する「電子制御サスペンション(インテリジェント ダイナミックサスペンション)」を搭載していることも大きな特徴。車体の無駄な揺れを的確に抑えることで、e-POWERとe-4ORCEの性能を最大限に引き出し、最上の乗り心地も実現しているという。
走行特性を切り替えるドライブモードセレクターには、シーンに応じた6つの走行モードを用意。さらに、止まる直前の不快な揺れを抑える「スムースストップ機能」や、ロードノイズとエンジン音を同時に打ち消す世界初の「アクティブ・ノイズ・コントロール」を採用したことで、圧倒的な静けさと滑らかな走りを実現していることも特徴のひとつになっている。
新型エルグランドに搭載されるエンジンは発電を目的とする専用設計の1.5Lターボ・ZR15DDTe。銅系の被膜をバルブシートとするなど新技術が満載で、高効率を極めることで好燃費(WLTC総合モードで16.8km/L)を達成している。
e-POWERは最新の第3世代を搭載。発電効率を追求したエンジンと電動系&駆動系を一体化した「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」は、コンパクトで高剛性かつ静粛性が高く、走行フィールを底上げしてくれる。
先進のシルエットとワイドスタンスが融合した外観デザイン
外観のデザインコンセプトは「The private MAGLEV(リニアモーターカー)」。リニアのようなスピード感と、フラッグシップにふさわしい堂々とした佇まいという想いが込められた。
ボディサイズは先代より拡大し、全長4995mm×全幅1895mm×全高1975mm、ホイールベース3000mm、最低地上高165mmとなった。どの角度から見てもシャープで、低重心な美しいスタイルが表現される。
フロントグリルや一文字のリヤランプには、日本の伝統工芸「組子」をモチーフにした緻密なパターンを採用。18インチアルミホイールには専用の樹脂パーツを組み合わせ、工芸品のような精緻さと一体感を演出されるなど、デザインの根底には「伝統美と未来の融合」が込められている。
ボディカラーは全5色。プリズムホワイト、ダークメタルグレー、ミッドナイトブラックに加え、深い格式を感じさせる新色の「至極(シゴク)」を展開。さらに、富士の夜明けをイメージした新色「FUJI DAWN(フジドーン)」と至極を組み合わせた、プレミアムな2トーンカラーも用意している。
サイズも先代より拡大されている。
ボディカラー:FUJI DAWN-フジドーン-/至極-シゴク- プレミアム 2トーン
ボディカラー:至極-シゴク-
ボディカラー:ミッドナイトブラック
ボディカラー:ダークメタルグレー
ボディカラー:プリズムホワイト
全席ゼログラビティシートがもたらす、快適性の高さも大きな武器
特別なプライベートラウンジのような贅沢な空間を目指したキャビンは、室内長3165mm×室内幅1730mm×室内高1315mmの広大なスペースを確保。高いアイポイントによる広い前方視界に加え、すっきりとした木目調の先進的なインストルメントパネルや、国内初となる大画面14.3インチの統合型ディスプレイを採用する。さらに、プロパイロットと連動する最大64色の間接照明など、ハイエンドモデルらしい装備も装着される。
キャビンスペースも先代から大幅に拡大しており、後席ほど着座位置が高くなるシアターレイアウトや、疲労を軽減するゼログラビティシート、大型スライドドアウインドウにより、3列のどのシートに座っても高い開放感と快適性を楽しめる。
助手席シートと2列目シートの左右を含めた計3席でオットマンの同時使用が可能になるほか、2列目シートにはシートバック上部が独立して動くリクライニング機能も装着され、多くの席でリラックスした移動体験が可能となっている。
シート素材には「テーラーフィット」を使用。内装色のバリエーションは、「X e-4ORCE」に設定された「ダーク」のほか、「G e-4ORCE」に設定された、薄明の空が雪を染める美しさを表現した「銀雪-ギンセツ-」と、気高さを象徴する紫と青があしらわれた「紫檀-シタン-」の合計3種類が用意される。
利便性と快適性を高める先進装備として、2台同時充電が可能なQi2.0対応ワイヤレス急速充電器や災害時にも役立つ1500Wの100V AC電源を計3箇所に備えるほか、乗り降りをサポートするロングステップや、雨の日の荷物の出し入れに便利なハーフオープンスライドドアも採用。
さらに、3列目シートには前方と後方のどちらでも左右跳ね上げができるマルチアップシートを搭載することで、アレンジ性を強化。7人乗車時でも機内持ち込みサイズのスーツケースを7個積載できる大容量の荷室を確保される。狭い場所でもドアを任意の位置で安全に停止させて荷物を取り出せるオートバックドアスイッチも、車体後方の両側Dピラーに配置している
高速道路での運転を支援するプロパイロットの設定は、標準グレードの「X e-4ORCE」に通常のプロパイロットを標準装備し、渋滞時ハンズオフや車線変更支援の付いた上位版をオプションで用意している一方、上級グレードの「G e-4ORCE」にはその上位版プロパイロットを標準装備し、さらに高度なプロパイロット2.0をオプションで設定している。
車載ITには、Googleマップなどをシームレスに使えるインフォテインメントシステム(NissanConnectシステム)が組み込まれほか、22個のスピーカーを最適に配置した「BOSEプレミアムサウンドシステム」も搭載。ほかにも鍵の閉め忘れをスマートフォンに通知する機能や、衝撃を検知した際に周辺を自動撮影してオーナーへ送るリモートフォトショット、家族へ安全運転の状況をリアルタイムに通知する「みまもりドライブ」など、スマートフォンと連携した充実の利便機能を備えている。
プライベートラウンジのような空間を目指して開発。乗員をぐるりと包み込むような構成が印象的だ。
走りを売りにしていることもあって、シートは立体感のあるしっかりとしたつくり。
3列目シートもしっかりとしたつくりで、快適性を意識した設計思想を垣間見ることができる。
センターディスプレイは国内初の14.3インチ。最大64色の間接照明や、BOSEの22スピーカープレミアムサウンドシステムを搭載する。
メーターはTFTフルカラー液晶で、ナビ画面の表示やパワーモニターなど、多彩な情報を見やすいレイアウトで表示できる。
大きな魅力と圧倒的な存在感を持つ2つのグレードを用意
グレード展開は、標準のプロパイロットを備えた「X e-4ORCE(689万7000円)」と、渋滞時ハンズオフ機能付きプロパイロットを標準装備した「G e-4ORCE(757万9000円)」の2種類を用意。ともに1.5リッター発電用ターボエンジンと4輪駆動システム「e-4ORCE」を組み合わせた7人乗り仕様のみで構成される。
装備の違いとして、G e-4ORCEには14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイ、BOSEプレミアムサウンドシステムなどが標準で組み込まれるのに対し、X e-4ORCEでは一部機能がオプション設定となるなど、価格に見合った差別化が図られている。
エルグランドのG e-4ORCEをベースに、オーテックがカスタムを行った「VIP」も同時発売。架装モデルとなるが事実上の最上級モデルとして提供される。価格は869万8800円。新型エルグランドではこのほかのオーテックモデルも充実するなど、多様なオーナーニーズに応えられる体制を整えている。
オーテックラインは、オーソドックスな正統派カスタムスタイルを求めるユーザーに向けたオーテックモデル。X e-4ORCEがベース車は717万9700円。G e-4ORCEがベース車のオーテックライン G-specは778万4700円。
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