
メルセデス・ベンツは、新型Cクラスのフルエレクトリック(電気自動車)モデルを世界初公開した。
●文:月刊自家用車編集部
内燃機モデルと共通のデザイン言語に統一
メルセデス・ベンツの屋台骨を支える中核モデル、Cクラスの新型モデルが欧州で発表された。これまでのCクラスと異なっているのは発表の順序。まず電気自動車(EV)モデルが先行して、世界に公開されたことだ。
これまでメルセデス・ベンツは、EVの「EQ」シリーズと内燃機モデルは、異なるデザインが与えられた別モデルとして展開されていたが、昨年発表の新型GLCでは、EVモデルに既存の内燃機モデルの名称とイメージが注入されるなど、EVモデルも内燃機モデルも共通のデザイン言語で表現される。
今回発表されたEVモデルの新型Cクラスは、シャシー&メカニズムには最新世代のEV専用のアーキテクチャーが採用されるが、エクステリアは内燃機モデルと共通となる。
従来の「EQ」シリーズの意匠をさらに洗練させたという新型のスタイリングは、クーペを思わせる流麗なシルエットと引き締まったGTテイストを効かせたリヤセクションが特徴で、空力性能の追求がそのまま造形されたものにも映る。
The all-new electric C-Class
CD値は0.22と、優れた空力性能をを実現。
39.1インチの大画面スクリーンで、次世代環境も先取り
キャビンには、インパネ全体に配置された39.1インチという圧倒的なサイズを誇る「MBUXハイパースクリーン」を採用。AIを用いたバーチャルアシスタントが乗員と対話を行う第四世代のMBUXが組み合わされることで、単なる音声操作の域を超え、ユーザーの嗜好や行動パターンを学習する、インテリジェントな相棒へと進化を遂げている。
インテリアを構成する素材要素には、ツイステッドダイヤモンドナッパレザーや、マッサージ&ベンチレーション、4Dサウンドが組み込まれたハイエンドシートも用意。五感に訴えかける上級機能の充実ぶりも見どころのひとつ。
センターコンソールとダッシュボードを繋いだ先進的なキャビン空間を実現。
最新800V技術の採用で、充電も爆速
800Vテクノロジーを採用した純電動のパワーユニットは、前後に駆動モーターを組み込む4マチックで、それに2段式のトランスミッションを用いる最高出力と最高効率を貪欲に追求する、メルセデスらしい贅沢な選択。
94kWhバッテリーを積むことで、WLTP航続距離で最大762キロメートルを実現するなど、長距離ツアラーとしての実力も強化されている。
ほかにもAIRMATICエアサスペンションや、後輪操舵のリヤアクスルステアリングの採用により、歴代で最もスポーティなCクラスでありながら、クラス最高峰の長距離快適性を実現したという。
またわずか10分間の充電で325キロメートル走行分を補うことが可能となった、充電性能の向上も大きなセールスポイントになるようだ。
前後に駆動モーターを組み込む4マチックシステムを搭載。94kWhバッテリーを積むことで、WLTP航続距離で最大762キロメートルを実現。充電性能も大きく向上している。
新型のデリバリーは、2026年後半から欧州で始まり、米国を含めた世界各地に進んでいく予定。今回のリリースでは、特に内燃機モデルに触れられていないため、こちらの発表&展開は少し先になる見込みになるが、まずはこのEVのCクラスが、このクラスのベンチマークを極めて高い位置に設定したことは間違いないだろう。
The all-new electric C-Class
The all-new electric C-Class
The all-new electric C-Class
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メルセデスベンツ)
伝統のフロント顔を採用した、Eクラスの限定車 「E300 エディション エレガンス」は、現行Eクラスのメルセデスベンツモデルとして初めて左ハンドル仕様を設定。さらに装備を厳選することで快適性と高い走行[…]
AMGラインとリアルウッドの採用で、内装質感を強化 GLCシリーズは、スタイリッシュなデザインと実用的なボディサイズ、安全性が高く評価されており、2025年の日本国内における外国メーカー車モデル別新車[…]
グッドスマイル 初音ミク AMG 2026.Ver フィギュアの祭典で行われたカラーリング発表発表 昨年(2025年)のSUPER GT GT300クラスで最終戦までチャンピオン争いを繰り広げたGOO[…]
