
トヨタ自動車とウーブン・バイ・トヨタは、Toyota Woven City(ウーブンシティ)内のInventor Garageで開催した「Kakezan 2026」イベントにおいて、Toyota Woven Cityで実施されているAI技術や支援体制を公開した。
●文:月刊自家用車編集部
産業を超えた連携「カケザン」という考え方で、未来を創出
ウーブンシティは、トヨタ自動車が構想を発表し、ウーブン・バイ・トヨタと開発を進めてきた実験都市。この街では、企業・個人が様々なプロダクトやサービス産業の垣根を超えた連携した活動を行うことで、新たな価値を創出する試みが行われている。
その活動の中で重要なキーワードになっているのが、「カケザン」という考え方。
「カケザン」とは、トヨタ自動車とウーブン・バイ・トヨタが推進するプロジェクトにおいて、産業を超えた連携によって、今は存在しない新しい価値を創り出すことを指す取り組みを指す。
その一例として挙げられるのが、大規模基盤AIモデル「Woven City AI Vision Engine」の活用。
これはカメラ映像から得た視覚情報を起点に、人やモビリティの挙動や街の状態などの実世界の事象を組み合わせることで、言語化して理解し、判断、そして行動する世界トップレベルの性能を有するという。
このAIエンジンは、人・モビリティ・インフラが一体となって安全を支える「Woven City Integrated ANZEN System」に活用されるほか、UCCジャパンなどのパートナー企業による実証サポートにも導入されている。
「Woven City AI Vision Engine」は、人・モビリティ・インフラが一体となって安全を支えるWoven City Integrated ANZEN Systemなど、未来のモビテリィを支える先進技術への活用が期待される。
プレス建屋を次世代開発拠点に再生し、「モノづくり魂」を継承
また、発明家たちの開発を加速させる拠点として、50年以上にわたり乗用車を生産してきた東富士工場のプレス建屋をリノベーションした「Woven City Inventor Garage」が2026年4月より稼働を開始。
ここではトヨタやトヨタ自動車東日本(TMEJ)による試作支援に加え、宿泊施設や住民との交流スペースも完備されている。
Woven City内では、この開発拠点に加え、プロトタイプの安全性をテストするInventor Field、そして約100名の住民が実際に居住するPhase1という3つの環境を使い分けることで、アジャイルな実証とリアルなフィードバックの獲得を可能としているとのこと。
東富士工場のプレス建屋をリノベーションした「Woven City Inventor Garage」は、試作支援や立証実験などを通じて、さまざまな新しい価値が生まれることになる。
Woven City全体がリアルなテストコースとして活用される。
異業種4社が、新たに未来の街へ参画
ウーブンシティでは、トヨタが長年培ってきた「ものづくり」の知見や、ウーブン・バイ・トヨタが持つ高度な「ソフトウェア技術」、参画するパートナー企業(Inventors)それぞれの強みや専門性を連携させることで、さまざまなプロダクトやサービスの開発&実証が行われているが、新たにパートナー企業(Inventors)として、AIロボット協会、第一興商、Joby Aviation, Inc.、トヨタファイナンシャルサービスの4社も参加。これによりパートナー企業は合計24社となる。
今後はアクセラレータープログラム「Toyota Woven City Challenge」を通じてスタートアップ企業の参画も予定されており、大企業と新興企業の知見を掛け合わせることで、モビリティを通じた幸せの量産を目指すイノベーションの創出をさらに加速させていくとのこと。
トヨタの豊田章男会長も自ら「豊田章男AI」(通称章男くんAI)の開発に参画。トップ自らがAI技術を活用する姿勢を示すことでグループ全体におけるAI活用の土壌づくりを牽引している。
新たに参画する4社のInventors
| 企業名 | 主な事業内容 | テーマ |
| 一般社団法人AIロボット協会 | AI ロボットの開発促進および社会普及のための取組み | ロボットの社会実装に向けた、実環境での課題抽出とフィードバックサイクルの検討 |
| 株式会社第一興商 | 業務用カラオケ事業、カラオケ・飲食店舗事業 | もっと自由に歌えるカラオケの創造に向けた実証実験 |
| Joby Aviation, Inc. | 完全電動式の垂直離着陸機(eVTOL)の開発・製造と空飛ぶタクシー事業の運航 | 空のモビリティエコシステム構築に向けた取り組み |
| トヨタファイナンシャルサービス株式会社 | 自動車販売金融サービス等を展開する金融会社の統括 | モビリティ価値の計測・証明・流通を基にした、新しい販売金融手法の開発 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トヨタ)
