【おもちのビート】レンタカーのS30Zで峠と高速道路を運転したら色々とヤバかった
●文:おもちのビート ●まとめ:月刊自家用車編集部
あの悪魔のZをレンタカーで…
こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。
YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓
皆さんはレンタカーを利用したことはありますでしょうか?もちろん、自分の車を持っている私でも、何度か使ったことがあります。
そんなレンタカーですが、中には希少な車両を扱っているレンタカー屋さんもあります。今回は、そんな希少車を取り扱っている箱根のレンタカー屋さんにて、フェアレディZ S30系(通称 S30Z)をお借りした時のレポートをお届けします。
こんな見た目だけど「わ」ナンバー。正真正銘レンタカーです。
箱根にあるレンタカー屋さん「Fun2Drive」さんは、スカイラインGT-RやNSXなど、希少なスポーツカーをレンタカーとして貸出をされているお店です。
今回こちらでお借りしたのは、このS30Z。
元々はボロボロだったZを購入し、ショップ様にてレストアをされたとのこと。綺麗な青色に塗装されていて、某漫画にて首都高速湾岸線を時速300kmで駆け抜ける悪魔の様なZを彷彿とさせます。
エンジンはL28ツインターボで800馬力over・・・とはさすがにいかず、RB25の直6NAに載せ替えてあります。
「キャブレターじゃないのか・・・」とガッカリするキャブ信者の方もいるかもしれませんが、不特定多数の人が乗るレンタカーのエンジンとしては妥当だと思われます。
途中で止まったりカブったりしたら大変ですからね。
「俺はキャブに乗りたいんだッッ!!」という方は、同じお店でハコスカもレンタルできますのでそちらをどうぞ。
乗ってみると、とにかく音とレスポンスが最高!!
お店の方から車両の取り扱い方法の説明を受け、いざ出発です。
お店から出た時に最初に思ったのが、音が最高に気持ち良いこと。アクセルを踏んで加速すると、排気音の他にギアや燃料ポンプの「キーン」という音も、車内にダイレクトに聞こえてきます。
何もかもがダイレクト。はっきり言うとうるさいです。
ですけど、ソレが良いんですヨ。
そして6連スロットル化されているNAエンジンはバイクの様にアクセルを踏んだ時のレスポンスが抜群です。シフトダウンの時に軽くアクセルをあおると、すぐさまエンジンの回転数が上り、マフラーから「ブォン!」と気持ち良く歯切れの良い排気音が聞こえてきて、運転中はかなりご機嫌です。
また、通常であればS30Zは重ステなのですが、この車両には後付けの電動パワステが装着されています。このおかげで、駐車の時などの低速走行時にストレスなくハンドルを回すことができます。
電動パワステと聞いて「ダイレクト感が削がれるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、感覚としては油圧パワステの重たさに近いです。
軽すぎず、重すぎず、誰にでも扱えるちょうど良い重たさとなっています。
アクセルを踏む度に気持ち良い。踏んでいける楽しさがこの車にはある。
踏めない車は速くないー という某漫画の有名なセリフがありますが、この車、結構踏んでいけます。
ターボがついていない2500ccエンジンというがポイントで、パワー感がちょうど良く、峠の上りなんかは気持ちよくアクセルを踏めます。
そしてアクセルを踏むと、気持ちの良い排気音と共に、速すぎない速度感で車が加速していく・・・
これが本当に気持ち良いんですヨ。
ハンドリングも最高!・・・と言いたいところですが、そこまでクイックに曲がってくれる感じではなかったです。
カーブ手前でしっかりと減速し、安全な速度で曲がり切ったらアクセルを踏んで加速して音を楽しむ。そしてまたカーブ手前で減速する・・・
峠道はこんな感じで楽しむのが、この車には合っていると感じました。
新東名高速120km/hトライーッ! 高速道路はどんな感じなのか
青色のS30Zを借りたならば高速道路を走らなければならない・・・なんてことはないですが、新東名高速道路も走っておきました。
まずはしっかり加速。
この時の音が最高なのはもう言わずもがなです。
そして本線に合流し、120km/hで巡航を開始。
しかし、安定はしているものの、今時の車で120km/hを出した時と比べると怖い印象を受けました。たぶんボディの剛性なのでしょうか。
そこに関しては、昭和の時代に作られた車であることを身をもって実感しました。
某漫画の様にS30Zで300km/hを出すには、ボディもエンジンもかなりの改造を施さないとダメ、というのを自分自身で実感したのでした。
まぁ、漫画のお話なので当たり前ですよネ。
給油して無事に返却。最高でした。
楽しい時間も束の間、どこにもぶつけることなく無事に返却完了です。見た目がかっこよく、運転していて気持ちが良い!そんな車でした。
