
スバルの屋台骨を支えるミドルサイズSUV「フォレスター」が、まもなく改良される。すでにディーラーではCタイプと呼ばれる改良新型モデルの先行受注は始まっており、受注も堅調なようだ。ここでは最新フォレスターの注目ポイント、値引き&納期などの購入情報をお教えしよう。
●文:月刊自家用車編集部
戦略グレード「ツーリング」「ツーリングEX」を新設定
2025年に登場した現行フォレスターは、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を得ているミドルSUV。
今回明らかになった年次改良モデル「Cタイプ」の内容は、その勢いをさらに加速させる戦略的な狙いが込められている。
フォレスターCタイプと呼ばれる改良モデルは、すでにディーラーでは先行受注が開始されている。ちなみにAタイプは日本導入前の2024年春頃から北米で販売されているモデルを指し、日本仕様車はBタイプからスタートしている。なお、価格はツーリングが385万円、ツーリングEXが399万3000円。従来のスポーツと比べて約19.8万円抑えられており、「フォレスターのターボは高い」というイメージを大きく覆す設定となっている。
まず、ユーザーの選択肢を広げるグレード構成の刷新が行われ、走行性能に定評のある1.8リットル直噴ターボエンジン搭載車に、新たな戦略グレードとして「ツーリング」と、上位の安全運転支援機能のアイサイトXまでカバーする「ツーリングEX」が設定される。
| ●改良新型フォレスター グレード&価格(※編集部調べ) | ||
| パワートレーン | グレード | 価格 |
| 1.8Lターボ | ツーリング | 385万円 |
| ツーリングEX | 399万3000円 | |
| スポーツEX | 419万1000円 | |
| スポーツ ブラックセレクション | 430万1000円 | |
| S:HEV | X-BREAK S:HEV | 437万8000円 |
| X-BREAK S:HEV EX | 452万1000円 | |
| プレミアム S:HEV EX | 464万2000円 | |
これまでターボ車には、内外装にスポーティな装飾を施した上級グレード相当になる「スポーツ」「スポーツEX」が設定されていたが、こなれた価格と性能のバランスの良さを売りにしていた先代と比べると価格設定は強気で、ターボ車同士の比較でも先代よりもプレミアム寄りなモデルになっていた。
そこで新たに登場するCタイプのツーリングでは、ファブリックシートなどでシンプルな加飾としたほか、パワーリヤゲートなどの装備をオプション化し厳選することで、従来の「スポーツ」から約20万円もの価格引き下げを実現している。
ツーリングでは、内装加飾のレベルを控えめにすることで、より競争力のある価格を実現。
ツーリングでは、ブラック内装のほかグレー内装も選択可能。
400万円前後の価格で実力モデルが揃うミドルSUVは、国産車屈指の激戦区になるが、そこに385万円からで勝負できるようになることは大きな武器になるのは確実。豪華な装備よりも、ターボ特有の力強い走りを純粋に楽しみたいと願うユーザーにとって、ツーリングは面白い選択肢になるだろう。
また、Cタイプでは、全体的に機能面の進化も実施される。
ストロングハイブリッドの「S:HEV」モデルには、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントを全車に標準装備。アウトドアレジャーでの利便性向上はもちろん、災害時の非常用電源としての機能が強化される。
アクセサリーコンセント (AC100V/1500W)をS:HEVモデル全車に標準装備化。
また、スマートリヤビューミラーは画素数を従来の170万画素から250万画素へと引き上げられ、視認性を改善。インパネまわりに設置されるスマホ用のワイヤレスチャージャーも出力を15Wに強化されるなど、細かなブラッシュアップが施される。
スマートリヤビューミラーの画質も170万画素から250万画素に変更。
マートフォン用ワイヤレスチャージャーの給電機能が10Wから15Wに向上。
登場1年経過しても根強い人気。改良新型でも納期の「改善」は期待薄
2025年に国内発売された現行フォレスターは、登場を待ち望んでいたユーザーが多かったこともあって注目度が高く、さらに現行モデルの目玉となったストロングハイブリッドのS:HEV車の価格をかなり安めに設定したことで、発売直後から受注が殺到。S:HEV車の納期は、1年を超えるタイミングがあったほどだ。
直近の販売状況をディーラーに尋ねると、「納期は、メーカーサイドの増産により一時的に短縮されたが、全体的に予想を超える人気を集めていて、いまでも明確に『改善した』というほどにはなっていない」とのこと。
ただ、それでもハイブリッド車の納期は短くなっており、ターボ車との納期はほとんど同じ。いま先行受注を受け付けている改良Cタイプでは、ハイブリッド車もターボ車も納期の目安は6〜7か月と、以前よりは購入しやすくなっている。
そんな高い人気もあって、販売サイドは強気で値引きもかなり渋い。編集部に寄せられる報告例でも、付属品を含めた値引きで15万円が取れたら合格ラインと言わざるを得ない状況だ。
競合させるライバルとしては、ハリアーやエクストレイルが挙げられるが、先代ほど良い反応が得られないことも、値引き額がふるわない理由になっている。
車両本体目標値引き額:13万円
納期の目安:6か月以上
リセール予想:B
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