なぜ「ランクル」なのか?選ばれる圧倒的な信頼性と走破性 高速道路のパトロールカーにトヨタのランドクルーザーが採用される最大の理由は、その堅牢さと信頼性にある。交通管理隊の任務は、事故対応や落下物の回収[…]
イベントでは、トヨタ・ヤリスWRCなどの希少なラリーカーが展示される。会場のミッドランドスクエアでは、車両展示に先立ち、4月25日(土)にWRC第5戦、ラリー・イスラス・カナリアス SS10のパブリッ[…]
クーペこそ若者クルマの象徴だった 「クーペ」と聞いて胸をときめかせるのは、年配の人ばかりかもしれません。今の子供たちにクルマの絵を描かせると、四角いハコに車輪のついたミニバンばかりになるといいます。で[…]
グリル周りがワイルドに!加工不要の専用パーツが登場 今回紹介するアイテムは、Fun Standard株式会社が手がける自動車アクセサリブランド、クラフトワークスの『バグガード』。ランクル250専用のカ[…]
カスタムの王道ハイエースに新風を吹き込む一台 キャンピングカーや車中泊を楽しむユーザーにとって、トヨタのハイエースは不動の定番モデルとして君臨している。広大でフラットな室内空間、長距離移動でもへこたれ[…]
最新の関連記事(ニュース)
マニアの熱意に脱帽。個人所有する“変態”たちの情熱 「はたらくくるま大集合」「ストック車高USDMエリア」「勝手にテーマエリア」などクルマのジャンル別に区画分けされた会場には、それぞれのテーマにドンピ[…]
イベントでは、トヨタ・ヤリスWRCなどの希少なラリーカーが展示される。会場のミッドランドスクエアでは、車両展示に先立ち、4月25日(土)にWRC第5戦、ラリー・イスラス・カナリアス SS10のパブリッ[…]
ビックチェンジで、欧州での販売体制を強化 2021年の登場以来、欧州でもトヨタの最量産モデルとして、2025年には年間20万台という販売台数を記録しているヤリスクロス。今回、欧州市場で実施されたアップ[…]
高速有鉛有鉛フェスティバルで会いましょう ついに開催日が近づいてまいりました!第一回「高速有鉛フェスティバル」パトカー、救急車、タクシー、旧車、ネオクラシック、USDM(北米仕様車)たちが大集合!高速[…]
クルマ好きが1日楽しめる、春の名物イベント。家族向けコンテンツも充実 「シン・モーターファンフェスタ2026 in 富士スピードウェイ」は、国内外の最新モデル50台以上に試乗できる新型車大試乗会や、1[…]
人気記事ランキング(全体)
活用できていない車内のUSB。グッズを探しにカー用品店へ カーグッズとひと口に言っても、その種類は様々で、車種専用品から車種を問わず対応するタイプのものや、季節に合わせた商品など、選択肢は星の数ほどあ[…]
クーペこそ若者クルマの象徴だった 「クーペ」と聞いて胸をときめかせるのは、年配の人ばかりかもしれません。今の子供たちにクルマの絵を描かせると、四角いハコに車輪のついたミニバンばかりになるといいます。で[…]
戦略グレード「ツーリング」「ツーリングEX」を新設定 2025年に登場した現行フォレスターは、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を得ているミドルSUV。 今回明らかになった年次改良モデル[…]
グリル周りがワイルドに!加工不要の専用パーツが登場 今回紹介するアイテムは、Fun Standard株式会社が手がける自動車アクセサリブランド、クラフトワークスの『バグガード』。ランクル250専用のカ[…]
純正のような仕上がりなのに、取り付けは超簡単! パワフルに使える電源ユニット カーメイトが開発した「CX505K」は、トヨタ・ハイエース(200系)の純正灰皿と交換して取り付ける専用設計の増設電源ユニ[…]
最新の投稿記事(全体)
マニアの熱意に脱帽。個人所有する“変態”たちの情熱 「はたらくくるま大集合」「ストック車高USDMエリア」「勝手にテーマエリア」などクルマのジャンル別に区画分けされた会場には、それぞれのテーマにドンピ[…]
産業を超えた連携「カケザン」という考え方で、未来を創出 ウーブンシティは、トヨタ自動車が構想を発表し、ウーブン・バイ・トヨタと開発を進めてきた実験都市。この街では、企業・個人が様々なプロダクトやサービ[…]
熱い期待を受けて登場したスバル360の後継モデル 1969年8月にデビューした「R-2」のキャッチコピーは「ハードミニ」。やわらかい丸みを帯びたデザインは当時の軽自動車市場の中にあっても個性を感じさせ[…]
車中泊を安心して、かつ快適に楽しみたい方におすすめのRVパーク 日本RV協会が推し進めている「RVパーク」とは「より安全・安心・快適なくるま旅」をキャンピングカーなどで自動車旅行を楽しんでいるユーザー[…]
なぜ「ランクル」なのか?選ばれる圧倒的な信頼性と走破性 高速道路のパトロールカーにトヨタのランドクルーザーが採用される最大の理由は、その堅牢さと信頼性にある。交通管理隊の任務は、事故対応や落下物の回収[…]
- 1
- 2






















