![[はたらくくるま] トラクターや除草作業などでも進む最新ロボット化〈ヰセキシリーズ〉](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2025/05/iseki-tractor.jpg)
日本の食を支える大切な産業が農業だ。暑い日も雨の日も手を抜くことができず、その過酷さゆえに従来は敬遠されがちだったが、多岐にわたる農作業を人に代わって行う農業機械の発達により、今あらためて注目が集まっている。本記事では、田植え機やコンバインだけでなく、最新ロボット化が進むトラクターや除草作業機などを紹介する。
●文/写真:鈴木ケンイチ(オートメカニック編集部) ●外部リンク:井関農機
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日本のコンバインは穂先のみを脱穀する日本における主食となる米。その収穫において大活躍する“はたらくくるま”が「コンバイン」だ。稲や麦などの穀物を“刈り取り”して“脱穀”、[…]
アイガモロボ:雑草を抑制するロボット
自動“抑草”ロボットの「アイガモロボ」。水田に浮かび、スクリューで水をかき混ぜて水を濁らせ、光合成をしにくい環境をつくり、雑草の育成を抑制する。太陽光を電力に、GPSで航路を決めるから手間いらず!
T.Japan W:業界初・120馬力クラスのロボットトラクター
ヰセキのロボットトラクター「T.Japan W」は、使用者の監視下において、無人トラクターの単独作業や、有人トラクターと無人トラクターによる同時作業を実現。業界初となる最高出力123馬力の大型モデルだ。
T.Japan V985:先進デザインの大型トラクター
「デザイン、パワー、居住性、操作性、すべてに最高のパフォーマンス」をコンセプトに、2018年に登場した大型トラクター。98馬力/3.6LのDEUTZ社製ディーゼルエンジンを搭載。電子制御油圧クラッチ使用の前/後進32段のトランスミッションを採用する。
BF60DC(セミクローラ仕様):2023年登場の中型トラクターBFシリーズ
2023年、10年ぶりのフルモデルチェンジにより、従来の「ジアス」NTAシリーズの後継として登場したのが「BFREX」BFシリーズだ。無段変速トランスミッションを採用。25~60馬力までの8機種を揃える。BF60DCはシリーズの最強版セミクローラ仕様。
KCR659:120坪以上の畑におすすめの耕うん機
1.6馬力の30坪以下から6.3馬力の120坪以上まで、8つのシリーズを幅広くラインナップとして揃える。その中のKCRシリーズは120坪以上の大型モデルだ。KCR659は、シリーズ最強の6.3馬力エンジンを搭載。耕すだけでなく、うね立て作業もこなすことができる。
KLC753:幅広い作業に対応する汎用耕うん機
幅広い作業に対応する汎用モデルがKLC3シリーズだ。アタッチメントを付け替えることで、耕うん/うね立て/鎮圧/播種といった作業を1台でこなすことができる。KLC753はKLC3シリーズの最強モデルであり、7馬力のガソリンエンジンを搭載している。
愛さいかJKZ23:水田や畑の多様な作業を行う乗用管理機
数多くのアタッチメントが用意されており、水田や畑などで、農薬/肥料散布や播種/うね立て/除草などの幅広い作業を行う乗用の農機が乗用管理機だ。愛さいかJKZ23シリーズは、23馬力の1.1Lディーゼルエンジンを搭載する最強モデルとなる。
ナウェルPVH103-60LX:野菜の苗を半自動で植え付ける野菜移植機
野菜の苗を植え付けるのが野菜移植機。オペレーターが乗用するタイプと、横を歩行するタイプがある。また、オペレーターが苗をひとつずつ選びながら植え付ける半自動と、最初にすべてをセットする全自動のタイプがある。PVH103は歩行型の半自動タイプだ。
【取材協力:井関農機株式会社】1926年(大正15年)創立の老舗の総合農機メーカーが、「ヰセキ」ブランドの井関農機だ。全自動籾すり機からスタートし、自脱型コンバイン(1966年)/ロータリー植込杆/乗用田植機など、数多くの画期的な農業機械を世に送り出している。現在は、日本向けの田植機/コンバイン/トラクターだけでなく、欧州/北米/中国を含んだアジア地域など世界中で、トラクター/田植機/乗用芝刈機などを販売している。
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