世界初搭載の量産車はスバル・ジャスティだった。今ではすっかり主流となった、なくてはならない技術を解説。(2ページ目)│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

世界初搭載の量産車はスバル・ジャスティだった。今ではすっかり主流となった、なくてはならない技術を解説。(2ページ目)

CVTの金属ベルトの構造。2列のスチールリングにエレメントと呼ばれるコマが組み合わされる。動力の伝達はチェーンと異なり、押すことで伝える。

発進や低速時は入力プーリーの間隔を開き、出力プーリーの間隔を狭めて変速比を低くする。高速走行ではその反対の制御を行い、変速比を高くする。プーリーの間隔は油圧によって制御する。

ジャトコが開発した副変速機を内蔵したCVT。変速比幅を大きく取れるということの他、プーリーをコンパクトにでき、軽量化が可能になった。

ユニットのコンパクト化の他、プーリーが小径になったことによってCVTオイルとプーリーの干渉も避けられる。これによって抵抗が削減される。

スバルが採用するのはチェーンによる方式。複数のコンパクトなチェーンを組み合わせている。こちらは引くことで動力を伝達する。高トルクに対応できる。

大トルクに対応できるCVTとしてNSKが開発し、セドリックに搭載されたのがトロイダル式CVT。ローラーの角度を変えることで無段変速を可能とした。同種のものとしてイギリスのトロトラック、NTNなどが開発に参入したが、トロイダル式CVTは今では過去のものとなっている。

スバル ジャスティ

スバル・ジャスティに搭載されたCVT。