
日産京都自動車学校の学生が、お馴染みのマーチをベースに、1960年代の名車「ブルーバード」を融合させた奇跡の一台を生み出した。「エルーラ」と名付けられたこのクルマは、昭和レトロな曲線美と、水色と白で彩られた爽やかな内装が特徴で、まさに令和のパイクカー!学生たちが「本気」で作り込んだ、懐かしくて新しいカスタムカーの魅力をサクッと紹介します。
●文/写真:月刊自家用車編集部(竹野由志雄)
レトロな気分でお買い物。MTを操るオシャレ夫婦の「マーチ エルーラ」との物語
2010年から2022年に生産されたK13型マーチをベースに、1959年から’63年に生産された初代ダットサンブルーバード312型を融合させたコンパクトセダン「MARCH Eloura(マーチ エルーラ)」。
日産京都自動車大学校の4年生が製作した「MARCH Eloura(マーチ エルーラ)」。
K13マーチをベースに初代ダットサンブルーバードの貴重なボディや各種パーツを融合させてカスタマイズした車両だ。
日産京都自動車学校の自動車整備・カスタマイズ科の4年生が携わったもので、車名のElouraは英語で「時代」を意味する「Era」とイタリア語で輝きを意味する「Luce」をかけ合わせた造語。「過去から未来へ時代を超えて輝く一台にする」という想いが込められているという。
フロントグリルや前後バンパーは312ブルーバードのベース車のものを再メッキ。
ハッチバックのマーチのボディにトランクを追加。一部312ブルーバードのボディを使用している。
フロントからリヤにかけて伸びるボディサイドのプレスラインは、312ブルーバードのスタイルを再現するためこだわって造形。ピラーも一部カットしている。
トランクフードはFRPで造形。ヒンジはブルーバードの純正パーツを使用し、レザーのベルトまでベース車から流用している。
曲線を帯びたCピラーとリヤウインドウもブルーバードのものを再生して使用。ウインドウに全日本ダットサン会のロゴステッカーが掲げられる。
ベース車のK13マーチは、同校カスタマイズ科の2期生が制作した「イタルマーチ」を使用。312ブルーバードは1985年発足の老舗オーナーズクラブ「全日本ダットサン会」の会長が所有していた貴重な個体を提供してもらった。その証としてリアウインドウには同クラブのロゴステッカーが掲げられている。
車両の開発コンセプトは「20~30代の夫婦の女性が街乗りで使えるようなセカンドカー」。
その夫婦はかつてモータースポーツにも参加していたという設定で、敢えてMTのミッションを使用している。
クルマのイメージは1980年代に日産が大ブームを巻き起こしたパイクカー。
マーチとブルーバードというサイズの異なる車体を再構築するという技術的な課題に取り組みながら、マーチのかわいらしさと初代ブルーバードの丸みのあるデザインを併せ持つレトロな雰囲気に仕上げている。
フロントグリルや前後バンパー、テールランプやドアハンドル、フェンダーミラーなどのパーツは、312ブルーバードの純正品を再メッキして使用。また丸みを帯びたリヤウインドウや、Cピラーからトランクにかけての車体も310のものを使用している。さらにサイドのプレスラインもブルーバードの特徴を活かすためにこだわって造形している。
インテリアはボディカラーに合わせてホワイトとブルーでコーディネイト。シートカバーも製作している。ナルディクラシックのレザーステアリングとMTシフトは「モータースポーツも楽しんでいた夫婦の女性が乗る」というコンセプトを反映したものだ。
内装は学生が考えたボディカラーの「スカイミラージュ」というツートーンに合わせてホワイトを基調にブルーのアクセントを加えてコーディネイトされている。
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