
キャンピングカーで自由気ままな車中泊旅を楽しむスタイルが、アウトドアブームとともに絶大な人気を集めている。しかし、いざ本格的なモデルを検討すると、「車内が狭くてくつろげないのでは」「内装が安っぽくて長旅には向かないのでは」といった不安を抱く人も多いだろう。せっかくの休日を大自然の中で過ごすなら、自宅以上に落ち着けるリラックス空間が欲しいところだ。そんなキャンパーたちの願いを見事に叶え、スライドドアを開けた瞬間に「ここはまさか部屋なのか?」と錯覚してしまうような、極上のキャンピングカーが存在する。
●文:月刊自家用車編集部
圧倒的な積載力を誇るトヨタの人気バンを極上空間へ刷新
今回紹介するのは、キャンピングカービルダーのメティオが手掛ける「ラクネル・バンツアー」だ。ベース車両として採用されているのは、圧倒的な荷室の広さと耐久性を誇るトヨタのハイエースである。普通車としての収納力やカスタムの自由度の高さから、アウトドアを中心としたユーザーに非常に人気の高い名車だ。
エクステリアはシャープで洗練された印象を与え、運転席周りのインパネは誰もが直感的に操作しやすいデザインにまとめられているなど、ドライバーの利便性がしっかりと考慮された作りになっている。この圧倒的なポテンシャルを持つベース車両の荷室を、カリフォルニア・クラシックの雰囲気を漂わせる至高の居住空間へとブラッシュアップしているのが最大の特徴だ。軽量かつ強靭なアルミフレーム構造を採用しており、大人が寝返りを打ってもびくともしない頑丈な作りを実現している。
落ち着きのあるブラウン系インテリアと2m超えのフルフラットベッド
車内に一歩足を踏み入れると、そこには商用バンの無機質な面影は一切なく、落ち着きのある茶色系で統一された上質なインテリアが広がっている。セカンドシートにはマルチアクションが可能なREVOシートを採用しており、乗車定員全員が前向きに乗車できるだけでなく、目的地に到着すれば広々とした対面ダイネットへと簡単に展開できる。
座り心地の良いソファに腰掛け、使い勝手の良い適度なサイズ感のテーブルを囲めば、長旅の疲れを癒やす極上のリラックスモードが完成する。さらに、このダイネットを展開すれば、2000mm×1300mmという広大なフルフラットのベッドスペースが出現する。ゆったりと足を伸ばして朝まで熟睡できるその空間は、目覚めた瞬間に「あれ、車で寝てたんだっけ?」と寝ぼけてしまうほどの快適さを誇っている。
間接照明が彩る収納棚と冷蔵庫を格納した賢いレイアウト
限られた車内空間を美しく、そして効率的に使うためのアイデアも満載だ。対面ダイネットの横に配置されたサイドテーブルは、蓋を開けると車載冷蔵庫がスッポリと格納できる無駄のない設計になっている。
さらに目を引くのが、車内の各所に機能的に配置された収納棚の存在だ。シート横の収納棚はオレンジ色の優しい間接照明でライトアップされており、ただ荷物をしまう場所としてだけでなく、車内を彩るおしゃれなインテリアとして極上の雰囲気を演出している。車内上部にも大型の収納棚が備わっているため、かさばる遊びの道具や着替えなどをスッキリと片付けておくことができる。
電子レンジやシャワー付きシンクを備えた充実のキッチン
車中泊の質を劇的に高めてくれる水回りや家電装備の充実ぶりも、このモデルの大きな魅力である。車内後部には、ユーザーからの要望が多いキッチンが標準装備されている。引き出し式のシャワーフォーセットを備えた本格的なシンクは、車内での調理や簡単な洗い物に申し分ない実力を発揮する。
さらに、電子レンジも標準で備え付けられているため、旅先で購入したご当地の惣菜やスーパーのお弁当をいつでも温かい状態で楽しむことができる。下段のスペースは荷物の積載場所として確保されているほか、扉付きの収納スペースも設けられている。展示車両にはポータブルトイレも設置されており、夜間のトイレ問題にもしっかりと対応できる工夫がなされていた。
これだけの豪華な装備を詰め込みながら、登録はランニングコストの面でメリットの大きい8ナンバーのキャンピング車となっている。効率的に配置されたレイアウトのおかげで、車内にいても「広すぎ」と感じてしまうほどの余裕があるラクネル・バンツアー。まさに第二の我が家と呼ぶにふさわしいこのキャンピングカーで、ぜひ自由な旅の夜を明かしてみてほしい。
写真ギャラリー
トヨタ・ハイエース。
バックドア側から見た車内。
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