
近年、旅好きドライバーの間で流行している「車中泊」。車内を快適に寝泊まりできる仕様にカスタマイズしたキャンピングカーを駆り全国各地をツーリングし、一夜の宿はその愛車。いつでもどこでも宿泊できる気軽な旅が人気を集めている。そんなクルマ旅の相棒として注目を集めているキャンピングカーは、通勤や買物など、普段の街乗りでも難なく使用できるハイエースなどのバンや軽バンをベースにしたバンコンこと「バンコンバージョン」と呼ばれるタイプの人気が高い。今回は数多くのバンコンキャパーのなかから、手軽にドライブも車中泊も楽しめる軽バンベースのキャンパーをピックアップし、その魅力を探っていきたい。
●文/写真:月刊自家用車編集部(竹野由志雄)
なぜ今「軽バンコン」なのか?日常と非日常を繋ぐ圧倒的な機動力がウケている
近年人気を集めている「バンコンバージョン」の中でも、ソロユースや夫婦、カップルに需要が高いのが、スズキ・エブリイやダイハツ・アトレー/ハイゼットカーゴ、ホンダ・N-BOXなどの軽バンをベースにした軽バンコンだ。
茨城県水戸市を拠点に埼玉県・神奈川県・福岡県にも店舗を持つ軽バンコンバージョンのビルダー「ルートシックス」がリリースするダイハツアトレーベースのバンコン「コンフィⅡ」。FFヒーターや12Vクーラー、リチウムイオンバッテリーなどを標準装備した同社「最強」の軽バンコンになる。
室内が狭いのは…、と不思議に思うユーザーもいるかもしれないが、キャンプ場などのレジャーシーンではタープやテーブルを展開すればOK、寝る場所としてクルマを求めるユーザーは想像以上に多い。これも軽バンコンが支持される大きな理由になっている。
季節を問わず「安眠」を約束する車体構造
今回取材した軽バンコンは、軽ワゴンのアトレー(商用軽バンはハイゼットカーゴ)をベースに、くつろぎのキャビン空間を巧みに構築しているタイプ。茨城県水戸市のビルダー「ルートシックス」が開発・リリースしているバンコンバージョン「コンフィⅡ」というモデルだ。
リヤのセカンドシートとラゲッジスペース部分には、長さ1800mmのベッドを装備。2名ゆったり就寝することができる。
同社では、このモデルのほかにも複数の軽シリーズを展開しているが、コンフィブランドの車両は、天井やサイド、車体下の断熱施工やFFヒーター、12Vクーラーの空調などをすべて標準装備するフラッグシップモデルという。
なかでもコンフィⅡは、ポップアップルーフを装備した最新モデルという立ち位置で、長さ1800mmのベッドのほか、ルーフ上のベッドスペースを活用することで、軽自動車という限られたスペースの中に、4人フル乗車&フル車中泊を可能としている。
リヤのベッドは6つに分割可能で、中央のマットを外して背もたれ代わりにして、付属のテーブルをセットすることで、対面式のくつろぎのスペースも作り上げることも可能。テーブルを支えるポールは高さ調整式になっている。
またベッドのリヤ側の両サイドには木製の収納スペース付きキャビネットが設けられ、運転席側にはベバスト製の12Vクーラーを設置。助手席側にはシンクをセットするなど、居住快適性だけでなくキャンパーとしての機能性も高めていることが特徴だ。
ラゲッジスペース部分の両サイドには収納スペースも設けたキャビネットを設置。運転席側にはベバスト製の12Vクーラーを装備し、助手席側にはシンクと12Vのシガーソケット、100Vのコンセントのほか室内灯など電装品のスイッチもセットしている。
エンジン停止でも家電が使える、優れた電源管理も嬉しい
車中泊で重要になる電源マネジメントも本格的。ベッド下にはリチウムイオンバッテリーと1000Wの正弦波インバーターを搭載することで、駐車宿泊時もエンジンを動かすことなく電源を確保することができる。FFヒーターも標準装備しているので、冬の車中泊も安心に過ごしてもらえるという。
さらに個人的にいいな〜と思ったのが、リヤの足回りにルートシックスオリジナルの強化サスペンションをセットしていること。これにより車体の尻下がりを解消でき、走行安定性も高めることができるそうだ。
標準装備もご覧のとおり充実しているが、アクリルの二重窓やサイドオーニング、リヤモニター、電子レンジなど、オプション装備も多数用意。「コンフィⅡ」は、軽自動車の機動力と本格的なキャンパー装備を、極めて高いレベルで融合させた一台だ。
単に「車内で寝られる」というレベルを超え、断熱施工や高度な電源システム、そして走行性能への配慮まで徹底された作り込みは、まさにフラッグシップの名にふさわしい。ソロでの自由な旅はもちろん、ポップアップルーフを活用したファミリーユースまで、この一台が広げてくれる外遊びの可能性は大きく広がるはず。
旅の宿は自ら持ち運ぶという気軽なスタイル、踏み出してみてはいかがだろうか。
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