Mercedes-AMG GLC 43 4MATIC Coupé Edition Night Carbon ダークパーツとカーボンアクセントで、レーシーに仕立てた特別仕様車 メルセデス・ベンツGLCシ[…]
国内G63として初めて「AMGパフォーマンスパッケージ」を採用 導入されるG63エディションパフォーマンスは、G63の国内仕様車として初めて最高速度を240km/hに引き上げる「AMGパフォーマンスパ[…]
最新の関連記事(ニュース)
「食・癒・泊」の新商業施設 「富士モータースポーツフォレストテラス」は、富士スピードウェイ(西ゲート)そばに誕生した複合商業施設。 富士の美食をバラエティ豊かに楽しめるレストランの「食」、富士山を真正[…]
超電導液体水素ポンプを世界初採用 トヨタは、将来の市販化を見据えて液体水素燃料や燃焼技術などの開発を続けてきたが、今回の富士24時間レースでは、2025年の最終戦で技術公開された「超電導液体水素ポンプ[…]
新型「ナバラ プロ プラグインハイブリッド」と「プリメーラ EV」は、中国から輸出されるという。 フィリピン国際モーターショーで期待の新型を披露 6月4日から開催されているフィリピン国際モーターショー[…]
パシフィコ横浜に、クルマ関連企業612社が集結 今や人気観光地となったみなとみらい地区にある見本市会場、パシフィコ横浜で、去る5月27~29日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKO[…]
構想30年、東京ドーム140個分の試験場がついに完成 「道がクルマをつくり、クルマをつくる人を鍛える」現場として、構想から約30年の時を経てついに完成したTTC-S(トヨタ・テクニカル・センター・下山[…]
人気記事ランキング(全体)
完成度は高いが、当時は「おじさんのイメージ」でウケが良くなかった… スカイラインシリーズとして5代目にあたる「C210系・スカイライン」は1977年に誕生しました。このモデルは「ジャパン」という愛称で[…]
愛車の雨対策の基本、ワイパーブレードに革新的なテクノロジー しとしとと降り続く長雨や、突然の激しいゲリラ豪雨など、一年のなかでも特に雨が多くなるシーズンが到来した。雨の日のドライブで多くのドライバーを[…]
アルファードのグレード体系を変更。PHEVにお値ごろ価格な「Z」を追加 今回実施される一部改良では、アルファードのグレード体系を変更された。具体的には、アルファードのプラグインハイブリッド(PHEV)[…]
初代は“高級な”スペシャリティカー路線、ソアラの前身となったモデルだった 「セリカ」は、初代(1970年〜)、2代目(1977年〜)とスペシャリティカーとしての資質を高めてきたが、ちょうどこの時代の日[…]
豊かになった日本の若者にも受け入れられた、スポーツ性と色気 当時の日本の若者に、初代プレリュードが魅力的に映らなかったのは仕方ない。今見ると端正なフォルムも、当時のセリカやスカイライン、サバンナRX-[…]
最新の投稿記事(全体)
富士の麓、キャンパーの聖地に広がる特別な3日間 富士山のふもとに広がる大草原、静岡県富士宮市の「ふもとっぱら」。キャンパーなら誰もが一度は行きたい聖地であり、アニメ『ゆるキャン△』の舞台としても有名な[…]
「食・癒・泊」の新商業施設 「富士モータースポーツフォレストテラス」は、富士スピードウェイ(西ゲート)そばに誕生した複合商業施設。 富士の美食をバラエティ豊かに楽しめるレストランの「食」、富士山を真正[…]
超電導液体水素ポンプを世界初採用 トヨタは、将来の市販化を見据えて液体水素燃料や燃焼技術などの開発を続けてきたが、今回の富士24時間レースでは、2025年の最終戦で技術公開された「超電導液体水素ポンプ[…]
VERSION E3 プロの道具としての機能美を極めた「クルール」 ルノー・ジャポンは、ルノー カングーのホイールベースおよび全長を延長した7人乗りモデル「ルノー グラン カングー」に、タフなプロの道[…]
パブリカ(初代) 徹底的なコストダウンの末、誕生したパブリカだったが、あまりにも質素すぎたためユーザーに響くことはなかった 全力で取り組んだ仕事の成果が、思ったように出ないことがある。渾身の新企画が、[…]
- 1
- 2