お借りしたFun2Driveさんには、この車両の他にも今ではプレミア価格が付いている希少価値の高いスポーツカーのレンタルを行っています。希少な車は買うことはできないけど、借りて運転することはできる。
昔からの憧れを叶えてみませんか?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(旧車FAN)
1:トヨタ マークII/チェイサー/クレスタ[X70] デビュー:1984年8月 ボディカラーは”スーパーホワイト”ほぼ一択”だ。ワインレッドの内装に、柔らかなシート表皮。どこか昭和のスナックを思い起[…]
日本人のマイカー観をスポーティにスイッチした、カローラDNAの象徴 カローラを開発した長谷川龍雄主査が、「80点プラスα主義」を標榜したことはよく知られている。すべてが100点満点のクルマを作ることは[…]
航空機エンジニアが心血を注いだ国産車たち 今ではよく知られていることですが、工業製品の商品企画にはプロダクト アウト型とマーケット イン型というふたつのスタイルがあります。 ごくごく大雑把にいうと、プ[…]
圧倒的な高性能ぶりでライバルを圧倒したN360だが、当時の世評は世知辛くて…… 1967年春にホンダが発売した軽自動車のN360は、レースでの活躍ですでに世界に名を轟かせていた同社の2輪車用をベースと[…]
最初期のヘッドライトは、灯油を燃やすランプ式 クルマにヘッドライトが装着され出したのは1890年頃です。 初期の頃は灯油を燃やして光源としていました。 その後明るさを高めたアセチレンガスを燃料としたラ[…]
最新の関連記事(クリエイターポスト)
ジムニーからセルシオへ乗り換え!? こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive ch】”最新動画↓[…]
ビートオーナーがAZ-1を試乗!ABCトリオって? こんにちは。YouTubeで「おもちのビート」チャンネルを運営しているおもちです。 YouTubeチャンネル“おもちのビート【POV Drive c[…]
日本には、ドライブの楽しさを倍増させる”メロディーロード”という道が全国各地に存在します。 メロディーロードを走ると、運転中に音楽を奏でるという楽しい体験ができます。 ただ走るだけで音楽が聞こえるこの[…]
クルマの世界では、環境への配慮と技術革新が重要なテーマとなっています。 特にクルマの排出ガスの問題は以前から問題視されており、現在は地球温暖化/大気汚染への対策として、エコフレンドリーな電動化技術が注[…]
日本の高速道路は、経済の動脈として不可欠な役割を果たしています。 しかし、多くの高速道路が建設されてから数十年が経過し、老朽化が進んでいます。 こうした中、高速道路の安全性と機能性を維持し、さらに向上[…]
人気記事ランキング(全体)
ベース車両はダイハツのアトレー ベースとなる車両はダイハツのアトレー。燃費が良く小回りの効く軽自動車でありながら、車内スペースが広く、多くの荷物も積み込める人気の車。キャンピングカーイベントではベース[…]
アルファードがベースのキャンピングカー(グランドモーター) ベースとなる車両は広々とした高級感あふれるミニバン・アルファード。キャンピングカーとしてだけでなく、世間でよく見かける超人気車種だ。サイズが[…]
ベース車両は遊びの王様トヨタ・ハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の[…]
ETC利用率は90%を超え、広く普及 ETCとは、エレクトロニック・トール・コレクション・システムの略称となり、日本語では電子料金収受システムとなる。高速道路や有料道路の料金所などに設置され、ノンスト[…]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
最新の投稿記事(全体)
TV-CMでも大好評のいかつさアップの定番パーツが1位を獲得 (第1位)アクティブフェイスパッケージ 最も注目を浴びたのは、TVCMなどにも登場した「アクティブフェイスパッケージ」。フロントグリルとL[…]
オーテックオーナーが一同に会する名物イベント 11月16日(土曜)に開催された「AOG(AUTECH OWNERS GROUP)湘南里帰りミーティング2024」は、2004年にメーカー主催によるオーナ[…]
タイヤに被せるだけの簡単取り付け 降雪地帯やアウトドアレジャー好きの方であれば、スタッドレスタイヤは当然用意するもの。しかし「稀に雪に見舞われる」程度の地域であれば、場所をとり、交換の手間がある上に”[…]
原材料価格の高騰を理由とした価格改定も実施 ダイハツ工業は、「タフト」の安全性能を向上させるなど、一部仕様変更を実施。11月21日より発売する。 なお、今回の一部改良で原材料価格の高騰を理由とした、メ[…]
水素エンジンとトヨタハイブリッドシステムの融合で、ガチで滑らかな走りを披露! 現在スーパー耐久の場を活用して水素エンジンの開発が行なわれているが、開発の現場はサーキットだけではなく、並行して実用化に向[…]
- 1
- 2